作中の時間では夏だから仕方ないですが・・・
今回はクロスオーバーしている『ぬらりひょんの孫』の人物が多く出てきます
短いですが(決闘者編の内容、今だ固まらないため)分けました。
【リクオside】
清継「清十字怪奇探偵団諸君!ここが今回の目的の場所だ!」
高校に入って1年目の夏休み。僕たちは清継の提案で高知県のとある砂浜に来ていた。メンバーは(清十字)清継君に(家長)カナちゃん、(鳥居)夏実さん、(巻)紗織さん。後は僕と
紗織「ここに何があるっていうの~?」
清継「それはだね・・・」
昨日から教えてはくれなかった清継君が今回の目的の妖怪について説明を始めた。何でもここにある妖怪が現れるらしい。その妖怪は七人ミサキ。正確には妖怪ではなく肉体のない霊であり集団亡霊や死霊、怨霊とも言われているらしい
清継「この霊の主は様々な伝承を伴っているが七人ミサキの人数は常に7人組。七人ミサキに遭った人間は高熱に見舞われ、死んでしまう。そしてその名の通り七人から増減することはないといわれている。ここは様々な伝承に登場する浜であり、高熱で死んだ多くの人が最後に見たとされる浜なんだよ」
夏実「それって正確なの?」
清継「僕の調べた限りではね。だが妖怪の主であるリクオ君の方が知ってるんじゃないかな?」
リ「いや、僕も七人ミサキについては初耳だよ」
確か四国にいる玉章君の夜行に七人ミサキと言うのはもいなかったはずだ
カナ「そう言えばリクオ君の知り合いも来るんだよね?」
リ「うん、そのはずだけど・・・」
どうやって来るんだろう?あの人達は移動が特殊だからね。周りでは清継君の反対を押し切り、夏実さんと紗織さんが岩陰に隠れていった。清継君には悪いけどやっぱり海に来たら遊びたくなるよね。かく言う僕も服の下に海パンをはいている
リ「カナちゃんも着替えてきたら?」
カナ「そうだね。行ってくる」
そう言い残してカナちゃんも着替えに行った。全くしゃべっていない氷麗はと言うと暑さに負けて日影で休んでいた
氷麗「すみません、リクオ様・・・」
リ「辛そうだね。大丈夫?」
氷麗「はい・・・頂いた地獄の氷のおかげで何とか」
やはり、氷麗は置いてくるべきだったかな。夏の海は雪女の氷麗には辛いだろう。何とかしてあげたいが僕では冷やしてあげることはできない。せめて彼らが来てくれたらな
黒「蒼枒、日焼け止めを塗ってほしいにゃ」
蒼「それって必要なのか?」
黒「雰囲気にゃ」
砂浜にパラソルを差し、その下に引いたシートの上に寝転がる黒歌さんに丹念に塗り込んでいく蒼枒さん。なんだ、蒼枒さんたちか・・・蒼枒さん!?
蒼「終わったぞ」
黒「なら前もお願いするにゃ」
うつ伏せから仰向けに体制を変える黒歌さん。相変わらず、水着も黒なんですね・・・じゃなくて!
リ「いつ来たんですか!!?」
蒼「ついさっきだ。葉月も白音もすでに海に潜っているぞ」
リ「いつの間に・・・」
神出鬼没ってわけではないが気配を感じさせることなく来て既に海に潜ってるのか。流石というか何というか
リ「とりあえず隠れてしてください。ここにはお二人以外にもいるんですから」
蒼「・・・そうだな、なら隠れてしようか。よっと」
黒「にゃ」
蒼枒さんは黒歌さんを横抱き、いわゆるお姫様抱っこすると人がいない方へと歩いて行った。こういうところも相変わらずだな
清継「リクオ君。彼らは一体何ものだい?」
リ「彼らは東雲蒼枒さんとその奥さんの黒歌さんだよ。僕の幼い頃からの知り合いで、2人とも妖怪なんだ。あと妹の2人も来ているって言ってたよ」
本当は神だってことは伏せておこう。口外するようなことじゃないからね