ヤンデレ・シャトーを攻略せよ 【Fate/Grand Order】   作:スラッシュ

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大遅刻。

どころかあと2時間足らずで来年です。恐らく殆どの方が2020年で読んでいると思います。お待たせしてしまって申し訳ないです。



ヤンデレ・クリスマス 2019

 

 今日は12月24日。一般的な家庭の一人息子である俺は当然、家族で過ごす物だと思っていた……いたのだが。

 

「はい、これお小遣い」

「10時前に帰ってくるなよ」

 

 両親に家を追い出されてしまった。

 隣にいる、後輩のせいで。

 

「優しいお母さんとお父さんですね!」

「何処がだ? たった今息子をこの寒い時期に叩き出したんだぞ?」

 

 ニコニコしながらこちらを見ているのは衛波白嗣……ヤンデレ後輩である。

 

「私とのお付き合いも了承してくれましたし!」

「厳しくあって欲しかった……」

 

 渡されたのは3万円と箱だ。箱の中は用途不明のゴムが入っている事だろう。一体ナニに使うんだろうか。

 

「さあ、先ずはお昼です! その後は――」

 

 結局、普段と何ら変わりの無いデートでいつもの町を巡る事となった。

 

 よく食べるエナミに振り回されつつ映画を楽しんでクリスマス・イブを過ごした。

 

 

 

「起きて下さい、マスター」

「んぁ……ん?」

 

 誰かにペチペチと頬を叩かれ起こされた。

 目を開くと、そこにはサンタ服を身に纏ったアーチャークラスのナイチンゲールがそこにいた。

 

「失礼」

「うおぉ!?」

 

 肩に担がれた。俺が倒れていた場所は雪原らしく、彼女は腕で服に付いた雪を払ってくれた。

 

「風邪をひかれては困りますので」

「ああ……ありがとう」

「いえ。それよりもここを移動しましょう」

 

 そのまま片手で傘を掲げて、数度の跳躍で空中を浮いた。

 

「マスター。簡潔に申し上げますと、今ここは戦場となっています」

「そう言えば、だだっ広い雪原だけど此処は?」

 

「サンタ島です。但し……今年のサンタである私の影響か、アーチャーのサーヴァント達が集まっています」

「え、もしかしてまだサンタバトルロワイヤルを?」

 

「いえ……彼女達は別にサンタになる事を望んでいる訳ではありません」

「え」

 

 じゃあ俺だ。

 

「ええ、マスターが狙いです」

「って、なら浮いているのは不味くない?」

「危険ではありますが、これはこれで安全の筈です。私に撃てばマスター共々落下しますので、マスターの無事を願うサーヴァントならば下手に発泡しては来ないでしょう」

 

 いや、ヤンデレにそんな一般的な理論は多分通用しないと思う。

 

『――ッ』

 

 ――俺の髪が数本、小さな金属の塊に拐われた。

 

「ほら撃った!」

「っち……しっかり掴まっていて下さい!」

 

 らしくない舌打ちした事に俺がツッコむ前に彼女は傘を閉じて落下を開始したが、更に数発放たれる。

 

「っ!」

 

 閉じた傘を横に広げて盾にしたが、1発の弾丸がナイチンゲールの肩を掠って血が飛び散った。

 

「っく……!」

 

 着陸まで僅かなせいかそれ以上の攻撃は来なかったが、結局正体も方向も割り出せずに再び雪原へと降り立った。

 

「ロッジまであと少しだったのですが……」

「回復するよ!」

 

 礼装の魔術で彼女の傷を癒やした。

 

「感謝します」

「それで、ロッジまで逃げるの?」

 

「ええ。サンタである私の家はどんな宝具でも傷付ける事は不可能な筈です」

「分かった」

 

 安全地帯を目指して俺達は歩き出した。

 

 しかし、夜の雪原の後に超えなければ行けないのは木々の生い茂る暗い森だった。

 

「ロッジは中央部です。急ぎましょう」

「ああ」

 

 間違いなくアーチャーを相手に入っていい場所ではないが……背に腹は変えられないか。

 

 そう覚悟して森に入る――と同時に、矢が放たれた。

 

「これは――あぶな!?」

「っ、駆けましょう!」

 

 ナイチンゲールが俺の前を走り出す。

 

「――っな!?」

 

 しかし、彼女の右足は雪の下から飛び出した鎖に絡み取られた。

 彼女は慌てて自分の銃で鎖を撃ち抜こうとするが、それより早く右方向へと体を引っ張られる。

 

「マスター!」

「ナイチ――」

 

 木々へ奥へと消えゆく彼女。

 代わりに俺の目の前には数本の矢が行く手を遮る様に落ちてきた。

 

 矢の形は特徴的で、傷付けるのが目的では無いソレを放ったサーヴァントも姿を見る前に想像が付いた。

 

 ナイチンゲールが消えたのとは逆方向から、小さなアーチャーが現れた。

 

「……ふふふ。女神の私を迎えに行かせるなんて、いけないマスターね」

 

 意地悪な笑みでこちらに微笑んだのは女神エウリュアレだった。

 

 

 

「それで……これから何処に?」

「決まってるでしょ? 私達の島よ」

 

 珍しく魅了されずに、俺は彼女を肩車して歩いていた。

 

「形の無い島……」

「安心なさい。このサンタ島から出て特別な海流に乗らないと辿り着けないから他の邪魔者に襲われる事も無くなるわ」

 

 おおう、地味にタイムリーな……

 

「だから、急ぎましょう」

 

 頭の上から聞こえてくる声は心地よく、気を許してしまえば言う事を聞いてしまう。

 

「……でも、この状態って危なくない? アーチャーに狙われたら」

「そうね。だからマスター、私を守ってね?」

 

 いや……そんな事を言われても――

 

「――例え即死でも、貴方を魅了して一生他の女に目移り出来ない位深い傷を負わせる事なら、出来るかしら?」

「りょ、了解! だからもう物騒な事は言うなよ!」

 

 なるべく木を背にしつつ、俺は彼女の指差す場所を目指した。

 

「もうすぐよ。もうすぐで森を抜けるわ」

「それ言っちゃうと攻撃されるんでやめて下さい」

 

 エウリュアレの立てたフラグは直ぐにサンタのナイチンゲールが立ちはだかる事で回収された。

 

「エウリュアレ、マスターは返して頂きます」

「あら、何故かしら? クリスマスは貴女がプレゼントを貰う日では無いでしょう?」

 

「勘違いしてもらっては困ります。マスターは私をサンタへと導いてくれた案内人です。そんな彼をプレゼント扱い等、私はしません」

 

「あっそう……興味ないわ、ね!」

 

 即座に弓を放つ彼女。それと同時にスッと俺の上から飛び降りて盾にする様に横に立った。

 

「いっつもそう! 私は愛される女神なのに! マスターの相手はイロモノや新参共ばかり!」

 

 エウリュアレは更に弓を放つ。ナイチンゲールは躱すばかりで一向に攻撃してこない。否、されたら俺が蜂の巣になる。

 

「別にそれでも構わないわ! 私が一番ならね!」

 

 本来戦闘向きでは無いはずのエウリュアレだが、ナイチンゲールの服を掠る程に精度を上げている。

 

「どうやら……マスターを独占しようとするその強欲さ、クリスマスに相応しくない病気とみました! 治療いたします!」

 

「あら、他人の恋は病扱いなのかしら?」

 

「ええ。用量も守れないのであればそれは害ある物です。切除します」

 

 医者の不養生とはまさにこの事か。彼女は俺に向けて弾丸代わりのアンプルを撃ち込んだ。

 

「う、っぐぅ……!」

「マスター!?」

 

 撃たれた痛みで思わず左肩を抑えたが、俺は意識を手放してその場に倒れた。

 

 

 

「睡眠薬です。マスターを壁扱いされては処置が難しいので」

「っく!」

 

 倒れ伏したマスターはもはやエウリュアレとナイチンゲールの間を妨げる事は無かった。

 

「非戦闘員である貴女では、島の加護を受けている私には及びません。マスターを人質に私を仕留められない以上、大人しく手を引いて下さい」

 

「バーサーカーの時とは違って寛大なのね?

 私は病人ではなかったのかしら?」

「私が優先すべきはマスターです。薬は対人間用に薄めはしましたが副作用の心配があります。こんな寒い場所で寝ているのも不安です」

 

「だったら、私の島に運んだら、どうかしら!」

 

 マスターを掴もうとするナイチンゲールから離れる様にエウリュアレはその細腕で首元を引っ張った。

 

「マスターを唆す病人には、それ相応に痛みの伴う治療でお答えしましょう」

 

「痛くするの? 嫌よ」

 

 微笑みながら指を鳴らした彼女とナイチンゲールの前に、突然大鎌が現れた。

 

「――お覚悟を」

「メドゥーサ……! ランサーの方ですか!」

 

「クリスマスでしょう? ステンノは島で待っているけれど、家族で過ごす日だから妹2人も呼んだのよ」

「エウリュアレ姉様の邪魔はさせません」

 

 先程のライダーのメドゥーサとの戦いで消耗したナイチンゲールにとって、最悪の間合いでの登場。

 

「治療の邪魔です!」

 

 だが、乱暴に傘を振るう事で鎌の範囲から離れる事に成功する。

 しかし、それは救出すべきマスターから遠のく行為でもあった。

 

「全く……女神に肩を貸させるだなんて……光栄に思いなさい?」

 

 舟にさえ乗れば島内のサーヴァントの妨害はサンタ島の外には届かないのでマスターの所有者は――元々自分だと思っているが――彼女になる。

 

「そう……このまま行けばね?」

「っあぐ!?」

 

 ――背後から声が聞こえてくるより早く、エウリュアレの足は撃ち抜かれ、マスターを担ぐ事もままならず、雪に落ちた。

 

「っく……銃だなんて、野蛮なサーヴァントね? どちら様かしら?」

「ふふふ、恋敵に名前を教えると呪われるってイシュタリンが言ってたから教えてあげない!」

 

 そんな楽しげな声と共に軽く引かれた引き金は、エウリュアレを容赦なく貫いた。

 

 

 

「……! 此処は……」

「あっ! 気が付いたね、マスター!」

 

 目覚めて早々に楽しげな声が聞こえてきた。

 

 ナイチンゲールとエウリュアレの戦闘中に気を失った俺は……何か、見慣れない乗り物の中にいた。

 

「これは、宇宙船!?」

「ピンポーン! 正解! ちょっと旧式だけど、ワープ機能で別宇宙に行けちゃう代物だよ!」

 

 楽しそうに説明したのは頬に星の付いた金髪のサーヴァント、カラミティ・ジェーンだ。

 

「別宇宙って……まさか!?」

「またまた正解! マスターを私の故郷の宇宙に連れ去っちゃいまーす!」

 

 その言葉に慌てて巻かれていたシートベルトを外そうとするが、金具を押しても反応が無い。

 

「ワープ中に何かあったら大変だからね。そのベルトは宇宙船のロックと連動してるんだ」

「っく、本気かジェーン!?」

 

「……いっがいだなぁ……マスター、そんなに私の故郷が嫌?」

「嫌っていうか……そもそも、まだ人理は救われてない! 俺達の戦いは終わってない!」

 

「そーだねー……うーん……じゃあ、逃げよっか?」

 

「……逃げる?」

 

「そだよ。全部忘れて、私と一緒に暮らすの!

 あ、大丈夫大丈夫! きっと絶滅した筈のマスターである君がいればこの星以上の冒険が私達を迎えに来るから、飽きたりなんかしないよ?」

 

「異聞帯は? 空想樹は? 全部放ったらかして良いっていうのか?」

 

「……君にとっては、大事なんだろうね」

 

 ジェーンは溜め息を吐いて続けた。

 

「でもね。私は別宇宙のサーヴァント。君とは縁が出来たから力を貸してるに過ぎないんだよ? つまり、他にこの世界の肩を持つ理由なんてないの」

 

 ジェーンは操縦席で操作を始めた。宇宙船が徐々に稼働を始める。

 

「それ位、君が大事なんだ。だから、私の星に連れて行くの」

「それは駄目だ」

 

「…………」

 

 彼女は黙ると、銃を取り出してこちらに向けた。当然、俺に逃げ場は無い。

 

「そっかぁ……しょうがないなぁ」

 

 もう、それ以上の興味は無いと言わんばかりに、無表情のまま引き金を――引いた。

 

「――ッ!!」

 

 死を覚悟して目を閉じた……

 

 ……だが、痛みは一切来なかった。

 

「――なーんて、冗談だよ!」

「……え」

 

 拳銃からは一輪の造花が飛び出していた。

 

「そんな、世界の命運をほっぽり出してマスターを優先しちゃったらマスターがストレスで死んじゃうでしょ?

 安心して! この特異点(夢)が消えるまでの間拉致っちゃうだけだから」

 

 そう言ってウィンクすると同時に浮き始めた。

 

「さぁ、行っちゃうよ! 1・2・3――」

 

 

 

 

「――あ、先輩起きましたか?」

「…………エナミ?」

 

 目を擦って目の前の後輩を見た。

 アレ? ……夢だったか。

 

「起きたばかりの先輩もかっこ良いですねぇ……」

「そう言えば……ここは何処だ?」

 

「あー、先輩覚えて無いんですね? 先輩、映画館を出た後に寝ちゃったんですよ?」

「……!?」

 

 両足がベッドに縛られてる!?

 

「私が映画の間に入れた睡眠薬でぐっすり。その後タクシーでこのホテルまで連れてきたんです」

「ホテルって……まさか!」

 

「はい。そう言うホテルです」

 

 俺は……まだ夢の中にいるのか?

 

「ああ、ちゃんと現実ですよ?」

「エナミ……これは立派な犯罪だぞ?」

 

「これはそう言うプレイだと説明していますので問題ありません」

「あるわ! 誘拐! 強姦!」

 

「クリスマスもいつも通り……手も出さずに私から逃げ帰るつもりですよね?」

 

 当然だ。

 こいつに手を出せば、俺の首には既成事実と言うなの鎖で繋がれた社会的地位の首輪が嵌められてしまう。

 

 そうなれば俺の人生はエナミに支配される事になる。

 

「私、先輩が私を受け入れてくれるなら……別に…………他の女との交流を認め……ます、よ?」

 

 随分と合間合間に間があったけど?

 

「すいません嘘吐きました。認めた上で殺します」

「それは受け入れ切れてないだろ!」

 

「だけど、私が先輩の彼女になる基準に達していないですよね?

 先輩と同じ時間を歩みました。同じ物を食べて好物にして、同じ趣味を楽しんで来ました。だけどまだ足りない。

 先輩はまだ私に隠している事があるんですよね? 例えば、どんなタイプの女性が好きですか? そう言えば、3年の女とひと悶着あったとか? もしかして胸の大きな女性が好きなんですか? 母性等をお求めですか? ……まあ、関係ないんですけどね?」

 

 そう言ってエナミはベッドの上の俺の体にのしかかった。目はギラギラしているが同時に恐ろしい程に濁ってもいる。

 

「今日、私が先輩の初めてのオンナになります。童貞の先輩が最初に肌を重ねるのが私です。子供も今日出来たら良いですね?

 きっと、先輩の人生で一番、思い出に残るクリスマスになると思います。今までの、過去の経験で積み上げて来た理想の女性像、私が全部……全部全部全部、壊して……形も残らない程に再構築してしまいましょう」

 

 睡眠薬と一緒に何か盛られたのか、次第に体が不自然な程に激しく動悸する。

 

 両腕は自由なのに上手く抵抗出来ない。

 

「エナミ……! やめろ……!」

 

「……嫌です。拒絶されるのも、これで終わりです!」

 

 

 

 

 

 ――彼女の頭を、扇子が叩いた。

 

 

 

「…………」

 

 そして、エナミはばたりと俺の体の上に倒れた。

 

「成敗です!」

 

 その扇子は、水色の着物の女の手にあった。

 

 何処から現れたのか分からない、バーサーカーのサーヴァント、清姫の手に。

 

「……マスター、最近会っていませんでしたが、これどういう事でしょうか? 貴方は私の旦那様。他の女性に襲われるだなんて、言語道断です」

 

 もっとしっかりして下さいと言いながら、俺の足を縛っていた縄を切った。

 

「本当なら、そのお辛そうな体を私がお鎮めしたいのですがそれは叶いません。ですので、風呂場で冷ました後に直ぐに此処を離れて下さい」

 

 清姫はキャスターのサーヴァントが細工をしたので、ラブホにいた記録はなくなり、俺達が此処から離れるまで周囲から見えなくなっていると説明した。

 

「ありがとう……でも、なんでここ迄……?」

 

「エドモンさんが言うには、使われた薬が監獄塔の物だから……だそうです」

 

 つまり、もしそれがなければ本当に俺は終わりだったって事か……

 そう思うとゾッとする。

 

「さぁ、癪ですがおぶって連れて行って下さい」

「ああ……本当に、ありがとう」

 

「……来年は覚悟、してくださいまし」

 

 最後に見えた清姫の笑顔に思わず笑みが強張ったが、俺は背を向けてその場をあとにした。

 

 

 

 …………先輩? あれ……此処は?

 

 映画館の近くの公園? 寝てたんですか、私が?

 

 え、夢? 

 

 もうちょっとで先輩とヤラしい事をする夢を……って、引いてますね!? 引かないで下さいよ!

 

 良いじゃないですか私の願望なんですから!

 

 頭? そう言えばジンジンする様な……

 

 え、帰るんですか!? 早くないですか!?

 

 ……11時……私、そんな寝てたんですか?

 恥ずかしい……私の寝顔、壁紙にしてニヤニヤする気ですね!

 

 一枚も撮ってないって、それはそれで傷付きます!

 

 ……はぁい、帰ります……

 

 …………ねぇ先輩、私……先輩の側にいていいんですか?

 

 ……卒業までは許す……? 後は勝手にしろって…………

 

 ………

 

「先輩って、ヤンデレ好きですよね?」

 

「いや、嫌いだけど」

 

「そうですか……じゃあ、きっと私の事が大好きなんですね!」

「それはない」

 

「えー、好きって言って下さいよクリスマスくらい」

「クリスマスで好きって言ったらそれこそ本命だろうが」

 

 …………先輩、ありがとうございます。

 




2020年もヤンデレ・シャトーをよろしく願いします。

最早ネタ切れ感が否めないので更新速度はもっと落とそうかと思ってます。

ですが、これからもFGOの魅力を歪な形でお届け出来たらなと思います。
それでは皆様、良いお年を。

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