高校でも暗殺教室   作:紅音 葵

44 / 69
一か月くらい更新の間あけてしまって…

本当にすみませんでしたぁぁぁぁぁ‼︎(土下座)

本当なら昨日更新する予定だったんだけど…割と本気で予定が狂ってしまって…。


…題名の意味は後半になるにつれてわかってくるかなぁ…と。


第31話 質問の時間

「「「「「はぁぁぁぁぁ⁉︎」」」」」

 

その日三回目のその声は…

 

今までで一番大きく、今までで一番揃った声だった。

 

そして…

「ちょっと待って⁉︎うちのクラスのトップ二人って…柊さんとカルマだよね⁉︎」

「カルマが委員長⁉︎待って‼︎ありえないんだけど⁉︎」

 

その声のあとに、みんなは「ありえない」という言葉に満たされた。

 

そんな声を聞いた柊は、クスッと笑って

「やっぱりカルマのクラスは元気だね〜」

「そりゃどーも」

 

そんな中…

「殺せんせー。もうちょい理事長と話し合ってくれって〜」

「ていうか、カルマ絶対委員長の仕事サボるだろ」

「普通にカルマだけは委員長にしたらダメな気がする…」

 

 

そう口々に言うみんなを殺せんせーがたしなめた。

「まぁ、この学校の決まりだったら仕方ないじゃないですか。そこはもう諦めて…」

「「「「「「できるか‼︎」」」」」」

「第一当の本人が『やりたくない』って言ってんだから別にいいじゃんか〜」

 

 

そう口々に言うみんなを見て、殺せんせーは「うーん…。」と考えるような仕草を見せたあとに、こう言った。

 

「そうですね…。では来週の登校日に超体操服を持ってきてください。明日から寮入りですし、その頃にはほとんどの方が寮に入っているでしょう?」

「…何に使うの?」

「それはその時のおたのしみということで」

 

そう言って、殺せんせーは話を終わらせた。

そして、柊に話しかける。

「あ、柊さん。話が終わったので、席についてください。茅野さんの後ろで」

「かやの……?」

 

殺せんせーの声で、茅野が柊に「ここだよ〜」というように手を振った。

 

それを見て、柊が

「ああ!あかり(・・・)の後ろね!」

「ニュア!しっ失礼いたしました!」

「いや?わかったからいいよ?

そっかぁ。あかりここでは『茅野』って呼ばれてるんだね」

 

そう言って、柊は席についた。

 

それを見て、殺せんせーは

「…では今日話すことはあらかた終わったので…柊さんに質問していいですよ」

 

 

その言葉に、みんな(主に女子)は待ってました!とばかりに立ち上がり、柊の席に集まった。

 

早速倉橋が話しかける。

「ねぇ、佳奈ちゃんって呼んでいい?」

「うん!もちろん‼︎」

「よかったぁ〜。

あっ、佳奈ちゃんって中学どこだったの?」

「あぁ…白波中学…」

「へぇ、白な…え?」

 

解説しよう‼︎

私立白波中学とは東京都にある全国でもトップ3に入る共学校である‼︎そして、神奈川県との県境に位置し、都外からの生徒も多い学校である‼︎そしてスポーツも盛んで、文武両道がモットーの中学校である‼︎

 

「…なるほど…だからさっき茅野ちゃんは『なんで?』って言ってたのね」

中村が納得したように、相槌をうった。

「だってあの学校、勉強勉強で全然息つく暇もないんだもん」

「あー、だから『つまらない』…」

「そうそう」

 

なるほどね。という言葉を皮切りに、色んな質問が飛び交った。

好きな科目とか、好きなこととか…。

 

と、そこへ…

「そーだ‼︎佳奈ってカルマと幼馴染なんだよね‼︎

カルマって昔どんなんだったの?」

「ちょ…中村⁉︎」

 

そんな質問をした中村に、今まで黙って見ていたカルマが思わず声をあげた。

 

そんなカルマに中村が

「おやおやぁ?」

とゲスい顔をした。

 

「反応するってことは…何かやましいことでもあるの〜?」

「いや…そうじゃなくてさ」

「じゃあ別にいいじゃん?」

 

そう言う中村にカルマはイラッとしたのか、中村に言い放った。

「ねぇ、中村。俺時と場合によっては女でも殴るよ?」

「やぁだ、こわいこわい。佳奈ちゃん助けて〜」

 

そう言って全然反省の色が見えないのを見かね、カルマはため息をつき、

「…勝手にすれば?」

と言った。

 

ラッキー、と呟いて、中村はまた柊に向き合って、

「で、カルマって昔どんなんだったの?」

 

そう言う中村の言葉に柊は、うーん…、と考えるそぶりを見せ、言った。

「…多分今とあんまり変わんないと思うよ?」

「…え?」

「私との一対一のゲームに全く手抜きはしないし、ちょっと何か間違えただけで『バーカ』って言ってくるし…

 

 

 

 

 

 

 

あっ、あと何なら一回カルマに割と本気で頭叩かれたことあるし」

「あれ絶対に俺悪くないよね⁉︎」

 

(「悪くない」ってことはガチなんだ…)

カルマの言葉に全員の心が見事にシンクロした。

 

「えぇ〜。カルマ女子叩いたの?どーなの、男として〜」

「だから俺絶対に悪くないから!」

「どんな理由であれ、男が女子叩いただけでアウトでしょ」

「そもそもそれ俺らが小4の時の話だからね⁉︎仮に万が一俺が悪かったとしても時効だから‼︎」

「…やっぱりカルマが悪いんじゃん」

「悪くないって‼︎」

 

珍しく余裕がないカルマを見て、渚は思わず笑みをこぼした。

 

そして柊に、

「あっ、そうだ。柊さん、さっきはありがとう」

「いいよ〜全然。私もまだ時間に余裕あったし」

 

そんな会話を交わしている柊と渚を、茅野が不思議そうに見て言った。

「え?2人って会ったことあるの?」

「あー…。オリエンテーションの前にちょっと僕迷っちゃってさ…その時に講堂までの行き方教えてくれたんだ」

「そうそう。正直あの時、『なんで椚ヶ丘の生徒がここにいるんだろう?』って思ったんだよね〜。

でも仲良くなるチャンスだし、困ってる感じがしたからさ」

「ん?…もしかしてあの時、僕らと同じクラスになるのわかってた?」

「うん」

「…なんで言わなかったの?」

「殺せんせーに『もしE組の皆さんに会っても黙っててくださいね‼︎びっくりさせたいので!』って言われたから?」

「「その時すでに殺せんせーにあってたんだ⁉︎」」

 

その時、渚はちょうど気になっていたことを尋ねた。

「そういえば…なんで柊さんもカルマもこの学校のこと詳しいの?」

「あっ、それ私も思ってた〜」

 

その渚の質問に、柊は…

「あー。私の家、この学校からすごく近くてね。頑張れば3分くらいで着くんだよね〜」

「3分…?」

 

はっきり言って、ここから駅までが5分くらいだ。

…どういうこと…?

 

あれ?ていうか…

 

「計ったことあるの⁉︎」

「うん。だって私たち小学校の時よくここに遊びに来てたし」

「「…はい⁉︎」」

「だからここの理事長とも結構前から知り合いなんだよね〜」

「いや待って!色々突っ込ませて‼︎」

 

ちょうどその時。

「皆さん。柊さんへの質問は終わりましたか?

自由解散なので、その辺りは悪しからず」

 

はーい、と言い、みんなは帰る支度を始めた。

 

カルマ自身も帰る支度をしていた時、

 

「ねぇ、カルマ。

久々に一緒に帰らない?」

 

柊である。

それにカルマは、

「うん、いいよ〜」

と答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあね‼︎佳奈、カルマ君!」

「また来週‼︎」

「じゃあね〜」

 

そう言って、柊とカルマは電車を降りて、みんなと別れた。

 

「で、どうしたの?」

「ん?なにが?」

「なんか話があるから『一緒に帰らない?』って聞いたんじゃないの?」

「そう言うカルマもあるんでしょ?」

「まぁね」

 

そんなことを言いながら、2人は改札を出た。

「佳奈からどうぞ?」

「うん、じゃ…」

 

そう言って、柊はカルマの前に立って…

「カルマ背伸びたね。小学校卒業した時は本当にチビだったのに〜」

「俺がチビだったんじゃなくて、佳奈が大きかったんでしょ」

 

で、と言い、カルマは柊に向き合って言う。

「本題は?」

「…ごめん」

 

そう言って、柊は本題を話し始めた。

「二つくらいいい?」

「うん」

「じゃあ…カルマってさ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなから『カルマ』って呼ばれてるんだね」

「そりゃ、名前がそうだから?」

「だって小学校の時は…」

「それ以上言ったら怒るよ?」

「…わかった」

「もう一個は?」

「…カルマさ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで私に話しかけてくれたの(・・・・・・・・・・・)?」

「…質問の意味がわからないんだけど?」

「だってカルマ言ってたじゃん?

 

『ーーーーーーーーーーーーーーーー』って」

 

その言葉に、カルマと柊は立ち止まった。

そして…

「忘れた」

「…は?」

「俺言ったっけ?そんなこと。別の奴じゃないの〜?」

「えっ…いや…」

 

そしてカルマは柊に向き合って言う。

「俺からも一個いい?」

「どうぞ?」

 

そう言ってカルマは柊に質問を投げかけた。

それに柊は、「さあ?」と答えた。

 

「『さあ?』って…」

「カルマ頭いいし、すぐにわかるでしょ。

 

あっ私家こっちだから」

 

そう言って、「じゃあね!」と言い立ち去った。

 

しばらくカルマはそこに立ち止まっていたが、

「まぁいっか」

と言って、家に帰っていった。




はっきり言います。

私フラグは出しますが、わかりやすすぎて正直つまらないと思います。
今回がその最たる例です。

鋭い方はもうわかったかと思います。
でも、どうか楽しんで読んでください!

あっ、あと近いうちに茅野の表記を雪村にします。
その時また書くので…ではでは…。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。