ハイスクールD・D・D(更新停止中)   作:ラグナクス

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今回短い!ヤバいよヤバいよ。何故か次の章のこととかばかり考えてしまい、全然話がまとまらない!


ディオドラからのゲーム

【3人称side】

 

絶斗たちが神殿に入っていく頃、アザゼルと無理矢理連れてこられたヴァーリは旧魔王派に与していた悪魔の討伐、もしくは捕縛をしていた。無限に沸く仕組こそなかったが多くの悪魔に対処し、2人はようやく一息つけていた

 

ヴ「アザゼル、無理矢理連れて来られればこれか。始めから戦力として連れてきたな?」

 

ア「悪いと思ったけどよ、しかたねえじゃねぇか。そもそもお前が他の幹部連中にちょっかい出してんのが原因なんだぜ」

 

ヴ「そんなこと俺は知らん」

 

ア「全くよぉ。今忙しんだから青龍のところに入り浸ってればいいのに・・・」

 

2人がやった辺りに倒れ、散らばる悪魔を一箇所に集めているとアザゼルの持つ通信機から声が聞こえた

 

リ「アザゼル?聞こえる?」

 

ア「先生をつけろと言いたいがは今はいいか。そちらは無事か?オーディンの爺さんから渡されたみたいだな」

 

リ「ええ。全員大きな怪我もないわ。今ディオドラに連れ去られたアーシアを取り戻すため神殿深部に向かっているわ」

 

ア「・・・そうか。こちらも旧魔王派の襲撃を受けていてな。このレーティングゲーム自体が禍の団(カオス・ブリゲード)に乗っ取られているようだ。VIPルーム付近も旧魔王派の悪魔どもがうじゃうじゃしている。だが、これは事前にこちらも予想していたことだ。現在、各勢力が協力して旧魔王派の連中を撃退している所だ」

 

リ「じゃあ私達は・・・」

 

ア「すまねぇ、お前らは囮だ・・・。もしお前らに何かあったらそれ相応の責任を取るつもりだった。俺の首1つで足りるかわからねぇがな」

 

リ「・・・・・・」

 

ア「それで襲ってきた奴から聞き出したんだが禍の団(カオス・ブリゲード)の一部はオーフィスから『蛇』を受け取っているらしい。その『蛇』をもらったやつは三流のやつでも一流並みの力量を得ることが出来る」

 

リ「まさかディオドラが急にパワーアップしたのは―――」

 

ア「十中八九『蛇』を使ったんだろう」

 

 

 

 

 

【絶斗side】

 

部長が通信をしながら俺たちは神殿内を走っていた。神殿の中はただただ広い空間。柱となる巨大な石柱が並ぶ以外は他に目立ったものはない。だが神殿を通り抜けると前方に新たな神殿が現れる。新たな神殿の度に通り抜けるを何度か繰り返していくと、ある神殿の中に入ったとき前方にフードを深く被ったローブ姿の小柄な人影が十名ほど現れた

 

ア「―――だから無茶はするな。相手は魔王クラスになっていてもおかしくはないからな」

 

リ「ええ、わかったわ。敵が現れたようだから切るわね」

 

部長が通信を切るとそれを待っていたかのようにディオドラの声が神殿に響いた

 

デ「やー、リアス・グレモリーとその眷属の皆。ご機嫌いかがかな?」

 

イ「どこに居やがる!さっさと出てきてアーシアを返せ!」

 

この辺りには気配はない。これは魔法か何かで声を送っているのか

 

デ「それは聞けないな。だけどここで一つゲームをしようじゃないか』

 

イ「なに!?てめぇのせいでゲームは中止になったのに今更!!!」

 

デ「だからさ!ゲームをクリアできたアーシアを返してあげよう。もっとも、君たちが勝てるとは思えないけどね」

 

イ「クッ!」

 

全てが不利な状況だ。何一つ対抗する手立てがない今は従っておくしかない・・・。下手に刺激すると人質のアーシアになにするか分からないからな

 

デ「ルールは簡単。互いの駒を出し合って、試合をしていくんだ。1度使った駒は僕のところへ来るまで2度と使えないのがルール。あとは好きにしていいんじゃないかな。第一試合、僕は『兵士(ポーン)』8名と「戦車(ルーク)」2名を出す。ちなみにその『兵士(ポーン)』たちは皆すでに『女王(クィーン)』に昇格しているよ。ハハハ、いきなり『女王(クィーン)』8名だけれど・・・それでもいいよね? 何せ、リアス・グレモリーは強力な眷属を持っているって有名な若手悪魔なのだから』

 

リ「いいわ。あなたの戯言に付き合ってあげる。私の眷属がどれほどのものか、刻み込んであげるわ」

 

デ「期待せずに待っているよ。ハハハハハ」

 

ディオドラの声はブツリと何かが切れたように聞こえなくなった。

 

リ「相手は10名。しかも『女王(クィーン)』8名もいる。初戦からきつい戦いになるわね」

 

絶「それなんですけど。俺が出ていいですか?」

 

ゼ「絶斗、何か考えがあるのか?」

 

絶「ギャスパーを貸してくれればたぶん行けるかと」

 

リ「分かったわ。ギャスパーは念のためイッセーの血を飲んでちょうだい」

 

ギ「了解ですぅ!」

 

ギャスパーがどこからか取り出した輸血パックを飲む。その間に俺は最終調整を行っておく

 

ギ「・・・オッケーですぅ」

 

視線を外している間にギャスパーの体は異様なオーラが包んでいた。赤い相貌も怪しく輝きを発している。大丈夫か?

 

絶「ギャスパーにやってもらいたいことは一つだけ。できるだけ多くあいつらを止めていてほしい。時間は短くて構わない」

 

ギ「それだけ、ですかぁ?」

 

絶「それで十分だ」

 

作戦会議とも言えない言葉を交わし前に出る。それを確認したのか、ディオドラの声が聞こえてきた。

 

デ「じゃあ、始めようか」

 

ディオドラの声と共に奴の眷属が一斉に構えだすが、それよりも前にギャスパーの停止世界の邪眼(フオービトウン・バロール・ビュー)がディオドラの眷属に刺さる

 

「・・・ッ!・・・ッ!?」

 

俺は《アミル・ガウル》を勢いよく振り下ろす。それを皮切りに無風だった神殿内に風が吹き、そして・・・

 

ギ「キャアアアアア」

 

上空からディオドラの眷属に猛烈な風が降り注いだ。眷属、そして地面にぶつかった風は四方に広がり、数歩後ろにいたギャスパーを吹き飛ばした。風がやむとディオドラの眷属はその場から動かずに倒れているもの、吹き飛ばされ壁に叩きつけられたものとバラバラに散らばっていたが、動く様子はなかった

 

絶「まずは一勝か」

 

一応背後に警戒しながら部長たちのもとに戻ると部長から怒られた

 

リ「絶斗!一体何したの!?ギャスパーが目を回してるじゃない!」

 

絶「すみません。まさか、耐え切れないとは思わなくて」

 

イ「一体何したんだよ?床が凹んでいるぞ」

 

イッセーの視線の先には倒れ伏すディオドラの眷属と陥没している神殿の床があった

 

絶「上から風を振り下ろしただけだが?」

 

ゼ「・・・ダウンバースト、か?」

 

絶「ゼノヴィア正解。本当は神殿前で使おうとしてたんだがオーディン様が来たからな。もったいないから持ってきたんだ」

 

リ「・・・10名も倒してくれたし、ギャスパーも目を回している以外は外傷もないから今回はいいわ。でも、次回からは予め言ってちょうだい」

 

絶「分かりました」

 

怒りは抑えてくれたか。だが次に使う機会はあるのだろうか

 

イ「よし。絶斗が頑張ってくれたんだ!次に行くぞ!」

 

ギャスパーを背負い走り出すイッセー。それに続き俺たちも次の神殿へと向かった

 


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