高校でも暗殺教室   作:紅音 葵

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お久しぶりです…
諸事情によりなかなか投稿出来ませんでした…
本編じゃなくて番外編ですが、次話に必要な話だったので…

日曜日にまた投稿予定です(あくまで予定)


部屋会の時間

梅宮高校は寮生活である。

しかし就寝時間に細かい規定はなく、夜更かしをする人も少なくない。

 

それでできた文化が、部屋会である。

 

仲いい子たちが集まってだべる。ただそれだけ。

 

規定上異性の寮には侵入禁止なので、それが不便だ、という人も……まぁいなくもないが。

本当にそれ以外の縛りもないため……

 

この部屋会には、他校生が来ることもしばしばである。

__________________________________________

 

男子寮の3301号室

 

カルマの部屋である。

そこには4班メンバーと1人のお客様──将暉がいる。

 

これと言った話をしてる訳ではなく、世間話をしている感じだ。

 

「やー、ここの部屋会って初めてだけど、意外と話せるな〜。

お前ら結構してんの?」

「まぁ…それなりにしてるよ。でもここまで話したのは僕らも初めてかな」

 

まぁ…渚たちの場合、部屋会の大半は暗殺計画な訳だが…

 

渚の言葉に続いて、カルマが口を開く。

「将暉も今度はソラ連れてきたら?どーせ将暉って過保護だからソラが来る時は一緒に来るんでしょ?」

「お前はほんとに一言多いよな…。まぁ、考えとくけど」

 

ところで、とつぶやき、

「将暉って、ソラになんて告ったの?」

 

そんなカルマのセリフに、渚と杉野は思わず吹いた。

 

 

一方の将暉はカルマの言葉に数秒フリーズし、

「……なんで?」

「ちょっとした好奇心?」

「おい」

「いいじゃん。ずっと気になってたしさ。なんなら小学校の時から『2人っていつどーやってくっつくのかな〜』って思ってたし?」

「いつからっ!?」

「ずいぶん前」

 

しれっとそう言い放つカルマに、将暉は絶句する。

 

でもさ、とつぶやき

「将暉とソラって、小4の終わりくらいから仲違い?してたじゃん?そっからどうやって仲直りしたのかくらいは知りたいし?」

「……お前な」

 

しかしそんなカルマの言葉に、渚は「そうなの?」と尋ねる。

 

「そうそう。ま、どっちが悪いかって聞かれたら将暉が悪いんだけど」

「わかってる!わかっててちゃんと反省してるし!」

「そりゃ反省してなかったら今付き合ってないでしょ。わかってるから怒らない怒らない」

 

そう言って完全に弄りモードに入っているカルマに、将暉は「うぜぇ…」とぼやく。

 

見ている2人も止めるのかと思いきや…

 

「あー、でもそーゆーことなら俺も気にはなるけどな」

「僕も。やっぱりソラって結構可愛いし…」

 

ここに…味方はいなかった。

 

 

「さあさあ、みんな言ってるよ?」

「…ほんとにうるせぇ…」

「だって気になるし?『将暉・ソラを見守る会』の副会長として?」

「…なんだよその会!」

「将暉とソラのこと知ってる奴らの8割くらいが所属する会だけど?あっ、渚と杉野も入る?」

「おい!まじでやめろ!」

「会員増えないうちに言った方が賢明だと思うよ〜?どうする?」

「でも言って困んのはお前の方だからな!俺は言ってもいいんだぞ!」

 

そんな将暉の言葉に、(何この会話)とひっそりと思う渚と杉野。

 

 

そんな将暉の言葉に、カルマは数秒考えるような動作をとり、

「んー…じゃあいいや。」

「えっいいの?」

 

あっさりと身を引いたカルマに、渚が思わず口を開く。

 

が、しかし…

「じゃ、代わりにソラとの進展具合教えて?」

 

その言葉に、将暉は片手を強く握りしめながら立ち上がる。

それを渚と杉野が必死になって止めた。

 

__________________________________________

 

「あー…もうこんな時間か…

俺そろそろ帰るわ」

「じゃあ俺玄関まで送るね〜。ちょうど飲み物買いたかったし」

 

お開きかな、と感じて、渚と杉野は自分の部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、ぐーぜん。佳奈も飲み物?」

「うん、そーだけど…部屋会、終わったとこ?」

「まーね」

 

将暉を見送ったあと、カルマはロビーでばったり柊と鉢合わせになった。

軽い話をし、会話が止まる。

 

と、柊が口を開いた。

「そうだ。将暉がソラになんて告ったか知ってる?」

「さっき部屋で聞いた」

「なぁんだ」

 

そんな話をしながら、カルマはロビーに常備してある自動販売機にお金を入れる。

 

そして呟いた。

「『ソラを守りたい』───か」

「しかも合ってるんだよなぁ…」

「あ、やっぱり?」

 

そう言ってカルマはボタンを押す。

 

それを見た柊は、

「えー…まだ好きだったんだ、イチゴ煮オレ(それ)

「いいじゃん。美味しいし」

「よくそんな甘ったるいの飲めるよねぇ…」

 

そこからは普通に世間話になった。

 




【あとがき】

紅音「ホントのところ将暉ってソラとどこまでいってんの?」
将暉「なんでどいつもこいつもそこ気になんだよ!!!」
紅音「興味関心ダイジダヨ?」
将暉「ほんとに黙れ」
紅音「その反応見てたら気になっちゃうよ?少なくともAはいってるとか想像(妄想)しちゃうよ?いいの?」
将暉「(無言で立ち去る)」
紅音「って待てぃ!!」

口割ってくれませんでした…

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