ハイスクールD・D・D(更新停止中)   作:ラグナクス

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長かったけど次回で一応終わりますかね?もちろんその後が続きますのでこの章はまだ続きますが
ちなみに、近くにいるロスヴァイセも戦闘に参加させたかったですけど、変にカードを見せるのも何だかなーと思ったので結局やめました


覇竜vs3人の弟子

【絶斗side】

 

ゼノヴィアと白龍皇と飛び出しイッセーに切り込む。大量の悪魔やディオドラの眷属と戦った後だが幸い体力は回復している。全力でやってもそれなりに持つだろう

 

イ「ギャォォオオオンンンンン!!」

 

どうやらイッセーは白龍皇を狙っているようだ。本能的なものだろうがこちらとしては有り難い。突進してくるイッセーを白龍皇は2本の剣でいなして避けた。決して遅くはないスピードだがああも簡単にやるなんて

 

ゼ「硬いな・・・いや、私の力不足か」

 

体勢の崩れたイッセーにゼノヴィアが斬るが硬い鎧に阻まれた。イッセーの右腕には深い傷ができているが修復しようとその傷跡が光り出していた

 

イ「ガャァァアアアア」

 

起き上がるのを予測しゼノヴィアと同じ個所を斬ってみたが痛がっているのを見るにどうやら有効なようだ

 

ゼ「2回斬ってようやくか。面倒な」

 

絶「まったく斬れないよりはマシだろ」

 

ゼ「だな」

 

旋回しての尻尾の薙ぎ払いを跳んで避ける。顔を白龍皇に向けているあたり意識はそれほどこちら兄は向いていないようだ

 

イ「ギヤャャァァアンン!!」

 

白龍皇は叩きつけられる左腕を避けながらその力を利用して腕に刃を走らせている。羽根の宝玉が光っているのを見ると能力を使っているようだ

 

絶「今!」

 

ゼ「ああ!」

 

外側の鎧だけを粉々に破壊することを目的としているのならば半減しているのは耐久力や鎧の厚さだろう。一度で痛がっている様子から斬り込むのは今しかない。ゼノヴィアが一歩踏み込むとその姿が消える。次の瞬間にはイッセーを挟んで向こう側に姿が現れそれと同時にイッセーの鎧に多くの深い傷が切り刻まれた

 

イ「ギャャャャヤヤヤヤヤ!」

 

さらに傷を広げるように同じ個所を《アミル・ガウル》で斬っていく。血が出てくるが無傷で救出できるなんてはなっから思っていない。気にせず攻撃を続けるがイッセーは痛みでのけ反っていた首を戻しブレスを吐き出してきた

 

絶「(遅い)」

 

正面を向いたのをいいことにその股下を潜り抜けた

 

絶「(白龍皇!)」

ヴ「(邪魔だ)」

 

振り下ろされる双剣。尻尾を切り落とすつもりなのだろうなら

 

イ「ギヤャアアアアアアアアアンン!!!!?」

 

それに合わせてこちらも跳び上がればいい。鋏のように刃が交差し斬り跳ぶ尻尾。ビタンビタンとはねるが少ししたらソレも動かんくなるだろう

 

イ「ガアアアアアァァァァァァァァアアアアアア!!!」

 

振り返ると同時に薙ぎ払われるブレスを飛び退き避ける。全身を切り刻まれ尻尾まで切断されたためかその視線は白龍皇のにならず俺たちにも向けられていた

 

イ「ギャルガァァアアアアアア」

 

ヴ「第2ラウンドと言ったところか」

 

ゼ「何と言うか、禍々しいな」

 

ゼノヴィアの言う通りイッセーの鎧の各所に埋め込まれている宝玉が光り出すとそこから腕やら牙やら飛び出して来る。さらに折角切り刻ざみ、イッセー本体まで見えていた鎧も再生。さらに一回り大きくなっていたが尻尾までは再生していなかった

 

ヴ「まだ行けるか?」

 

絶「当然だ。まだ5分と経っていないだろう」

 

ゼ「私もだ。まだまだいけるぞ!」

 

俺もゼノヴィアもまだ余裕だ。イッセーには悪いが攻撃が単調すぎるからな

 

 

 

 

 

【3人称side】

 

絶斗たちが再び攻撃を開始して30分近くが経とうとしていた

 

ヴ「チィッ!」

 

ゼ「クッ!」

 

初めと違い高速で暴れ回り、さらに宝玉から出る腕やそこから延びる牙が絶斗たちを捕えようと襲い掛かってくる。宝玉から増えた腕や牙は耐久力こそ鎧ほどないものの限界まで倍加されたままのパワーはそのまま。無差別に伸びる牙と狙う腕に絶斗たちはなかなか攻めきれずにいた

 

絶「ッしつこい!」

 

絶斗は限界まで固めたか風の剣を回転させながら飛ばし宝形から出る腕や牙をそぎ落としていく。その隙にヴァーリとゼノヴィアが斬り込み鎧や宝玉にダメージを与えていくが

 

絶「また治りやがった!!!」

 

2人を払いのけると鎧の切り裂かれた箇所が光り出し修復される。普段買う上と戦っている3人も数少ない攻めを無に帰されては疲労を隠す余裕はなくなっていた

 

ゼ「何度目だ!?覇竜と言うのはここまで再生能力が高いのか!?」

 

ア「俺との死力の戦いでは互いに驚異的な回復能力を見せることもあった。だがそれは所有者の生命力を使って回復・再生させている。今までならばとっくにこと切れていてもおかしくはない。だが・・・」

 

ヴ「転生悪魔。寿命が長い故にここまで持つか」

 

ア「ソレもあるが大技を連発していないのもある。おそらくだがあの覇竜は中途半端なのだろう。ただ暴れるだけでもなく、俺とヴァーリだけを狙う訳でもない。深層部分にまだ意識が残っているのだろうな」

 

ヴ「飲まれて死んでくれた方が嬉しかったんだがな」

 

突進からの爪による連続の斬撃を避ける2人。イッセーが2人に構っている間、その背後では《アミル・ガウル》を地面に突き刺し、細身を槍を構える絶斗の姿があった

 

絶「・・・ッ」

 

溜める時間はわずか。だがその僅かな時間でも修行を受ける前の蒼枒に投げた投げた時と同等の威力を誇る槍がイッセーに向かって放たれる。暴風を纏わず白い槍が駆けるそれは、まるで流星の如く。脅威に気付いたイッセーは振り向くと同時に左腕で掴もうとするが威力を殺しきれずに均衡する

 

「DividDividDividDividDivid」

 

動きを止めたその隙をヴァーリとゼノヴィアは見逃すはずがなかった。鎧を半減させ脆くし自身は1度跳び双剣を左の翼の根本目がけて振り下ろす。その反対側の右側ではゼノヴィアが下から大きく円を描くようにデュランダルを振り回していた。翼の宝玉から腕が2人に向かって伸びる。それを身体をわずかにズラすことで避け次の瞬間、イッセーの翼を切り落とした

 

イ「ギャャャヤヤヤヤヤアアアアアアアアアンン!!!!」

 

尻尾を切り落とされた時以上の悲鳴を上げるイッセー。翼が切り落とされたことで力を加えていた左腕も緩み、宝玉ごと貫かれる。さらに槍を投げた直後に柱出していた絶斗が正面から横2線に《アミル・ガウル》を振るう。胸と脚に着けられた宝玉を的確に切り裂かれたイッセーは振り払うかのように魔力を爆発させ3人を吹き飛ばした

 

絶「・・・っと。まだダメか」

 

絶斗は空気のクッションで自身を包み衝撃を逃がし、ゼノヴィアは咄嗟にデュランダルを地面に突き刺し、勢いを殺しながら飛ばされ、背後にあった瓦礫に足をつけ1回転しながら地面へと着地。ヴァーリは空中で体制の立て直していた。確実にダメージを与え、宝玉の数も減らした3人だがイッセーの覇竜が解除される様子はなかった

 

ゼ「やはり鎧も壊さなければならないか」

 

ヴ「つくづく面倒だな!今代はっ!!!」

 

アザゼルの頼みがあるとはいえ本心としては殺してやりたいと思っているヴァーリはイライラが溜まってきていた。このまま続ければ本当に殺してしまうのは他の者から予想は容易かった


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