高校でも暗殺教室   作:紅音 葵

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最初に少し時事ネタ入れてみました。


第34話 入学の時間

4月11日。

今日は梅宮高校の入学式である。

 

 

そして今壇上では校長が熱弁を振るっていた。

 

「…というわけで、確かに皆さんは入試の成績順に分けられたクラスですが、どのクラスの人も同じくらい1位になり得るんです!

今No. 1じゃなくてもいい。君たちは特別なオンリーワンなのです‼︎

A組の皆さんも、C組の皆さんも、この学校でより勉強に励んでください。そして3年後に輝かしい未来を作っていきましょう!」

 

…とまぁ校長はどっかで聞いたことがある台詞(セリフ)(某アイドルグループの有名な曲の歌詞)を新高校1年生に言う。

 

「…ねぇ…これ大丈夫なの?」

「さぁ…」

 

そんな声も聞こえてくる中、入学式はどんどん進んでいく。

 

「それでは、理事長大石良雄より、皆さんに祝辞及びこの学校の方針を伝えようと思います」

 

そして、理事長が壇上に上がった。

「みなさん、入学おめでとう。この梅宮高校の理事長の大石良雄です。

えー、校長先生のお話が少々長かったようなので、私はちょっと手短かにしますね。

いつものことなので、皆さんもそのうち慣れると思いますよ」

 

 

…ずいぶんユーモアがある理事長で…。

何か…浅野理事長とは全然違うタイプだね。あれは。

 

 

みんながそう思っている中、理事長が話し始めた。

 

「今から手短かに、この学校の仕組みについて説明します。

この学校は大きく分けて二つの教育方針から成り立っています。

一つは自立。もう一つは自治です。

自治とは、読んで字のごとく、『自分』自身でこの学校を『治める』

そのため、私たち教師は基本的に生徒に干渉しません。

 

皆さんも先輩方を見て、『自立』と『自治』を身につけていってください」

 

待て。全くわからんぞ。理事長先生?

…まぁいいや。あとでカルマにでも聞こう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁっと終わった〜!」

「やっぱり校長が話長いわ」

「あれこれからいつもなんだよね…まぁ理事長が話短かったからよかったかな」

 

 

 

入学式が終わり、みんなは教室に帰った。

 

そんなみんなの言葉に、カルマが口を開く。

「なんかさ…理事長全く変わんないね…」

「あっ。私もそれ思った」

「そして相も変わらず説明が分かりづらい」

「ほんとそれ。あれ知らない人絶対に伝わんないよね?」

 

……………………………………

 

「「「「「「お前らいい加減俺らのことも考えろー‼︎」」」」」」

 

 

最近よくあるおいてけぼり状態。

なんか…もはや恒例化してる気さえする。

 

 

「あぁ…そういやカルマと佳奈ってここの理事長と知り合いなんだっけ?」

「そーだね」

「あれっ、てことはカルマと佳奈ってこの学校のこと詳しいんだよね?」

「ん?…まぁそうだね」

「じゃあさ…理事長が言ったことって…どーゆーこと?」

 

 

そんな中村の質問に、カルマと柊が答えた。

 

「だから、理事長が言った通り、生徒たち(俺ら)に先生たちは一切干渉しないの。そこはわかる?」

「さすがに…」

「だから生徒会の仕事として、『生徒間のトラブルの解決』があるの」

「…ん?」

「フツーの学校はなんかあったら先生が生徒に『停学』とか『退学』とか決めるでしょ?

この学校はそれを生徒会が決めるわけ」

「…まあ、理事長ってあの性格だからさ…なんていうか…放任主義?」

「…はぁ」

 

ただ単に面倒なだけなんじゃ…?

カルマや柊の説明に、みんなそう思ったが、それを口にする者は誰もいなかった。

 

 

その時、殺せんせーが喋り始めた。

「ではみなさん。本格的に高校生になりましたね!

正直式を見ている最中、去年の今頃のみなさんを思い出して…先生嬉しくって…」

 

…はいはい。いつものやつね。

 

「ええ…。そんなわけで、今から委員決めをしましょう‼︎」

「「「「「どういうわけだよ!!!!?」」」」」

 

この殺せんせーの言葉には、さすがにみんな突っ込んだ。

そしてそんなみんなの言葉に、(まるで言い訳のように)殺せんせーは答える。

「だって…本来なら昨日委員決めの予定だったんですよ…?でも…思いの外委員長決めが滞ってしまって…」

「…決めたんじゃなくて決まってたんだけどね」

「そこなんです!

本来委員決めする時間、このクラスはケイドロをしていたのです‼︎」

「まるで俺らが遊んでたみたいな言い方やめろ‼︎」

「で、今から委員決めなのな⁉︎」

「もちろんです!」

 

そして殺せんせーは、委員の説明を始めた。

「今ある委員は、風紀委員・美化委員・体育委員・保健委員・図書委員・文化委員です。任期は1年。まずは立候補です。風紀委員になりたい人!」

 

…………………。

 

「ねぇ、殺せんせー。仕事内容は?」

「ニュア⁉︎こっ…これは失礼。ええと…これには『風紀委員は学校内の風紀を正すとともに、委員長及び副委員長の補佐に努める』ってありますね」

「だったら磯貝と片岡が適任だろ。これって推薦いいよな?」

「ええ。もちろんです」

「じゃあ磯貝と片岡でいいと思うやつ〜」

 

その前原の言葉に、(磯貝と片岡以外の)全員が手を挙げた。

 

「え…。いや、立候補が優先じゃぁ…?」

「お前ら差し置いて立候補するやつとかいないだろ」

「本当なら二人に委員長やってほしかったくらいだし〜」

「私もさんせー」

 

 

そんな調子で、委員はどんどん決まっていった。

 

結果、

 

風紀委員(男女)…磯貝・片岡

美化委員(男女)…潮田・雪村

体育委員(男女)…前原・岡野

保健委員(男女)…杉野・不破

図書委員(一人)…狭間

文化委員(一人)…中村

 

…となった。

殺せんせーいわく、任期1年と言っても普通は3年やりきるらしい。

この教室で卒業まで共に過ごす仲間たち。

殺せんせーの暗殺教室が…また幕を開いた!




委員会の仕事内容は設定の時間2時間目を見てください。

カルマ「ねぇ作者さん。委員長の仕事ってなんなの?書いてないけど」
KJK「多いよ〜。
1.朝教員室に教室の鍵を取りに行く
2.みんなの出席をとる
3.学級日誌を書く
4.学級内の会計担当
5.学級内でなんらかの話し合いがあった時の司会担当
6.もし自分の学級内でトラブルがあった時の解決
7.その他様々な学校のイベントではクラスの結束を固め、その向上に努める」
カルマ「…やっぱ磯貝の方が適任じゃん」
KJK「いやぁ…。まぁ、頑張れ」

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