魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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すいません、劇場版見てきたテンションで書いたので…

あと、あとがき質問コーナーの募集続けてますが誰もきてくれない…(涙)。キャラクターに対する一言でもなんでもいいのでお便り待っています。(締め切りは8月末を予定してます。)


五十六、戦いの 〆はとことん ブレイカァーーッ!!

NO SIDE

 

雪降る聖夜、海鳴の空に現れた覇王グラウシェラーと魔王管制騎シャブラニグドゥ・ナハトは世界を破滅に導く為動き出した。

 

しかしその野望は夜天の主と群青の騎士たち、そしてその友である小さな勇者たちによって霧散する。

 

そしていよいよ最後の時…永きに渡った闇の書の呪いが終焉の時を迎える…

 

SIDE:リナ

 

あたしとなのは、フェイト、はやて、アメリアは魔王の残滓と共にL様の胎内に閉じ込められた。

 

「な、何なのここは…?」

 

「気味悪いのに…なんか懐かしいような…」

 

「もしかして…リナ、まさかここは…[混沌の海]なの?!」

おっ、さすがにアメリアはわかったようね。

 

「…そうよ、此処は[混沌の海]…全ての命が生まれた場所にしてL様…[金色の魔王/ロード・オブ・ナイトメア]の胎内よ。」

 

『バ、バカナ!ワレラガソウセイシュノアノオカタガニンゲンニチカラヲカスナドアリエン?!』

 

『…どあほぅ。今リナがいったでしょ、「すべての生命の源」って…すなわちあんたら魔族もこの子たち人間もあたしにとっては同じ存在なの!…まぁあんたみたいな外道に育てたつもりは無いけど。』

 

…魔族育てたんだL様…と、いけないいけない。

 

「ま、そういう訳だからあんたにはここで消えて貰うわ…いくわよ、みんな!」

「おう!!(×4)」

 

逆五芒星の形に散らばったあたしたちはそれぞれに魔方陣を展開、準備を始める。

 

『…バカメ、ムザムザヤラセナド…ナ、ナニ?!カラダガウゴカン?』

 

『あんた本当にバカね…ここはあたしの胎内…あんたごとき完封するなんてわけないのよ…あ、因みに彼女たちも10倍パワーアップしてるからよろしく~♪』

 

『姉さん…ノリノリですね…(汗)』

 

…ま、そういう訳だから覚悟しなさい?それじゃ…

 

「あ、ちょっと待ってリナ?!」

 

ここで口を挟んだのはフェイト。

 

「どうしたのフェイト、なんか問題あった?!」

 

「問題っていうか…みんなパワーアップしてるのにわたしだけ…」

 

あ、そうか。

 

あたしはL様、なのははオリヴィアナ、はやてはリインフォース、アメリアはゼルとユニゾンしてパワーアップしてるけどフェイトはそのまんま。

 

『心配ないよ、さっきもいったけどこの中にいる間は〇王拳10倍モードだから♪』

 

L様はそういうけど、確かに1人だけ仲間外れってのもね~…そうだ!

 

「…ねぇフェイト、パワーアップさせてあげよっか?」

 

「本当に?!」

 

「えぇ…ただし、何が起きても後悔しない事…いいわね?」

 

あたしの言葉にフェイトは頷く。さて、ほんとは呼びたくないんだけどなぁ…アイツがくるとシリアスさが一気になくなるから。

「まぁ仕方ないか…よっと…あ、あった♪」

 

あたしは懐から財布を取り出すと中から500円玉をだす。

 

「リナちゃん…?その500円玉で何を…って、あ!?」

 

ど~やらなのはは気付いたみたいね…いくわよ?!

 

『カモ~~ン、ナーガっ!!』

 

あたしは召喚呪文(?)と同時に500円玉を空へ放り投げる。すると…?

 

「ほ~ほっほっほっほっほっ!最強ユニゾンデバイス、ナーガ・サーペンツ只今参上よ!…ってあれ、ここはどこよ?!」

 

…そう、そこに現れたのはあたしの自称ライバル、その正体はテスタロッサ一家の専用デバイス、ナーガ!

 

…昔に同じようにコインを投げて呼び出した事があったけど…

 

『…まさかあたしの胎内に入り込むなんて…今さらだけど、アンタ何者?!』

 

「L様、ナーガには突っ込むだけ無駄よ…それがナーガだから。…ナーガ、その500円玉あげるからフェイトとユニゾンお願い♪」

 

「はあっ?!」

 

「嫌なら嫌でいいのよ?…断るならプレシアさんにさっきの戦いでなんにもしてないことチクるから。」

 

あたしの言葉にナーガの顔が青ざめる。

 

「…嫌とは言ってないでしょ?!…準備はいい、フェイト?」

 

「うん!いくよ、ナーガ!」

 

フェイトの返事にナーガは身体を縮めてフェイトに近づきお互い手を取り合う。

 

『『…ナーガ・サーペンツ、ユニゾン・イン!!』』

 

ナーガは紫の光に変化するとフェイトの胸に飛び込む。するとフェイトのバリアジャケットが再構築されて…これは?!

 

「…凄い…ハードシェル装甲が無くなって軽くなったのに防御力は上がってる…」

 

「…どうやら真面目にやったみたいね。じゃあ改めてフルボッコ、いくわよみんな?!」

 

まずはアメリア…ってあんたそれってまさか?!

 

「えへへ…♪1番、八神アメリア!…出でよ、ビューティー・セレインアロー!」

アメリアのデバイスが姿を変えシグナムの大弓っぽくなる…それってどう見てもアレよね?

 

「はい!はやてさんが用意してくれてました!」

 

「犯人はあんたかはやて~?!」

 

「…どうせネタぶちこむならここまでやらんとなぁ?さぁ、つぎはわたしや…2番、八神はやて!…魔王さんには恨みはないけど、中の馬鹿覇王は絶対に許さへん!響け、終焉の笛…」

 

はやてにつづくのはフェイト…ちょっと、そのザンバー…大きすぎない?!

 

「わたしも腐れ覇王は許せないんだ!雷光一閃…」

 

そしてあたしとなのはは詠唱を始める。

 

『常世を護りし白輝の聖母よ 闇に潜みし咎人達に 星光集いし滅びの力を…』

 

なのはの詠唱と共に辺りに散らばっているあたしたちの魔力がレイジングハートに集束されていく。そして…

 

『闇よりもなお昏(くら)きもの 夜よりもなお深きもの 混沌の海よ たゆたいし存在(もの) 金色なりし闇の王…』

 

『ナ、ナニ?!ソ、ソレハアノオカタノ…?!』

 

そ、あたしが使おうとしているのはL様…すなわち[金色の魔王/ロード・オブ・ナイトメア]の力を借りた最凶呪文、しかもその完成版!

 

前の世界じゃ暴走しかけたけど(汗)、今回はL様の全面バックアップがあるから心配なし!

 

『…我ここに汝に願う 我ここに汝に誓う 我が前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに…』

…さぁ準備はできた、いくよみんな!

 

『マジカルシュート~』

 

『ラグナロク…』

 

『プラズマザンバー…』

 

まずチャージの短いアメリア、はやて、フェイトの砲撃が放たれ続けて…

 

『…我と汝が力もて 全てを撃ち抜く閃光となれ!』

 

『これがわたしの全力全壊!…星光…[スターライト…]』

 

なのはの集束砲が魔王の残滓を包み込む。そしてこれがトドメ!

 

『我と汝が力集わせ 永遠(とわ)の滅びを与えんことを!』

 

あたしのカオス・ワーズによって集められたL様の力…

 

『…くらいなさい、重破爆裂集束斬…[ギガ・スレイブ・バースト…]』

 

さぁ、最後はご一緒に…せ~のっ!!

 

『ブレイカァーーッ(×5)』

 

あたしたちの掛け声と同時に5つの集束砲が炸裂!みるみるうちに魔王の残滓の外装がはがれていく。

 

『アガカッ…ガッ……!』

 

『シャマル、アリシア、ユーノ…あとはまかせたわよ!』

 

SIDE:シャマル

 

…はい、任されちゃいました♪

 

「誰に向かっていってんだシャマル?!」

 

気にしないでヴィータちゃん。変な電波受け取っただけだから。

 

それはともかく、たった今結界の内部からとてつもない魔力反応が…たぶんリナちゃんたちの攻撃ね。ということはそろそろ…わたしは[旅の扉]を開きコアを探す。いったいどこに…あ!

『つかまえ…たっ!!』

 

わたしはクラールヴィントで露出した魔王のコアを捕獲した。…ユーノくん、アリシアちゃん後はお願い!

 

『長距離転送!』

 

『目標…アースラ軌道上!』

 

『『転送!!』』

 

2人の転送魔法でコアは宇宙で待機中のアースラへ送られたわ。あとは…

 

SIDE:リンディ

 

「魔王のコア、来ます!…転送されながら生体部品を修復…は、速い?!」

 

オペレーターのアレックスの報告を受けながらモニターを確認する。確かにみるみるうちに魔王は姿を取り戻しつつある…でもこれなら!

 

「みんな落ち着いて!エイミィ、アルカンシェル バレル展開!」

「了解!」

 

エイミィの声と共にアルカンシェルが展開していく…そして私の前に発射装置が現れた。

 

『ファイアリングロックシステム…オープン。』

 

艦長であるわたしの声を認識した発射装置が解除、わたしは手をかざす。

 

『…アルカンシェル、発射!!』

 

わたしの命令と同時にアルカンシェルは音もなく魔王目掛けて放たれ、そして…!

 

ドッギャーン!

 

時空間ごとねじ曲げられた魔王の残滓は跡形もなく消え去った…エイミィ?!

 

『はい、効果空間内の対象、完全消滅…再生反応…ありません!』

 

…!

『そう…準警戒体制を維持…もうしばらく様子を観ます。』

 

『了解!…やりましたね、艦長!』

 

『えぇ…それより地上は大丈夫なの?』

 

『あ、そういえば…えっ、こ、これは?!』

 

モニターを切り替え確認したエイミィが驚きの声をあげる。

 

『どうしたのエイミィ、何があったの?!』

 

『…地上のL様の結界がまだ解除されていません!』

 

何ですって?!…いったい地上で何が起きてると言うの…?

 

私たちはただモニターを見つめる事しかできなかった…。

 

SIDE:ユーノ

 

その頃、結界の外で待機していたユーノやヴォルケンリッターたちも異変に気付いていた。

 

「どうして戦いは終わったのに結界が解除されないんだ?」

 

「わからない…確かに魔王の残滓は消滅したはずなのに…!…ま、まさか?!」

 

戸惑うシグナムの問いに僕は最悪のシナリオを描いてしまう。

 

「…まさか、中では戦いが続いてるんじゃ…」

 

『心配いらないよ、ユーノ~。』

 

その場に響いたのはL様の声。

 

『もう決着は着いた。魔王の残滓は完全消滅したよ。ただ…後始末が残ってる。』

 

「後始末?!」

 

『うん…なにも心配いんないからもう少しだけ待ってて…大丈夫、みんな無事だから…』

 

「ち、ちょっと待ってL様…後始末っていったい…?」

 

途方に暮れた僕たちはただリナたちの帰ってくるのを待つことしかできなかったんだ…。




…すいません、もうちょっとだけ続きます…残りもあと少し、なんとか8月の間に…無理かな?!

次回「五十七、後始末 済んだそのあと どうなるの?」

それでは次回も見てくんないと…

「ディザスタァー…ヒート!!」

「極…光…ざ~ん!!」

「レギオン・オブ・ドゥーム・ブリンガー!」

(BYシュテル、レヴィ、ディアーチェ)

(なんとか出番あげたいなぁ↑)

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