第二の嵐となりて   作:星月

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影浦雅人②

 5月1日。ボーダー本部ラウンジ。主にB級以上の隊員が個人(ソロ)ランク戦を行うために訪れる場所だ。副も個人ランク戦も行うためにこの場所に来ていた。

 まもなく5月の正式入隊日が近いという事もあり、その準備の為に皆忙しい日々を送っている。副はポジションとしても特に新たな仕事はなく、6月から始まる新シーズンへ向けて少しでも強さを磨こうと考えての事だった。

 

「ん? ……村上先輩!」

 

 するとブースへ向かう途中、ソファに腰かける村上の姿を捉えて副は彼の名前を呼ぶ。挨拶をして都合が合えば一戦交えようかと提案しようとしたのだが。

 

「副……」

 

 何故か両目に涙を浮かべている村上を見て、副は言葉を飲み込んだ。

 

 

————

 

 

「荒船先輩が!?」

「ああ。太一も見たと言っていたから間違いない」

「俺も知りませんでした。荒船先輩が狙撃手(スナイパー)に転向するだなんて」

 

 村上の話によると、彼の弧月の師匠・荒船が狙撃手(スナイパー)に転向するとの事。入隊式ではすぐに訓練の説明を行うのだが、狙撃手(スナイパー)を志望する隊員の指導は同ポジションの隊員が駆り出される事になっている。今日はその説明が行われる手はずになっていて、太一も説明会に呼ばれているのだがそこで彼は荒船が参加している姿を目撃した。

 

「やはり俺のせいなのか」

「何を言っているんですか!」

「前シーズンのランク戦を経て、俺は攻撃手(アタッカー)7位にまで上り詰めた。初めて荒船より高い順位になったんだ」

 

 村上の語ろうとする真意を悟り、副はその場で黙り込む。

 

「昔から副作用(サイドエフェクト)の効果で人一倍成長が早かった。何かを教えてもらっても、徐々に教えてくれた人達は俺が楽しくなってくると皆消えていく。俺が皆の努力を盗んでしまったから荒船も……」

 

 涙交じりの訴えは村上の苦痛な心境を表わしていた。彼の副作用(サイドエフェクト)はボーダー内でも上位の実力者に導くほど有力だ。だが同時に自信を孤独へと追いやってしまう。

 同年代で親しい間柄でもあった師匠を攻撃手(アタッカー)の世界から追い出してしまったという罪悪感が村上の心を締め付ける。

 

「……村上先輩」

 

 初めて見た頼れる先輩の弱い姿。最後まで話を聞いた副は——

 

「荒船先輩の事、舐めてるんじゃないですか?」

 

 少し語気を強めてそう言った。

 

「なに?」

「こういうポイントとか明白な基準がある世界なら後から入ってきた人に抜かれる事なんてよくある事でしょう。俺だって同じ学年の駿にあっさり抜かれたりしました」

 

 あっという間にA級の精鋭部隊入りを果たした同級生の名前を出して副は話を続ける。

 

「だからってそれを理由に辞めようとか考えたりはしてないです。勿論、村上先輩が昔あった人にはそういう人もいたのかもしれない。ですが俺には荒船先輩が村上先輩に抜かれたからもう弧月は諦めるだなんて考えるとは思えないです」

 

 悔しさはあった。それでも目標を見失う事はしなかった。

 きっと荒船も同じ、むしろそれ以上の意志の強さを持っていると副は信じている。

 

「多分村上先輩が知らない荒船先輩独自の夢があるんじゃないですか? そうでなければ村上先輩という弟子を放って一人で転向なんてしないですよ」

「……そうなのか? それならいいんだが」

「大丈夫ですって。気になるなら来馬さん達にも一度話を聞いてもらったらどうですか? ため込んでおくより人に相談した方がずっといいですよ」

 

 わずかに顔が上がった村上に、副はさらに彼が所属する隊の隊長の名前を挙げた。村上も慕っている彼ならばきっと良い相談相手になってくれるはずだ。

 

「そう、だな。——うん。すまないな。みっともない姿を見せた」

「いえ。むしろ村上先輩も涙があるんだなってビックリしました」

「どういう意味だ」

 

 だって普段あまり表情変わらないじゃないですか等と副は他愛もない話をして、村上の涙が消え去った頃二人は別れた。

 勿論真相はわからない。だがどうか荒船と村上の関係がこんな所で終わらないで欲しいと願った。

 やはり身近な人たちが苦しむ姿は見たくない。人間関係となれば猶更だ。彼らだけではなく皆が何事もなくわかり合えればいいのにと本心から思った。

 

 

 

 ————だが、彼の願いが叶う事はなかった。

 翌日、ボーダー本部から所属する全隊員に通達が届けられる。

 

 A級二宮隊所属狙撃手(スナイパー) 鳩原未来 重大隊務規定違反により除隊処分

 同部隊をB級へ降格処分とする。

 

 精鋭部隊である隊員の除隊、そして部隊の降格。

 突然の連絡を受けて隊員全員に衝撃が走った。

 

「そん、な。なんで……」

 

 副も勿論その書面をすぐに理解できず、呆然とする。

 二宮隊と言えばA級の上位部隊。隊長の二宮が個人ランキングでもトップ争いを繰り広げているという圧倒的な強さを誇る部隊だ。

 そんなチームがB級へ降格したというだけでも勿論驚愕はある。

 しかし、副にとってそれよりも重大なのは鳩原の除隊処分の方だ。 

 鳩原未来。彼女は副にとっては友でありかつてのチームメイトである絵馬の師匠だったのだから。

 

 

————

 

 

「ユズル!」

 

 副は部活動も休んでボーダー本部を訪れていた。彼が向かったのは師匠・影浦が率いる影浦隊の作戦室。北添が扉を開けると、副は声を荒げて室内になだれ込む。

 

「おー。副か? お前も声かけてやってくれよー。ユズルのやつ、滅茶苦茶へこんでんだ」

「……へこんでなんかないよ、ヒカリ」

 

 室内では新たに設置されたコタツ(暖房はついていない)に頭を預けて倒れている絵馬の姿があった。その隣では仁礼が絵馬を慰めるように肩を支えている。

 A級影浦隊オペレーター 仁礼光

 本人は否定しているものの、絵馬の声がいつもよりも弱弱しく聞こえる様相から、彼が大きなショックを受けているだろうことは容易に想像できた。

 

「ユズル」

「大丈夫だよ副。わざわざ来なくたってよかったのに」

「本当か?」

「…………大丈夫だって」

 

 大丈夫なわけがない。一目瞭然だ。だって、自分も全く同じだったから(・・・・・・・・・・・・)。副には今の絵馬がかつて木虎に話しかけてもらった時の自分のように見えた。

 

「鳩原先輩の事、何か聞いたか?」

「……詳しくは何も。ただ、この前の遠征選抜試験で落とされたという話を聞いていたから、その件に関する事で干されたのかもしれない」

「遠征の?」

「うん。副も知っているでしょ? 鳩原先輩は人を撃てないから」

 

 絵馬の説明に副が頷く。

 知っていた。鳩原は人を撃つことが出来ない。トリオン体と分かっていても人を傷つける事に強い拒絶を示していた。

 それでも相手の武器を破壊し、チームの勝利に貢献しているという話を絵馬から聞いている。人を撃てなくても十分活躍できると証明をしていた。

 それなのに、結局人を撃てなければ戦力として認めてもらえない。師匠の力が上に正しく見てもらえなかったという事。そのせいで鳩原が厳しい処分を受けた事に絵馬は憤りを覚えていた。

 

「処分の後、鳩原先輩に確認は?」

「していない。いや、出来なかった。連絡先は全部つながらなくて。他の先輩に聞いたら学校の方も転校したって言うし」

「はっ!?」

 

 理解が出来ない。除籍処分という事だから何かしら上層部への反抗を示し、行動に移したのだろうと想像は出来た。

 しかしその確認を本人からする事も敵わない。これ程徹底的な処置は何かしらボーダーの上層部が絡んでいるだろう。

 

(——だからユズルは『干された』と言ったのか!)

 

 ようやく絵馬の言葉を理解できた。ただの処分ならここまで厳しい結果にはならないはず。鳩原がボーダーから干されたからこそこういう事態になったのだと絵馬は考えている。

 

「なんでだよ…」

 

 ポツリと絵馬が消えそうな声量で呟いた。

 

「なんで鳩原先輩が辞めなきゃならないんだ」

「ユズル……」

「なんで、こんな、急に……なにも、言えないまま……」

「よしよし。泣いとけ泣いとけ。ったく。しょーがねーやつだな」

 

 溜めこんでいた感情が決壊し、涙があふれ出す。泣きじゃくる絵馬に仁礼と副は頭や背中をポンポンと優しく叩いた。

 

「——チッ!」

 

 そんな光景を見て、影浦は舌を鳴らす。

 不愉快だった。

 こんな簡単に、呆気なく隊員達の絆が引き裂かれる。納得できるはずがなかった。

 

(確か明日は、隊長会議だったな)

 

 カレンダーを見て日程を確認する。

 ランク戦のシーズンが終わるとボーダーでは定期的に作戦会議が開催される手はずとなっていた。影浦もA級部隊の隊長だ。当然これに参加する。

 丁度よかった。この会議には上層部の者も顔を出す。問いただす事も不可能ではないはずだ。

 

「おら! いつまでもメソメソ泣いてんじゃねーぞ! んな風に泣いてたら余計に上層部(やつら)の思うつぼじゃねーか!」

 

 決意した影浦は席を立ち、コタツの暗い空気を一蹴するように声を張り上げた。

 影浦にとって鳩原の存在は大きくない。だがチームメイトにとってそうでないならば隊長としてたまには仕事をしなければならないだろう。乱暴に絵馬の髪を掻き上げながら、影浦は明日を見据えていた。

 

 

————

 

 

 翌日。ボーダー本部の作戦室。隊長会議という事でA級やB級の隊長、そしてボーダー上層部の人間が一堂に会する。

 

「——以上だ。そして最後に、皆には通達も行って確認している事と思うが。昨日をもって鳩原隊員を除籍処分に、二宮隊をB級へ降格処分とする」

 

一通りの議題を終えた後、城戸司令は表情一つ変えずに残酷な宣告を告げた。分かっていた事とはいえ、改めて言葉にされた事で処分が現実味を帯びて皆緊張感が高まる。

 

「何か言っておくことはあるかね、二宮隊長?」

「いいえ。何も。甘んじて処分を受け入れます。申し訳ありませんでした」

 

 異議を問われた二宮も文句ひとつ述べず、この処分を受け入れた。

 二宮隊隊長 射手(シューター) 二宮匡貴

 起立して無言で一礼し、再び着席する。何も不服はなく、二宮はこの判断が妥当であると納得したという事だ。

 

「……チッ!」

 

 影浦は不満を隠すことなく悪態をついた。ここで二宮が何かしらの行動を起こしたのならばそれに乗じる事も出来ただろう。しかし当の本人が引き下がってしまえば外野である影浦が出来る事はない。仕方なく影浦は横から口を挟む事はせず、会議の進行を待った。

 そして会議が終了し、各部隊の隊長や城戸を始めとした上層部の人々も席を立ち始める。

 

「おい! ちょっと待てよ!」

 

 そんな中、影浦は乱暴に席を蹴ると上層部の人間たちの下に詰め寄った。

 

「何だね? 影浦隊長」

「さっきの鳩原処分の件で聞きたい事がある。なんであいつがこんな処分になったんだ? 何があった?」

「影浦、貴様! 言葉を慎め!」

 

 立ち止まり、城戸が要件を問う。影浦は立場が上の人間が相手であるにも関わらず乱暴な口調で彼らに質問した。鬼怒田が彼の無礼を咎めるも、城戸に手で制せられる。

 

「ふむ。君が彼女についてそこまで関心があるとは知らなかった。鳩原隊員とは親しかったのかね?」

「話を逸らすんじゃねえよ。俺は会話をしにきたんじゃねえ。ただ知りたいだけだ」

「それについては私から」

「ああ?」

 

 影浦が厳しく追及すると、根付が会話に割って入った。メディア部門の人間が話に入ってきた事に影浦は一抹の疑問を覚える。

 

「残念だが鳩原隊員についてはこちらから話せることはないよ」

「なんでだ?」

「彼女の犯した隊務規定違反が非常に重いものだったからだ。外部に漏れてはまずい程にね。他の隊員に真似をされても困るからねえ」

「……チッ!」

 

 曖昧で具体性のない答えが返ってきた。遠回しにこれ以上問いただしても何も得るものはないと言っているようだ。おそらく外部に漏れてはならない要件だからこそメディア部門の根付が受け答えをしているのだろう。

 納得する答えを話す事はないとわかり、影浦は再び舌を打った。

 

「そう気分を悪くしないでくれ。こちらも彼女の件で対応に追われているんだよ。隊員が処分されたとなれば世間体も悪くなるからねえ」

「んなの知るか。勝手にやってろ」

 

 影浦はあくまでも戦闘員だ。情報面に関する事は知った事ではない。これ以上は時間の無駄だと影浦は身を翻した。

 

「ああ、そうするよ。まあ幸いにも君の弟子の存在もあってまたボーダーの話題性も大きくなるだろうからねえ。きっと鳩原君の件はすぐに治まるはずだよ」

 

 だが、続けられた根付の言葉を耳にして、影浦の歩みは止まる。

 

「——あぁ?」

 

 『君の弟子』と根付は口にした。

 弟子と呼ばれても影浦が何かを教えた相手はいない。ただ一人、最近もたまにランク戦の相手を務めている副を除けば。

 

「おい。今のはどういう意味だ?」

「ん? なに、最近嵐山隊長の弟が新たな部隊に入っただろう。私は彼らを第二の嵐山隊として打ち出す予定でね。今回の一件でボーダー内に暗い雰囲気が流れたから丁度いいだろう」

「ちょっと待て。副は自分であの部隊に入ったんじゃねえのか?」

「彼が前の部隊に所属している時に私の方から助言したんだ。いやはや、中々交渉は長引いたが最後はうなずいてくれたよ」

 

 影浦は言葉を失った。

 彼が弟子に対して何も行動を起こさなかったのは、彼があくまでも自分の意志で現茶野隊に加わる事を選んだと思っていたからである。

 だが真相は違った。木虎隊に所属している時から根付は彼に目をつけていて、隊員達が皆離れる事になって。結果として彼は根付の誘いに応じた。

 

「————」

 

 歯を食いしばる。柄にもなく気づけなかった事を情けなく思った。

 だがそれでも、副が今の部隊の事を不満に思っていないのならば——

 

「まあ彼にとっても良い選択になっただろう。名も広がるし、兄弟としてメディアに出る事にもなるだろうからねえ」

 

 影浦の中で何かが切れた。

 

「……おい」

「ん?」

 

 影浦の副作用(サイドエフェクト)は感情受信体質。自分に対する意識や感情を肌で感じ取る。当然の事だが根付は今副の事を話している為にその感情はわからなかった。そもそも根付はあくまでもボーダーという組織にとって最善の事をしているという自負があり、悪意はもっていないのだからわかるはずもない。しかしそんな体質など関係なく、影浦には根付が副の思惑などお構いなしに登用したのだと理解できた。

 

『弟としてでは嫌なんです。俺は、自分の力で兄ちゃんを超えたいんです』

 

 かつて影浦が副に聞いた強さを求める理由を思い出す。

 彼は兄と比べられる事を嫌い、自分の力で嵐山准を超える事を望んでいた。

 その考えは誰かが踏み入ってものではない。まして彼の立場を利用する等。

 

「おらああああっ!」

「んぐうっ!?」

 

 影浦は根付の下に詰め寄ると、その顎下を下から勢いよく突き上げた。俗に言うアッパーが炸裂する。突然の衝撃に根付は反応できず、勢い余ってその場に倒れこんだ。

 

「ね、根付さん! 大丈夫ですか!?」

「か、影浦! 貴様! 自分が何をやったのかわかっているのか!?」

 

 すぐさま忍田が駆け寄り、根付の無事を確認する。一方、鬼怒田は影浦を指さして糾弾するが、影浦は物おじせずに倒れている根付をにらみ続けた。

 

「ゴチャゴチャと大人の正論並べて、うっせーぞ! テメエら大人に都合の良い解釈を、ガキに押し付けてんじゃねえ!」

 

 

 そしてこの後すぐに以下二つの処分が下された。

 隊務規定違反による処罰通告。

 影浦雅人、個人(ソロ)ポイント8000点没収。

 影浦隊、B級へ降格処分とする。

 

 

————

 

 

「いたっ! カゲさん!」

「ああ?」

 

 その日の夜。ボーダー本部を後にしようとした影浦は彼の愛称を呼ばれて立ち止まった。

 振り返ると、副が走る姿が目に留まる。やがて彼はすぐに影浦の下にたどり着き、息を整えながら影浦を見た。

 

「よう。副じゃねえか。どうした? そんなに息を切らしてよ」

「……なんで」

 

 中々話し始めない彼に代わって影浦が口火を切る。要件を問われて副はようやく少しずつ彼に話を振った。

 

「なんで、今日のカゲさんの処分は……」

「些細な事を気にしてんじゃねーよ。ちょっと上の奴が気に食わなくて我慢できなかっただけだ」

「……俺の為にですか?」

「はあ? なんでそこでお前が出てくるんだよ」

「柿崎先輩から、話を聞きました」

 

 はぐらかそうとする影浦だが、副から先輩隊員の名前が出て口ごもる。隊長会議の直後という事で目撃者はそれなりにいたのだ。情報が漏れてしまうのは避けられない事だった。

 

「鳩原先輩や俺の事が話題に上がって、影浦さんが根付さんに殴りかかったって」

 

 語る副の体が震え始める。感情を必死にこらえているものの、すぐにでも爆発しかねない限界の状態だった。

 

「チッ。おい、勘違いしてんじゃねーぞ。どうせお前らの件がなくても俺はキレてただろうよ。ああいう偉そうなやつらは気に食わねえからな」

 

 そう言って影浦は不敵に笑う。

 決して嘘ではなかった。影浦は人一倍他人の感情に敏感な分、もめごとも多い。きっといつか上司が相手でも暴力事件を起こしていたと自分でも考えていた。

 だからそうくよくよするなと副の頭を右手で軽く叩く。

 

「すみません——」

「……ああ! テメエも泣いてんじゃねえよ! 俺がいじめたみてえじゃねえか! おい、お前もこの後来い。ゾエ達と飯食う予定になってんだ。腹いっぱい食って忘れろ!」

「いやでも、俺この後防衛任務が入ってて」

「そんなの適当なやつにやらせとけ。おら、行くぞ!」

 

 しかしそう簡単に立ち直れるはずもなかった。なおも頭を下げる副を見かね、影浦は強引に彼を連れて実家へと歩いていく。

 これで良かったのだ。こんな感情の整理も出来ない中学生は大人の思惑に流されず、好きなように振る舞う事が出来れば。




根付さんアッパー事件。許せ、根付。これが最後だ。

詳細は明らかになってないですが、原作でも影浦は自分に関する事で根付に暴力をふるったとは思えないんですよね。何せ自分のポイントだけでなく部隊も降格したのに、北添を始めとした隊員が普通に接しているし、そもそも根付さんが影浦に悪意を持って接したとは考えられない。
なので今回は鳩原、副の一件で彼の感情が爆発しました。南無。

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