なので、投稿(という名の現実逃避)をしようと思います。
「ほほう、皆さんの志望校は梅宮学園高校…と。」
翌日のHR、いつもの一斉射撃が終わり殺せんせーがそう呟いた。
…そう。あの後結局みんなが梅宮高校を受験することになったのだ。
渚も母親に梅宮高校を受験したいと伝えると、「渚の人生だから」と二つ返事で了承してくれた。
「しっかし、みんながみんな今までの志望校を変えるって…本トにいいの〜?」
「良くなくて志望すっかよ。」
「これでみんな受かったらいいね〜。」
「みんな受かったらって…かなり不安な奴が一人いるけど?」
「…ちなみに誰だ?カルマ?」
「ん〜?寺坂以外に誰がいんの?」
「カルマ、テメェ!」
「まぁそういう冗談は置いといて、」
「置くな!」
そういう寺坂をカルマは無視して続ける。
「…前にも言ったけど、倍率が高いんだよねぇ。何しろ100人しか受かんないし。地元の頭いい奴全員受けるらしいし。仮に全員受かっても成績順にクラス分けするからさぁ。」
「同じクラスになれることはまぁないってことだな。」
「それに磯貝が特待とれなかったら入学しないんでしょ。」
「…ああ」
そんな時、中村がカルマに尋ねた。
「薄々思ってたけど、倍率って何倍くらいなの?」
それはみんなも思ってたことだった。
が、予想をはるかに上回る数がカルマの口から飛び出してきた。
「うーん…3倍は軽ーく超えるくらい?」
「…はい?」
「だから言ってるじゃん。倍率高いって。だから俺的には寺坂に限らずみんな受かるか不安だよ?」
「いや、高すぎだろ‼︎」
「なんか受かるか不安になってきた…。」
と、そこで殺せんせーが口を開いた。
「ヌルフフフ、皆さんずいぶん落ち込んでいますねぇ。」
「…何自信ありげなんだよ、殺せんせー。」
「当然です。皆さんは前に本校舎の生徒にテストで勝ちました。いくら倍率が高くても勝つことは可能なはずです。」
「うーん…。」
「先生に任せてください。全員合格を果たしてみせます。」
ーー確かに殺せんせーならうまくいくかもしれないーー
しかし……。
「…そううまくいくかなぁ。」
「なぜ?」
「さっきも言ったけど、地元の頭いい奴全員受けんだよね。それこそ『中学に私立に行った』奴も。」
「…マジか。」
「うん。しかもそういう奴って自分に自信がある奴ばっかりなんだよなぁ。例えば中学ではトップだったとか。」
「そのくせしておまえはあんまり受けんの乗り気じゃなかったよな。」
「家から近い学校やだから。」
「…やっぱり意味分かんねー。」
「まぁみんなが殺る気なら俺も別にいいけどねー。」
「ヌルフフフ、では決定ですねぇ。今日からヌルヌル強化勉強会を開きますね。」
ーーそれからみんなは勉強した。期末テストの時のように。
そして迎えた梅宮学園高校の入試の日…。
「みんな遅いってー。」
「おまえが早いんだろ。」
「まぁ遅刻魔のカルマにしたら珍しいっちゃ珍しいけどな。」
「家から近いって言っても一駅あるからね〜。それに入試の日に遅刻するほど俺も抜けてないし。」
「…まあな。」
という会話をするうちに学校に着いた。
が、なんか様子がおかしい。
やたらと人が集まっているのだ。
「なんだあれ?」
「受験者の親族か?」
「なんだろう。」
「さぁ…。」
と言いつつ、見てみると、
「「「「フレーフレーE組!」」」」
「「「「フレーフレーみんな!」」」」
ーー殺せんせーである。
((((何やってんだ、あのタコ‼︎))))
「何やってんだよ、殺せんせー!」
「ニュア!み、皆さんの応援をしようとしたのですが…。」
「……とりあえず、気持ちだけは受けとっておくよ。」
「てかそういうの結構プレッシャーになるからさぁ…。」
「…分かりました。ですが応援したいのは本当なので…皆さん頑張ってくださいね。」
「「「「はい。」」」」
こうして、僕らの
テストの最中の描写はしません。
次は、テストの結果です。
来週中にあと一つ書くかもしれないです。