伝説の使い魔   作:GAYMAX

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第16話 ホレ薬

「えーと、何コレ?どういう状況?」

「うにゃーん……」

 

 夜中、まさか生徒を性のはけ口にする訳にもいかないので、そこら辺をテキトーにぶらついて戻ってきたミシアが見たものは、ルイズの膝を枕にし、頭を撫でられて気持ち良さそうな声を出しているウラヌスだった。

 

「わ、私にもさっぱり……」

 

 プリエにすらも見せたことがないウラヌスの願望。ミシアはそれを見てしばらく頭がボーッとしていたが、とある出来事を思い出して思わず気の抜けた声が出てしまう。

 

「……心当たりがあるのね?」

 

 ミシアから冷や汗が滝のように流れ出す。しらばっくれたところでウラヌスを使ってでも強引に聞き出す。そんな目の据わったルイズをミシアはちょっぴり怖く思った。

 

「ちょっ、ちょっとホレ薬をね……」

「ホレ薬を作ったぁ!?」

 

 驚くルイズ。けれどミシアだってそれ以上に驚いていた。

 

「でも、猫ちゃんに効くようなものじゃなかったし、アレはモンモランシーちゃんがギーシュくんに使うはずだったって……」

 

 慌てていると余計なことまでついつい喋ってしまうもの。それは強大な悪魔とて人間と同じようだ。

 

「へえ……」

「あ」

 

 慌てて口を閉じたのだが、完全に手遅れ。ミシアはルイズに言われるがままに、モンモランシーとギーシュをすぐさま此処へと連れてきたのだった。

 夜中に突然部屋に連れてこられた二人は文句を言おうと口を開いて、ルイズの圧倒的な迫力で口を閉じた。そのまますごすごとと縮こまり、二人は誰に言われるでもなく揃って正座している。

 

「それで、モンモランシー?」

 

 少し威圧的に名前を呼ばれ、モンモランシーの体がビクリと跳ねる。

 

「ホレ薬っていったいどういうことかしら?」

 

 驚いたようにモンモランシーは目を見開くが、ルイズの膝で気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らしているウラヌスに気づくと合点がいき、バツが悪そうに語り始めた。

 

「あ、あのね……ギーシュが私だけを見てくれないから……つい……」

「ええっ!?あ、あんな風になるものを僕に飲ますつもりだったのかい!?」

「ギ、ギーシュが悪いんで──」

 

 ドン、という大きな音が部屋に響く。ルイズが床を蹴った音に、痴話喧嘩を始めようとしていた二人は再び押し黙った。

 

「それで、なんでこんなことになったのかしら?」

 

 ルイズの表情は笑顔。それもとびっきりいい笑顔。だがその笑顔からは正の感情が一切感じられず、負の感情だって読み取れないため、圧倒的な恐ろしさを誇っていた。

 そんなルイズにモンモランシーとギーシュは涙目になっていたが、黙っていたら自分たちが何をされるか分からないため、勇気を出してモンモランシーは語り始めた。

 

 

 

 

 

「ねえ、ギーシュ?」

「なんだいモンモランシー?」

「いい加減他の女の子と仲良くするのをやめてもらいたいんだけど」

「それはできないよモンモランシー。バラというのは、平等に愛を注ぐものだからね」

 

 モンモランシーはため息をつく。そう、確かに前とは違って二股を隠すようなことはなくなったが、今度は公然と複数の女性と付き合うようになったのだ。しかも事前にちゃんと断りを入れているのでタチが悪い。

 そんなところも含めて彼が好きなモンモランシーであるが、やはり今の状況は気に入らない。そこで、今回のデートで彼が考えを改めなければ、ホレ薬を飲まそうと決めていたのである。

 

「まあいいわ。それよりもこのワインとっても美味しいのよ、よければどうかしら?」

「いただこうか。ありがとうモンモランシー」

 

 何の疑いもなく差し出されるグラスに思わず罪悪感が沸いて来る。“平等に愛する”その言葉は嘘ではないのだ。現にモンモランシー以外はギーシュのその部分を認め、うまく付き合っているのだから。

 しかし、そういう女の子たちより独占欲の強いモンモランシーは罪悪感を押し殺しながらワインを注いだ。グラスの半分ほど注がれたワインは、月明かりで妖しく輝いている。

 

「ほう、いい香りだね。ワインのことはあまり知らない僕でも、いいワインだと分かるよ」

 

 実はそんなこともなく、ちょっと高いくらいのワインなのだが、確かにいい香りを放っている。ホレ薬が入っていると知らなければ思わず飲んでいたところだ。もしかして、ミシアに手伝ってもらって完成したホレ薬のせいだろうか?

 

「それじゃあ失礼して」

 

 ワインの魅力に抗えなかったのだろう。ギーシュはまだモンモランシーと乾杯もしていないのにワインを飲もうとした。下手にツッコまれないので好都合だが。そして、ギーシュの口にグラスが触れるところで地面が揺れた。

 

「ニャー!」

「きゅいー……」

 

 慌ててそちらを見ると、胸を張るウラヌスと目を回すシルフィードがいた。ウラヌスが逃げ回るものをなんでも追い回すことは周知の事実だったので、二人はすぐに合点がいった。

 ウラヌスの普段とのギャップに少しかわいさと感じながら、ウラヌスの強調された胸を見るギーシュの足を踏ん付けた。

 

「痛い!?な、何をするんだいモンモランシー!?」

「今は私とデート中でしょ!」

「あ……すまない……」

 

 こうやって素直に謝ってくれるところも、ギーシュが憎めない理由の一つだ。

 

「ニャッ!?」

 

 ご満悦だったウラヌスもようやく見物人に気づいたようで、顔を真っ赤にして叫ぶ。

 

「お前たち!見世物ではない!散れ!散れっ!」

 

 完全にウラヌスの方が闖入者なのだがそこは悪魔、持ち前の図々しさと羞恥心が相まってそういう思考ができない。ウラヌスに因縁をつけられても堪らないので、二人は足早にその場を立ち去った。

 

「……イカン、どうも平和だと引き締まらんな」

 

 ウラヌスはシルフィードにヒールをかけて回復させると、意識を取り戻したシルフィードは一目散に逃げ出してしまった。

 

「仲良くなりたいだけなのになぁ……」

 

 シルフィードは韻竜だが、ウラヌスにしてみれば小動物と大差はない。見た目はかわいいのに凶悪かつ残忍な同系統の魔物を見てきた彼女にとって見た目は大した問題ではなく、その心持ちが問題なのだ。

 だから追いかけっこで遊ぼうとしたのだが、プリエが特別なだけで、シルフィードにしてみれば大魔王クラスの悪魔など恐怖以外の何物でもないし、何よりも追いかけっこはシルフィードのトラウマでもある。それを知ってか知らずか大きなため息をつくと、ギーシュたちが置いていったワインに気づいた。

 悪魔にしては人間寄りの常識的な考えを持ち、普段ならば他人の物は奪わないのだが、積もり積もった経験から今日は落ち込んでいて、何かで忘れたい気分だったのだ。

 

「今日ぐらいは、いいかな……」

 

 それが彼女の不幸だった。

 

 

 

 

 

「ああモンモランシー!ごめんよ!君はそんなに悩んでいたんだね!」

「そ、そうよ!これにこ──」

「痴話喧嘩は後にしてくれない?」

 

 ルイズのドスの効いた声で二人は短く悲鳴を上げ、すぐに黙って姿勢を正した。

 

「さて、コレはどうやったら治るのかしら?」

「げ、解毒すれば治るとは思うんですが……」

 

 モンモランシーは、ルイズのあまりの凄みに思わず敬語になってしまっている。特訓を続けて上級悪魔クラスの実力を得ていたルイズは、こうやって相対してみると同級生で元落ちこぼれだとは全く思えなかった。

 

「が……?」

「ひっ!み、ミシアさんの魔法も相まっているので……」

「たぶん解毒薬飲ませてエスポワールかければ治ると思うわよ?」

 

 流石に大魔王クラスであるミシアは全く威圧されていないようで、ふよふよと部屋の中を漂いながら、勝手にどこかからか高そうなワインを持ち出してきては、その中身を魔力で玉にして弄んでいた。

 

「ふーん……。で、解毒薬は?」

「今から作れば3日でできます……。た、ただ……」

「た・だ……?」

「ひぃぃ!ざ、材料が足りないんです!」

 

 直後、モンモランシーは恐怖が頂点に達し、衝動的に殺されると思ってしまい目を閉じる。

 

「何が足りないのよ?」

 

 意外にも、いや意外でもなんでもないのだが、ルイズは普通の声音で聞き返していた。緊張の糸が途切れ、二人の体からはへなへなと力が抜けてしまった。

 

「あ、あの……『水の精霊の涙』ってアイテムが足りなくて……。話によると、こちらからの呼び掛けには答えず水位を上げているみたい……」

「そう、じゃあ私が取りに行くわ」

「えっ!?」

「大丈夫よ、ミシアがいるから万が一はないわ」

 

 何か言いかけたモンモランシーだったが、確かにミシアがいるならば危険はないと考え直す。ルイズはモンモランシーが黙ったのに満足すると、満足しきって寝ているウラヌスをベッドに置いて早速出かけたのだった。

 

 

 

 

「む、村が水没してる!?」

 

 水の精霊の住処であるラグドリアン湖までたどり着くと、湖畔の近くにある村が湖に飲まれていることが分かり、ルイズは大きな声を出しながら驚いていた。確かにモンモランシーは水位が上がっているとは言っていたが、いくらなんでもこれは予想外だった。これでは水の精霊の涙を貰うどころではないだろう。

 

「こりゃちょっとした事件ねー。むっ!ルイズちゃん、あそこ!」

 

 ミシアが指差す方向には水の塊と戦闘をしている人影が二つ。暗く遠いので顔は見えないが、おそらく水の精霊を討伐しに来たメイジなのだろう。村一つ水没しているのだ、そういう命令が出ていてもおかしくはない。

 問題は此処が領土線を越えて既にガリア領土だということだ。相手は十中八九ガリアのメイジだろう。アルビオンが再び統一されたとはいえ、今はほぼ壊滅した軍隊の立て直し中、その上ガリアとの国交はお世辞にも良いとは言えない。そんな中で“ガリアのメイジをトリステインのメイジが襲った”などということがあれば、両国の緊張が高まるのは必死で、最悪戦争もありえる。

 戦争は避けなければならないが、水の精霊が倒されることも避けなければならない。そこからルイズが導き出した答えは、見つかる前に気絶させることであった。

 

「ミシア、アンタ変身とかできる?」

「できるわよー」

 

 ポンという音と煙を立て、ミシアが一匹のコウモリに変身した。それを確認するとルイズもマントで顔をすっぽりと隠して、ミシアに全身が黒く見える魔法を使わせたので準備は完了だ。

 

「奇襲で一気に終わらせるわ。アンタは私のサポート、殺すのはなしよ」

「りょうかーい」

 

 そして、ルイズは大胆に行動を開始した。

 

 

 

 

 タバサは困惑していた。水の精霊の討伐命令が下され、火のトライアングルメイジであり親友であるキュルケに同行を頼んだ。結果、途中まではうまくいっていたと言ってもいいだろう。

 しかし、問題は突如現れた襲撃者だ。キュルケをボディーブロー一発で沈め、驚くヒマも与えずにタバサの首を締め上げた。あと一歩で意識の手綱を離してしまうところで、何故か相手の力が抜けたのでなんとか脱出し、襲撃者と向かい合ったところだ。

 

「目的は?」

 

 襲撃者は答えず、ただこちらをじっと見ている。意外と小柄で、その細腕であの万力のような力を生み出したとは考えられない。しかし、それを差し引いてもこの襲撃者は自分よりも遥かに格上だ。滲み出るオーラは百戦錬磨のもの、それに使い魔らしきコウモリとの会話が聞き取れない。

 サイレントを使った訳でもないのに、風のトライアングルメイジたる自分がそれを聞き取れないのは、先住魔法か、はたまたコウモリの能力か。そんな恐ろしい相手と対峙して冷や汗が止まらないが、いつでも攻撃できるように呪文だけは紡いでいた。

 

 ……実は相手はタバサ以上に大慌てで、コウモリとどうしようか普通に声に出して相談していたのだが、コウモリの魔法でタバサに伝わるのが阻止されていたのだ。

 

「(今……!)」

 

 格下相手で油断したのか、一瞬だけ襲撃者に隙ができた。そこをタバサは逃さずに、素早くウィンディ・アイシクルを唱えきる。精神力が何本もの鋭い氷の槍となり、それが襲撃者に向かって飛んでいく。

 ここで、襲撃者───ルイズはギリギリまで引き付けて避ければよかったのだが、体が勝手に反応し、氷の槍を素手で全て砕いてしまった。氷の槍が素手で砕かれたのはあまりにも予想の外で、タバサは固まってしまう。しかし、冷静になって考えればそんなことができる人間などいない。いるとしても自分のもう一人の友人だけだろう。

 

「……ルイズ?」

 

 ビクリと一瞬だけ大きく震える襲撃者、これでタバサは確信した。オロオロと慌てるルイズにツカツカと近づき、ぶっきらぼうに顔のマントを剥ぎ取る。

 

「説明を」

「はい……」

 

 

 

 

「ふーん、私はそんな理由で殴られたのね。すっごく痛かったわ~」

「うっ……だ、だから、悪かったって…あ、謝ってるじゃない!」

 

 ルイズの『ヒール』で復活したキュルケが、ここぞとばかりにルイズをイジめている。最近はルイズが大人になったので、胸以外のことでルイズをからかっても取り合ってくれなくなったのが淋しいのだ。

 

「ルイズに落ち度はない」

 

 涙目になって、ついに逆ギレまでしだしたルイズにいたたまれなくなり、タバサが助け舟を出した。

 

「タバサがそう言うならそろそろ許してあげましょうか。じゃあ、最後にもう一回頭を下げてくれたら完全にチャラにするわ」

「ああもうやればいいんでしょやれば!」

 

 使用人がご主人を敬意を込めて出迎えるような、あるいは心の底から悪いと思っている質のいい貴族のような、そんな情景を彷彿とさせるほどルイズのお辞儀は美しく、それゆえにキュルケは爆笑していた。

 

「ツェルプストーになんか次からは絶対に謝らないんだから……」

 

 しかし、以前のルイズならばこの程度のことなら癇癪で有耶無耶にしていただろう。実力も、その精神もプリエの主としてあろうと努力しているのが伺える。貴族だからと気取ることもなくなり、使用人たちからの人気も高まっているようだ。

 

「大人気ない」

 

 ゆえに、タバサは自分の親友に少し呆れていた。

 

「ゴメンゴメン。あのルイズが素直に謝ってたのがあんまりにもおかしくって」

 

 思い出し笑いでまた爆笑する親友に、タバサは小さくため息をついた。

 

「……でも、本当に立派になったわねルイズ。それでこそあたしのライバルよ」

「と、当然よ!私はアンタのライバルだし、何よりもプリエの主人なんだから!」

 

 ルイズはキュルケなど取るに足らない高みまで行ってしまったのだが、それでも自分をライバルだと認めてくれたルイズに嬉しくなり、思わず微笑みがこぼれる。

 

「でも、ゼロだったアナタがここまで強くなったんだから、私が特訓を受けたらもっと強くなるんでしょうね」

 

 テレ隠しでついつい悪態をついてしまうが、ルイズの反応は意外なものだった。

 

「……じゃあ、やってみる?」

 

 悪態でもなんでもないただの提案。しかしその声は恐怖で震えていた。

 

「……地獄」

 

 キュルケが突然のルイズの変貌に戸惑っていると、タバサがルイズの発言に付け加える。

 

「どういうこと?」

「……言葉通り」

 

 小刻みに震えるルイズとタバサを見ていると、これ以上聞くのが(はばか)られる。唯一ミシアだけは楽しそうな笑みを浮かべているが、彼女は悪魔なので当てにしたくなかった。

 タバサも一度だけ人間用の特訓を受けたことがあるのだが、途中で後悔するほどソレは辛かった。特に最後の戦闘訓練。本気を出さずに適当に受け流すだけのミシアにイライラして「本気を出して」と言ってしまった後のミシアの(たの)しそうに笑う顔。美しくも(おぞま)ましい表情にボロ雑巾のようにされる自分を想起したタバサは、急いで自分の言葉を否定した。

 得るものは確かに多かったが、二度と受けたいとは思わなかった。コレ以上の特訓を毎日三回もやっているルイズには本当に頭が下がる。

 

「……ま、まあいいわ。それよりも水の精霊はどうするつもり?」

「それなら問題ないわ。出ておいでー」

 

 ミシアの呼び掛けで湖の水が浮き上がり、それが人の形を取る。自分たちが何発も湖に魔法を打ち込んでようやく姿を現した水の精霊が、ただ呼びかけただけで素直に応じたことにタバサたちは驚いてしまった。

 

『なんでしょうか?』

 

 ただの悪魔なら警戒して出てこなかっただろうが、ミシアは極めて強大な悪魔である。水の精霊は高位存在であるがゆえに、生物としての次元が完全に上の相手には逆らおうとはしなかった。

 

「とりあえず、なんで水位を上げてたか説明してくれない?」

 

 水の精霊が言うには、なんでも、秘宝『アンドバリの指輪』が盗まれたから水位を上げて探そうとしていたそうだ。

 

「気の長い話ね」

「そうでもないわよ?アタシと同じで、滅ぼされないと死なないんだから」

 

 キュルケは意外な事実に驚き、見た目は20代前半にしか見えないミシアに思わず歳を聞いてしまった。

 

「女性に歳を尋ねるなんてレディとして失格よ~。でも、死ななくなるまで1000年はかかった、とだけ言っておくわ~」

 

 少なくとも1000歳は超えている事が判明したが、何となく1000歳代は軽く超えている気がした。ちなみに、普通に子供を作る悪魔の数が増えすぎないのは、人間以上に戦ってばかりだし、死亡率だって恐ろしく高いからだ。

 

「話が逸れたわね……。それじゃあ、その指輪を私たちが探すから水位を上げるのを止めてくれないかしら?」

『……強き者がそう言うのならば我はそれに従おう。しかし、できれば早めに頼みたい』

「いや、それはちょっと……。できるだけ頑張ってみるけど、やっぱり何ヶ月もかかっちゃうと思うわ」

『その程度ならば大丈夫だ』

 

 ルイズと水の精霊の時間の価値観が食い違ったのは、ルイズがもはや人体改造クラスの特訓を受けたことにより魔力の質と己の構成要素が変わっていて、ルイズの寿命が人間のものではなかったからだ。つまり、この場合の早めと言うのは100~200年以内ということである。はたして、ルイズが自分の変化について気づくのはいつになることか。

 

 そして、その後特に問題もなく水の精霊の涙を貰ったルイズは、報告があるらしいタバサたちとは別の帰路についた。

 

 

 

 

 ちなみに解毒薬が完成するまでの三日目、べったりと纏わり付いてくるウラヌスに貞操を狙われたり、今度は守ったお礼と称してミシアに貞操を狙われたり、どこで聞き付けたか全く役に立たないロリコンヒゲワルドに貞操を狙われたり(実は誤解)と、ルイズはものすごく貞操の危機だったという。

 


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