派生が多くて召喚するモンスターに悩みますねぇ。最後にやりたいことは決まっているんですが
【3人称side】
ユーガ達が家を出た少し後、2匹の小さな狼を連れた長い銀髪の少女がユーガの家を訪ねていた。
ロ「留守・・・ですか?」
ハ「わぅ?<いないの~?>」
ス「ガウ<またガレージにいるよ>」
ロ「わわ、スコル!引っ張らないでください!」
リードをつけた小さな狼、スコルとハティはロセを引っ張りながらガレージの方へと回った。ロセは2匹に引っ張られながらもガレージの前までいくと扉に張り紙がしてあるのを見つけた
ロ「これは・・・」
ハ「わん!<何が書いてるの!>」
ロ「どうやらユーガは郊外にいるみたいです。私たちも行ってみましょうか」
ス「ガウ!<当然!>」
ロセはデュエルディスクを展開し、カードをセットすると自身のDホイール、スィルヴフ・ヴィンドを呼び出した。そして後ろにスコルとハティを乗せると自身も跨り、アクセルをふかした
ロ「しっかりつかまっててくださいね」
ス・ハ「ガゥ(ワン)<わかった>」
ロセがブレーキを離すとスィルヴフ・ヴィンドが発進する。大きな通りへと出るとロセはアクセルを廻し、アースガルズの門を勢いよく出た
【ユーガside】
ユ「ここらでいいだろう」
ロセがユーガの家を訪ねているころ、いつもの遊星号とは違う自作した大型のDホイールにアーサーとルフェイを乗せアースガルズを出たユーガは以前ロセとシェリアが戦った草原に来ていた
ル「バイクなんて初めて乗りました」
ア「かなり速いですね。これがDホイールですか」
ユ「おーい?大丈夫かー?」
ル「はっ!はい!すみません」
ユ「これから
ア「・・・私たちをなめていますか?」
ユ「そんなつもりはない。だが並大抵の攻撃じゃあモンスターを倒すことはできないぜ?協力でもしなければな」
ル「その余裕が命とりになることを教えてあげます」
そう言うとアーサーとルフェイは俺から少し距離をとる。ありがたいことだ。だが2人はモンスターを倒す術べはあるのだろうか?最低でもゼファードル。ティアマットやロキクラスでもなければ俺に大したダメージを与えられない
ア「じゃあ、始めようか」
ユ「ああ」
ユ・ア・ル「「「
ル「先攻はお譲りします。手札を増やされては困りますので」
やはりデュエルのルールを知っているか。どうせダメージを受けないし手札が増える後攻が良かったが仕方がない
ユ「俺のターン。俺は手札から《レッドアイズ・インサイト》を発動。手札、またはデッキから「レッドアイズ」モンスター1体を墓地に送り、デッキから《レッドアイズ・インサイト》以外の「レッドアイズ」魔法・罠カード1枚を手札に加える」
俺の背後に《
ユ「俺はデッキから《
デッキから2体のドラゴンを墓地に送る。頭上では墓地に送られたドラゴンが交わるように渦の中へと消えていった
ル「一体どこに・・・」
ア「!!ルフェイ、上だ!」
暗く、厚く空を覆っていた雲の一部をぶち破り俺らの下へと落ちてくる一体の黒龍。羽根や体のいたる所を燃やしながら落ちてくる《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》は融合元となったは《
ユ「《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の効果発動!このモンスターが融合召喚に成功した場合、手札・デッキから「レッドアイズ」モンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える」
この世界には魔法やモンスター効果が防がれることはほぼない(ロキでも防がれなかった)。そのためバーンカードは必ずダメージを与えることができる。だが相手のライフが不明なためどれだけのバーンカードを打てばいいか見当もつかないし、倒しきる前にデッキが無くなってしまう可能性もある。そのため魔法やトラップ軸のバーンデッキはほとんど使えないがこの
ユ「俺はデッキから 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を墓地に送る。その攻撃力の半分、1400ポイントのダメージをまずは受けてもらおう!メテオ・フレア!」
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の口から大きな炎の塊が吐き出された。それは縦に並んでいた2人に向かい、辛うじて躱すもその爆風までは防ぐことができなかったようだ
ル「くぅぅぅぅ。ですが、先攻である以上攻撃はできません!」
ユ「そうだな。だがこのカードによりそれは覆される・・・魔法カード、《黒炎弾》を発動!」
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》がエネルギーを溜め始める
ユ「このカードは《
ル「ですが!あなたの場には《
そう、今俺の場にいるのは《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》1体のみ。《黒炎弾》の発動条件を見たしていないように見えるが
ユ「
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の口端から黒い炎がチラチラと漏れ出し始めた。頃合いだな
ユ「今度はさっきの比じゃないぞ!黒炎弾!」
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》から黒い大きな炎の塊が発射される。先ほどのメテオ・フレアよりも弾速も速いそれはアーサーに向かい、爆発した。3500のダメージだ。倒せてはいないが大きなダメージを受けているだろう。だgその期待は裏切られた。爆風が消えるとその中から無傷のアーサーの姿が。いつの間に出したのか両腰に1本ずつ剣を差し、背中には1本の槍。そして左腕には淡く光る盾がつけられていた
ユ「無傷だと・・・。それにその盾なんだ」
ア「これはウィネブ・グルスヴッヘル。アーサー王が使った盾の一つです。防げたのはこの盾のおかげという訳ではないですが、一度だけなら防げますよ」
厄介な。つまり1ターンに一度、ダメージを無効にする効果持ちってことか。2体以上で攻めなければならないがそれは次のターンからだな
ユ「俺は《強欲なカケラ》を発動し、カードを伏せてターンエンド」
これで手札は後1枚。さて、どうなるか。《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の攻撃力は3500だから破壊されることはないと思うが
ル「次はこちらの番です!行きますよお兄様!
ア「もちろんです」
ルフェイが杖を構え詠唱を始めると、アーサーも腰から一本の剣を抜いた
ル「・・・彼の物に嵐の刃を授けん、テンペスト・エッジ!」
ルフェイの詠唱が終わるとアーサーの持つ剣が風を纏い始める。それは目に見えるほど激しくまさに嵐の様だ
ル「大地よ、数多の刃となり我に抗う敵を貫け。サウザンド・グレイブ!」
先ほどよりも早い詠唱。地面が盛り上がり、鋭く尖った岩が《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》を貫いた。だがそれは動きを止めるだけで破壊されることはなかったが
ア「はあああああ!」
アーサーが《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》を貫く岩を素早く駆け上がり、その手に持つ剣が《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の首を切り落とした
ユ「ほう・・・」
破壊された《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》は爆発し、その爆風が襲う。が、ダメージは大したことはないな
ユーガのライフ:8000→7900
ル「モンスターを倒されたのに表情一つ変えない」
ユ「当然だ。何せ破壊され墓地に送られた《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》の効果が発動するのだからな」
ア「なに?」
ユ「このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、自分の墓地の通常モンスター1体を特殊召喚することができる。《
破壊された《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》と変わるように現れたのはこのデッキの中心ともいえる真紅の眼を持つ竜。勝利への可能性をもたらす黒い竜
ユ「俺のターン。ドロー!」
ここから一気に展開したいところだがまずは・・・
ユ「この瞬間《強欲なカケラ》に強欲カウンターを1つ乗る。俺は《闇の量産工場》を発動。墓地の通常モンスター2体を手札に加える。俺は《
デュエルディスクの墓地から俺の手札までコンベアが引かれ2枚のカードが流れ、俺の手札に収まった
ル「待ってください通常モンスターは黄白色のカード!《
ユ「この2体はデュアルモンスター。デュアルモンスターはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。よって墓地にいた《
ほう、この2枚がセットで来るか、ならば
ユ「その後、デッキから《
《カーボネドン》を墓地へ送ると地面が隆起し、その中から赤く、丸いものが現れた
ル「卵?」
ユ「その通り!何が生まれるかなってな。《伝説の黒石》の効果発動。このカードをリリースしてデッキから《
その卵は罅割れ、中から光が漏れだす。卵が完全に割れ、勢いよく《
ア「2体目・・・わかってはいるがキツイものがありますね」
ユ「まだまこれからだ!さっき墓地へ送った《カーボネドン》の効果。このカードを除外して発動できる。手札またはデッキからレベル7以下のドラゴン族の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。《
そしてもう1体の黒い竜が現れる。だがその姿は身を丸め翼をたたみ、身を護っていた
ユ「そして守備表示の《
2体の《
ユ「《
《
ユ「そして特殊召喚した《
俺の場にはデッキの中心である《
ユ「バトル!《
《
ユ「っ!パリィか」
ア「そうです。これで先ほども防ぎました」
ユ「(お前はどこぞの緑の勇者か!)だが腕が振るえているぞ。タイミングが要のそれは次の攻撃を防げないだろう。《
《
ル「水よ、氷よ。我らを包み、この身を守りたまえ。ブルースクリーン!」
ルフェイの魔法により氷と水でできた壁がオーバーダーク・メタル・フレアを防ぐように現れる。だが、強度が足りない。壁を壊したオーバーダーク・メタル・フレアは威力を下げながらも2人に直撃した
ア「ぐぅぅぅぅ」
ル「キャアアアアア」
吹き飛ばされるルフェイと何とか耐えるアーサー。だがこれで終わりじゃないぞ!
ユ「《
再びアーサーに迫る炎弾。当たる直前に避けられるもやはり爆風までは防げず、アーサーもルフェイのもとまで吹き飛ばされた
ユ「俺はこれでターンエンド。ボロボロだなぁ」
ア「ええ、そうですね」
ユ「ここらでやめてもいいんだぞ?」
ル「いいえ!あきらめません。それにまだ、やれます」
杖を支えに立ち上がるルフェイ。ローブや服が焦げながらもその目は死んでいなかった
ア「では私も本気でいきましょう」
そういうとアーサーは右の腰に剣を戻し、左の腰の鞘から金色のオーラを放つ剣を抜いた
ア「聖王剣コールブランド。カリバーンと言った方が分かるでしょうか?」
コールブランド・・・アーサー、ルフェイ・・・思い出した!この2人、