ハイスクールD×D 『本物』を求めた赤龍帝   作:silver time

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今回から修行、戦闘回です。
これからチート八幡へと完成されていくんや。
それとオリジナル技ありです。
そこら辺ご注意ください。
後ネーミングがダサいです。



冥界ヲ駆ケル赤龍帝

拝啓

 

 

小町 お袋 クソ親父殿。

 

秋涼のみぎり、

皆様はどうお過ごしでしょう。

 

私でしょうか、私は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬああああああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔獣達とおいかけっこ(生存競争)に興じております。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなった。

それは数時間前の事……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふーん。そのチューガクとかいう場所で失敗したのね……」

 

 

 

 

先ほどの自己紹介から数分後、

今回ここまで来た経緯を話した。

 

「で、どーせ籠るぐらいなら赤龍帝(裏側の人間)として強くなりたい…ねぇ。」

 

やはりバカげているだろうか、俺の取った行動は。

 

「いいんじゃないの?そんな生き方も。」

 

「え?」

 

「だから、何もしないよりはそんな生き方でもいいんじゃない。」

 

……否定しないのか。

 

「何よ、そのハトが豆鉄砲くらったような顔して、そんなに意外?」

 

意外もなにも

 

「俺の在り方は歪んでるとか言われそうでな。」

 

「とっくに歪みまくってるでしょ、あんたは。」

 

おっしゃる通りで

 

 

「さて、それじゃあ修行を始めましょうか。」

 

「早いな。」

 

「時間は有効に活用ってね、じゃあまず手始めに……」

 

「……」

 

いったいどんな修行が……ゴクリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「外の魔獣たちと丸1日殺し合って(戯れて)きなさい。」

 

 

 

 

え?

「え?」

 

 

 

 

 

 

そして今に至る。

 

くっそ、ここに来るまでも殺りあってきたがこの数はキツイ!

 

『相棒!右だ!』

 

ドライグが叫ぶ、

右方向から熊のようなヤツが爪を剥き出しにして襲いかかって来る。

 

「このっ!」

 

咄嗟に左手を…赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を顕現させた左手を熊の方へと

伸ばし、魔弾を発射する。

 

「グッ…ガァァァァァァ!!」

 

少し怯むがこれでは足りない、だから

 

『Boost!』

 

籠手から機械音のような声が響く。

そして、

 

『Explosion!』

 

「ハァァァッ!」

 

倍加された左手で鳩尾をぶん殴る!

 

ドッゴォォン!!

グギャァァァァァァ!!!

 

熊は吹き飛ばされ、木にぶつかったところで止まった。

 

『次ッ!左斜め後方!』

 

即座に思考を切り替え、そこらに落ちてる小石を掴み、

 

『Boost!Boost!』

 

2回連続で倍加をかける。

本来ならこの赤龍帝の籠手は10秒毎に力を倍加させるモノなのだが、多少の負荷を承知の上ならば10秒先の倍加を前借り出来る。後から動きが鈍くなるが。これくらいならば問題ない。そして手にした小石に、

 

『Transfer!』

 

倍加した力を小石に譲渡する。

赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)、倍加した力を他人、物質へ譲渡できる所謂応用だ、

何故小石かとも思うが、それには考えがある。

 

「シッ!」

 

力を譲渡した小石を襲って来た猪の魔獣に向けてぶん投げる。

 

「ギィィィィィ!」

 

突っ込んで来たこともあって、猪の顔に小石がめり込む。だが依然として奇声を上げながら若干変形した顔の猪が突っ込んでくる。さらにキモイ。そして、

 

『Blast!』

 

そう声が聞こえた、刹那。

 

猪の顔が大きな爆発音とともに飛び散り

断末魔を上げる間もなく絶命した。

 

小石に2回分の倍加した力を与え、力を開放する事により小石は膨れ上がった力に耐えられず、爆発する。対象にかかる倍加の負担を利用し簡単お手頃な爆弾を生成出来る。地面に設置すれば地雷としても使える。名付けるなら、赤龍帝の爆雷(ブースティング・ブラスト・ボム)だろうか。

『流石だ相棒。』

 

「これくらいでおだてるなよ。」

 

『それもそうか、気を引き締めろよ、まだまだ次が来る。』

 

まだ修行は始まったばかりだ。

まずはこの地獄から生き残る。

これは単なる小手調べ、なら…

 

「ああ、やってやるさ。相棒!」

 

コイツと共に駆け抜ける!

 

 

 

 

 

「へー、案外やるわね。」

 

遠くから彼の激戦を眺めていた。

アイツ(ドライグ)のおかげでもあるけど、気配を察知するのが獣レベルだ。というよりも悪意のある視線に敏感なのだろうか。

 

「こりゃ鍛えがいがあるわ。ホント、磨くほどに光る原石と言ったところかしら。」

 

彼には才能がある。おそらくは、歴代最強の赤龍帝となるだろう。それほどまでのナニカを彼から感じる。

 

「それにしても、比企谷八幡、ねえ…」

 

『比企谷』という名字は聞いたことがある。

確か名のある魔術に精通した家と言っていたか。

そして、

 

「先代の赤龍帝も比企谷って言ってたっけ。」

 

いまとなっては遠い昔、伝説となった、赤龍帝を思い出す。

 

 

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……ハァー…」

 

キ、キツイ。ヤバイ死ぬ。

 

『大丈夫か相棒?』

 

ド、ドライグ……

 

「大丈夫に……見える…か?」

 

『見えないな。』

 

だろうな。

 

「ヤッホー、生きてるー?」

 

「……何とか…な。」

 

「いやーあれほどの魔獣を相手にして五体満足とはね、これは少し見くびってたかな。」

「……で、…どうだった?」

 

「何が?君の実力?」

 

「そう…だ。」

 

「赤龍帝としてはまだまだ、だけど修行の初めとしては上々だね。これまでの積み重ねがあったからかな。」

 

『今迄人間の社会に溶け込みながら鍛えてたからな。』

 

今代の赤龍帝なら何かしらに巻き込まれると思ったから地道に鍛えてきた。最低限は戦えるように。

 

「そっか、じゃあ今日はこれまでだね。明日からは私がビシバシやってあげるから今日はもう休みなさい。」

 

「…そうさせてもらう。」

 

さっきの洞窟まで歩くのか、メンドイな。

 

「…」

 

ナニカ視線を感じる。

 

「……どうした?」

 

「ん?いや、何でもないよ。」

 

「…?そうか。」

 

ザッザッザッ…

 

「…彼はこれからどうするつもりなんだろ。これから先その力が必要になったとして、それを何につかうの?」

 

蒼い龍は薄暗い冥界の空を仰ぎ見つつ、ポツリと独り言をこぼした。それが誰に向けてかけられた言葉なのかはわからない。が、

 

「……願わくば、その力に溺れないよう……」

 

蒼の龍は空を見上げつつそう願った。

 

 




初めての戦闘描写いかがでしたか。
作者は戦闘シーンを細かく描写するので、読むのが面倒かも知れません。
意見、ご指摘などがあればどうぞ。
鞭を打ってでも書き続けます。

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