ハリーポッターと妖精の翼   作:ファルドゥン

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タイトルが迷走し始めましたが、私は元気です

まさにさっき2000UA行ってました
感謝感謝です

御柱祭が七年周期で今開催されているというニュースを見て、突発的に「行きたいっ!」となりましたが夜行バスで0泊3日とかいうクソみたいなスケジュールしか組めそうになかったので諦めました
グスン

…とにかく、どうぞ


第六話 ホグワーツの授業 飛行訓練を添えて

ホグワーツ初日からもそれなりに立ちまして、魔法学校での毎日も安定してきたよ。

授業の内容は概ね良好。成績も別に悪くはないと思う。

 

『天文学』の授業は水曜日の真夜中と決まっていて、その日は夜の天体を眺めながらの授業となる。星空はきれいだし、そもそも娯楽のあまりない幻想郷に住んでいたわけで。なんとなく天体観測をしていたこともあって、私のお気に入りの授業だよ。

 

『妖精の魔法』はその名前からかなり気になっていた授業だったけど、どうやら妖精が使っていた魔法というわけではなく、妖精が悪戯をするような魔法を学ぶ、という教科だった。

少し思っていたのとは違ったけど、なぜか私はこの教科に強くて、これだけならグレンジャーさんとも肩を並べることが出来るよ。えっへん。

 

『闇の魔術に対する防衛術』はハリーさんとかロンさんとか、男の子たちはかなり楽しみにしていたけど、肩透かしを食らっていたよ。先生のクィレル先生はかなりの臆病で、なんとなく常に何かに怯えていた。授業内容も男の子たちが言う、いわゆる()()()ようなことはなかった。私としてはあまり過激なことはしてもらいたくないので一安心。

 

『魔法薬学』の先生は、なぜかハリーさんを目の敵にしていたよ。

アスフォルデの球根がどうたらとか、ベゾアール石?がどうとか、そんな感じの質問をいきなりハリーさんにぶつけてたり、いろんなことをハリーさんに押し付けては非難していた。正直それってどうなんだと思わなくはないんだけど、授業自体はかなり興味深くて面白い。確かに相方になったグレンジャーさんがかなり優秀だったのはあるけれど、なんとなく惹かれる魅力があったね。最初の演説も面白かったし

 

授業教室に向かうとき、いつもは大体ハリーさんとロンさんかグレンジャーさんのどちらかと一緒に行動しているよ。最近分かったことだけど、私方向音痴っぽいんでどちらかとは一緒にいるんだけど、はっきり言ってその日の気分で決めてるよ。あ~今日はなんとなくグレンジャーさん見てたいなぁとか、そんなの。どっちともいい関係を築けてるんじゃないかな。

 

そんなこんなで今日の授業。ついに魔法の箒で空を飛ぶ『飛行訓練』だね。

魔法使いと言えばやっぱり箒だよねぇ。魔理沙さんも乗ってるし。

でもあの人が言うには別になくても何の問題もないとか。持ってる理由は魔法使いっぽいからとかで、あぁこの人、形から入るんだなぁって思ったっけ。

まあ何はともあれ、今日は空を飛べるわけだ。飛行なんて久しぶりだなぁ。

風を切って進むあの感じは好きだよ。スッキリするし、なにより移動がラクチン。

 

「今日から飛行訓練ですね。皆さんは飛んだことはあるのですか?」

 

朝食を頬張りながら聞いてみたりして。多分私が一番飛んでるとは思うけどね。浮かびっ放しだったりするし。

 

「初めてだし、スリザリンとの合同授業なんてサイアクだよ。マルフォイの前で箒に乗って、下手くそを笑いの種にされるんだ」

 

そうなの、飛行訓練はスリザリンとの合同なのですよねぇ。

マルフォイさんは自分が箒に乗るのが上手いことを魔法薬学の授業の前などに何度も自慢していて、そんなのが聞こえていたのできっとうまいんだろうなぁなんて思うよ。期待しちゃう。

 

「どうせ口先だけだと思うけどさ、僕は。箒に乗ったことがあるなんて話、自慢話にもならないよ」

 

とはロンさん。そうだね、飛ぶだけなら簡単でしょ。

 

「私も対して難しくはないんじゃないかなって思ってますよ。気楽にいきましょう?」

 

「そうだといいんだけどね」

 

「実は僕も乗ったことがないんだよね。ばあちゃんが箒に近寄ることも許してくれなかったんだ…」

 

ネビルさん、それはおばあさんが正しいと思うよ…平らな地面でこけたりしてるし。

 

「私も初めてなの。飛ぶのって本を暗記するだけではうまくいかないと思うけど、それでもコツを調べてきたわ!『クィディッチ(いま)(むかし)』って本なんだけど、それによるとね…」

 

そして朝食トークはグレンジャーさんの話でフィニッシュ。ネビルさんは真剣になってそれを聞いてるけど、そんなに気負うことないって。

落ち着いてやれば大体何とかなると思うなぁ。

 

 

その後、ネビルさんにフクロウ便で『思い出し玉』なるものが届いて、それをマルフォイさんが取ろうとしたとかがあったけど、それ以外は特に何事もなく時間が過ぎていき、飛行訓練の時間になった。

場所は校庭。待っていたら担当のフーチ先生が来たね。

 

「何をボヤボヤしてるんですか。ほら、箒のそばに立って。右手を箒の上に突き出して『上がれ!』と言う」

 

おうおう、みんなが上がれーって叫んでる。

これさ、普通に手で持ってもいいんじゃないかなぁなんて思うんだけど、まあいいか。

 

「あがれっ」

 

あれ?上がらないや。

 

「あがれっ。むーん…ほら、あがれって」

 

なんなのこの箒。反抗期ですかね。

 

「あがりなさいって!」

 

…あっ。ゆーっくり上がってる。

なんですかその気だるげな『仕方なく上がってやってるんだぜ』とでも言いたげな、重い腰上げてるーって感じの上がり方は。なんか釈然としないなぁ。

辺りを見回してみる。あっハリーさんちゃんと出来てる。マルフォイさんも言ってただけあって上手いなぁ。他にも出来ている人はいるし、今も頑張ってる人もいる。

私はこれでも早い方なのか、ふふっ、ちょっと優越感。どやぁ。

 

次にフーチ先生は箒の正しい握り方を教えて回った。こればっかりは知ってるわけが無いので、よく聞いておくことにしよう。でも横に跨るのはダメなのかな。ほら、たまに魔理沙さんがしてるやつ。あとで聞いてみよう。

 

「さあ私が笛を吹いたら、地面を強く蹴ってください。二メートルぐらい飛んだら、それから少し前かがみになって降りてきてください。行きますよ…1…2の…」

 

辺りに響く叫び声。なにごとですか…

…あっ、ネビル飛んでる。

うわーすっごい軌道。これが俗にいうアクロバット飛行ってやつね。初めての飛行でこれって、いい曲芸師になれるよ…あ、落ちたね。音がすごい。

 

…音がすごい?

 

「…うわぁネビルさん!大丈夫ですか!」

 

大変じゃん!和んでる場合じゃないじゃん!

すぐに駆け出す。フーチ先生も青ざめた表情で寄っていく。

 

「…手首が折れてるわ」

 

「これってネビルさんは大丈夫なのですか?」

 

「ホグワーツの医務室なら骨折くらいすぐ治りますよ。ネビル、大丈夫。さあ立って」

 

「私がこの子を医務室に連れていく間、誰も動いてはいけません。さもないと、クィディッチの『ク』の字の前にホグワーツから出て行ってもらいます。あなたも、ネビルが心配でしょうが、安心して戻りなさい」

 

そういって先生はネビルとともに歩いて行った。

大丈夫かなぁ、ホグワーツの医務室とかすごく優秀そうだけど、骨折とか痛いだろうなぁ。

 

…あれ?戻ってくると騒がしい。

 

「マルフォイ!それはネビルの『思い出し玉』だぞ!こっちに返せったら!」

 

見るとネビルさんの落とした『思い出し玉』をマルフォイさんがまた取ったみたい。ホント好きねぇ。

 

「ここまで取りに来いよ、ポッター」

 

あーマルフォイさんいけないんだぁ。飛んだら退学だぞ~。

 

…えっ箒持ってるとか、ハリーさんあの挑発乗っちゃうの?

 

「ハリーさん。先生の言うことは素直に聞いといた方が…あ」

 

飛んじゃったよ…どうすんのさこれ。二人とも退学?

ロンさんも歓声とか上げてないでさ、ハリーさんなんとかしてよ。

 

「こっちに渡せよ。でないと箒から叩き落してやる」

 

「へぇ?そうかい。なら、取れるもんなら取ってみるがいい。ほら!」

 

そんな叫びとともにマルフォイさんが『思い出し玉』を宙に放り投げた。大人げないなぁ。

…え?それキャッチしようとするの?うわ、ハリーさんすごいスピードだ。これなら追いつきそう。

 

おぉ、無事キャッチ。単純にすごいね。空中で玉を見失わない目と、一直線に突っ込めるスピード。しかも初めての飛行でこれとか、もしかして凄いセンスかも。

降りてくるハリーさんをグリフィンドールの生徒が温かく迎える。いやぁいいもん見たなぁ。

 

「ハリー・ポッター!」

 

一斉にみんながそちらを見た。マクゴナガル先生が走ってくる。

 

「まさか…こんなことホグワーツで一度も…とにかく。ポッター、一緒にいらっしゃい」

 

あぁ、ハリーが連れられて行く。グリフィンドールの生徒が必死に弁解しようとしているけれど、無理そうだね。

…まあ、多分ハリーは大丈夫だろうね。

なぜか同罪のマルフォイさんが連れられてないし。

 

「見たか!ポッターのやつ。これでホグワーツも最後だな!」

 

マルフォイさんがそんなことを言っている。…うん、ちょっぴり脅かしてやろう。

そもそもマルフォイさんが悪いんだし、これは私からの小さい悪戯だ。

 

「えっと、マルフォイさん大丈夫ですか?」

 

「ん?どうしたんだいヨーセイ。何が大丈夫だって?」

 

こっちを見るマルフォイさん。

そう、なぜかマルフォイさんは私に対しては普通に話すし、接してくれる。

まあこっちとしては疲れずに済むから悪くないね。

 

「いえ、ハリーさんがもし退学だとしたら、マルフォイさんもおんなじ罪で退学なので、知り合いが一気に二人もいなくなるのは寂しいな、と」

 

一気に青ざめるマルフォイさん。

ふふっ、いい気味だ。退学にはなりそうもないけど、しばらく怯えているがいい。

 

その後、フーチ先生が帰ってきてからは特に何事もなく授業は進行したけど、終始マルフォイさんは調子が悪そうだった。静かだし、それはそれでいいね。

私は案の定、何不自由なく箒に乗れた。フーチ先生は私のことをかなり褒めてくれたよ。どやぁ。

あ、横に乗るのは出来なくはないけど、慣れないうちはしない方がいいそうだ。

残念。

 

 

その日の夕食時に聞いた話だと、結局ハリーさんは退学にならず、最年少の寮代表選手に選ばれたようだ。連れていかれた後、どうやらグリフィンドールのクィディッチチームのキャプテンと会わせられたようで、相当の才能だということがうかがえる。しかも、いわゆるエースのポジションに選ばれたらしく、グリフィンドールは大盛り上がり。

秘密だったはずなのにいつの間にか話が広がっていたとハリーさんは嘆いているけど、友達がそういうのに選ばれるというのは、素直に嬉しいね。

 

ん?なんかハリーさんがマルフォイさんに話しかけられてる。いつもの二人を連れて、なにか二言三言話してから行ってしまった。

その後ハリーさんとロンさんの話しているところにグレンジャーさんが割り込んでいってる…何かあったのかな。

…まあ、いいかな。

 

久しぶりに体を動かしたから、なんか疲れたなぁ。

早く寮に戻って、今日はさっさと寝てしまおう、そうしよう。

 

 




というわけで六話でした

今回はホグワーツの残っている授業全部やるっ!という使命のもとに書き上げました


最近は後書きにわざわざ書かなければいけないことも減ってきているように思うのですが一つだけ
大ちゃん意外と優秀ですが、単純に生きてきた?年数が同級生よりは長いため、知識力などに気持ちリードがありますし、少し抜けたような思考回路ですが、結構頭はいいです
そのため、魔法史などの暗記系には強いです。
また力を使う経験が多いので、普通の魔法はほどほどにこなします。妖精の魔法は単純に上手いです
ですが攻撃魔法につながるような、闇の魔術に対する防衛術はあまり得意とは言えませんね
中の下くらいでしょうか

次回はどこまで行けるでしょうか…
もしハロウィーン行ったとしたら、初めての戦闘描写ですか
あぁ…今から出来るか心配です


感想、ご意見、お気軽にどうぞ
新感覚投稿者育成ゲーとは言いましたが、別に育成しなくてもいいですよ♪
ふざけたような感想も読んでて面白いんで、ガンガン待ってます!

ではこの辺で

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