デュエルにもいかないし、内容もまだ中だけ抜けてます。デュエルの構成の最初と最後はできてはいるんですけどね
【3人称side】
ヴァルハラのある一室。そこでは山のように積み上げられた書類に埋もれるユーガの姿があった
ユ「終~わ~ら~ね~え~~」
ユーガは机に頬をつけながら書類に目を通して判を押していく。辺りには判を押された書類が散らばっていた。何故ユーガがこんなことになっているかというと、主神であるオーディンが悪魔の招待を受けアースガルズを離れたためである。サボることが多いオーディンでもやるときはやっていたためその仕事の量は少なくない。その分の仕事が他の者に回されることは当然のことであった。そこに補充要員としてロキが捕まえてきたのがユーガであった
ユ「ロセ~~~~~」
?「あの時の方と一緒とは思えません」
?「そうですね。ロスヴァイセさんがしばらく離れるだけでここまで変わるなんて・・・あの時とのギャップがすごいよ」
部屋にいるのはユーガだけではなかった。1人は眼鏡をかけた金髪の背の高い男性。もう一人は三角の尖った帽子とローブの魔法使いの衣装に身を包んだ小柄な少女。2人は兄妹であり男性がアーサー、少女がルフェイという。2人は足場の踏み場もない位に散らかっていた書類を集めて1つにしていく。その2人に気付いたユーガは顔を上げてで手伝ってくれないかと声をかけた
ユ「見てるならお前たちも手伝えよ~」
ル・ア「「いや、私たちには無理です」」
ユ「そんな・・・」
ガクッと落ちるようにまた倒れるユーガ。そしてその体勢のまま書類に判子を押していく
ル「任されているのはユーガさんなんですから手伝えるわけないじゃないですか」
ア「そもそも知識もないですからね。任されているってことはそれだけ認められていることですから」
ユ「う~あ~~・・・」
ユーガがうめき声を出すなか、拾い纏め終えた書類を机に置きなおし、アーサーとルフェイは部屋を出ていく
ア「またしばらくしたら来ますよ」
ル「頑張ってくださいね」
扉を閉めると中からうめくような声と判子を押す音が2人の耳に聞こえてきた。それに安心した2人は依然にユーガが作った装置のある部屋へと向かった
ル「やはり初めてあったころとかなり違いますね。恋人の有無でここまで変わるものでしょうか?」
ア「こういうのは人によると思うよ。まだ恋をしたこともないルフェイには分らないと思うけどね」
他愛のない会話をする2人。目的の場所へ着くと2人はそれぞれの前のドアに手をかけた
ア「それじゃあルフェイ。また後で」
ル「はい、それでは」
アーサーとルフェイ。鍵を開け彼らが部屋に入るとそれぞれ懐から一枚のカードを取り出した。アーサーの手には《円卓の聖騎士》が、ルフェイの手には《王立魔法図書館》が握られていた。2人はカードを目の前にある装置へセットする。カードに反応し装置が動き出すと部屋の中の姿を変えた。
さて、何故この2人がアースガルズにいるのか。それは過去にさかのぼる・・・
~~~~~~~~~回想~~~~~~~~~
【ユーガside】
ゼファードルの妹であるシェリアとロセの激しいデュエルを終えてから一月程経ったある日。俺の家に方やスーツ、片やローブ姿の2人の男女が訪ねてきた。
ル「お願いします。貴方のその魔法を私に教えてください!」
ユ「ええ・・・」
少女が玄関先でいきなり頭を下げてきた。正直対応に困る
ユ「えっとどういうことだ?」
ア「少し長くなりそうだし失礼ですが中に入ってもいいですか?互いに立ち話ってのも疲れてしまいますし」
ユ「まあいいけど」
悪い人じゃないのは勘で何となくわかる。だがどこかで見たような・・・。とりあえずソファーに座らせ俺はコーヒーを用意する・・・ブルーアイズ・マウンテンでいいか
ユ「まずは名前を教えてはくれないか?」
ル「私はルフェイ・ペンドラゴンです。見ての通り魔法使いで、『
ア「僕はアーサー・ペンドラゴン。ルフェイの兄です」
ペンドラゴン?アーサー王伝説の?何か引っかかってるが思い出せない
ユ「で、話ってのはなんだ?先に言っておくが俺は魔法なんて使えないぞ」
ル「嘘です!私見てました!草原を一瞬でサーキットに変えるところを」
ユ「あー」
なるほど。彼女はデュエルディスクのことを言っているんだな。精霊を呼び出す点では魔法的な面もあるがあれは科学の面が強いんだけどな
ル「そして銀髪の女性が貴方からもらったもので巨大なドラゴンを召喚していたもの知っています!」
ユ「何!?」
ちょっと待て!あそこには俺とゼファードル。ロセとシェリアと馬のフォルクスしかいなかったはず。一体どこに隠れていたんだ
ル「さらにカードからカレーを取り出して食べていたことも知っています!」
本当に待て!確かに《モウヤンのカレー》はよく食べてるが誰も見ていないところでやっていることだぞ。何がどうなっている
ル「そして「もういい分かった!そうですかまだまだ知っているのですが・・・」
ユ「言わなくていい!・・・だがなぜお前がそれを知っている?いずれの時もお前たちの姿はなかったはずだ」
ル「それは・・・」
そういうとルフェイは懐から大きな水晶を取り出した
ル「これで銀髪の女性が召喚している姿を見ていました。それ以外『過去見の鏡』と呼ばれるもので見ました」
そんなものあるのかよ!凄いと思うけどプライベートも何もないな!だが過去を見れたってことは嘘は通じないはず。なら正直に言うしかないか。一言断ってからコーヒーを淹れ、ついでに外していたデュエルディスクをセットした
ユ「残念ながらこれは魔法ではない。どちらかというと科学や工学的なものだな」
ル「そんな・・・。で、ですが一緒にいる女性に魔法を教えていたではないですか!?」
ユ「あれは俺じゃない。召喚した精霊たちだ」
ル「精霊が・・・」
この世界の精霊とデュエルモンスター達は全く違みたいだけどな。この世界の精霊は知らないけど
ル「なら、私にも教えてもらえませんか!」
ユ「悪いが断らせてもらう。知り合いでも何でもない貴女に教えるはずないだろ」
ル「報酬は用意しますから」
ユ「お金には困ってない」
さて、どうするか。このまま返してもまた来そうだし、付きまとわれても困るんだが・・・ここはあれか。何か勝負でもしてきっぱり諦めてもらおう。魔法使いには契約書だか誓約書だかがあったような
ユ「・・・だがどうしてもというならこちらから提案があるぞ」
ル「!それは一体!?」
ユ「俺とデュエルして勝つことだ。もし負ければこのことはきっぱり諦めてもらう。魔法的な契約書とかがあればなおいいんだが」
ル「分かりました。今作りますので少しお待ちを」
そう言ってルフェイは羊皮紙を取り出し書き込んでいく・・・って羊皮紙!?今時それは使わないぞ。それよりもアーサーは何も言わないんだな。コーヒーを楽しんでいる程度か
ル「できました。確認の上よろしかったらサインをお願いします」
手渡された契約書には不備はない。デュエルについても勝敗は分るし、乱入や横やりもデュエルディスクを持っていないロセ以外はできないからな。ただ
ユ「アーサーと組んでやることになっているがいいのか?」
ア「構わない。ルフェイ1人では心配だからね」
ユ「そちらが構わないなら俺も構わないが」
自信のサインした羊皮紙をルフェイに渡す。2人で来ようが負ける気はしないがな
ル「はい、これで契約は完了しました。では早速」
ユ「待て待て。こんな狭いところでなんてできるわけないだろ。広いところに行くぞ」
家の中でなんてできるわけないだろ。俺はガレージに行きDホイールを取りにいった。・・・一応張り紙でもしておくか
ユ「待たせたな。少し郊外まで行くぞ」
ル・ア「「わかりました」」