「イッセー?ちょっといいかしらー?」
突然母さんに呼ばれたので下に降りると
「アーシアちゃんが、お弁当忘れちゃったみたいなの届けてくれない?」
「OK、すぐ行こう。」
アーシアがお弁当食えなくて涙目になってしまうかもしれない、それは断じて許さない!
因みに現在11時。まぁ昼飯までは1時間とちょっとあるけれど、早く行っといて損はないだろう。
俺は別に学校が嫌いとか、行きたくないとかではなく面倒臭いだけ、行く理由があればしっかり行く。
行く理由が見つからないから行ってないだけで何か理由があればちゃんと行く、つまり学校に行けない引きニートではなく行けるけど行かない引きニートなのだ
まぁ、あんまり遠くないからパーッと行ってパーっと帰ってくるとしよう。
ちなみにドライグだが最近出番があんまりないので拗ねている訳ではなく。同窓会の皆さんと神器の調整をしてて出て来てないだけなので心配なんて無用
...?同窓会の方々はどうしたって?
あぁ、ほら?俺って暴力嫌いじゃん?だから脳天にエア向けながら軽くお話をしたら皆わかってくれて〜。
皆仲良くハッピー?みたいな?
まぁ時々手が滑って何人かのちょっと耳が遠くて話が通じない方を...ね
だけど!手滑っただけだから、失敗誰しもあることだし?
俺は悪くない。
そんなこんなで学校についた訳だがここで気をつけなければいけないのは最低限に俺の活動範囲をすることだ。
広すぎると会長その他諸々に見つかる。
なので、ミスディレクションばりのことをしながらアーシアに弁当を届けてミスディレクションして帰るって訳だ。
そして、俺は自分の教室3歩手前らへんにいるのだがおかしい。
教室が静かなのである。というかほぼ全クラスそんな感じだ。
全校集会でもあるのか?
まぁそっちの方が都合がいいし、アーシアの席にでも置いとおけば気づくだろう。
教室に入ろうと思いガラガラっとドアを開けたその時だった
周りから「かかれっー!」という声とともに沢山の人が俺に押し寄せてきて捕縛した。
その中にはというか真ん前の抱きついてきているのはアーシアだし周りを見るとにやついている桐生や松田、元浜までいた。
桐生や松田や元浜は中学の時のクラスメイトで比較的に仲がいいほうだった
サボりの俺にいる数少ない友達だった。
で、この状況はつまり
「ハメられたってことですね、支取先輩。」
多分このどこかいや、遠くの方にいるであろう会長に向けて言うと
「はい、その通りです。今日は学校で行われる模試があるのでどうしても出席して欲しかったためアーシアさんにも協力していただきました。」
実はアーシアと会長物凄く仲がいい。いつもはこの2人+グレモリー先輩がいるそうで、眼福眼福って松田だか元浜がメールしてきたのを思い出した。
「まぁ、いいです。分かりました、模試受ければ帰って問題ないんですよね?」
「問題ないわけではないですけど模試は受けてってください。」
一応進学校だから仕方ないか...
模試を受けた、結果は返ってきてないが多分100点だろう。
前世では勉強とアニメ見ることぐらいしか興味がなかった、昼間は勉強夜はアニメ鑑賞そんな日々をずっーと続けていた。
死因はもう覚えてないけど、これだけは言える勉強が得意か不得意か聞かれれば得意な方であると
多少模試のせいでお昼が遅くなっているが生徒会室でアーシアと食べていた
弁当どっから出てきたって?アーシアが元々自分の弁当を持っていた。つまり俺がアーシアの分だと持ってきた弁当が俺の分だった。
母さんもグルだった。
因みに会長その他諸々は模試関連で皆さん働いている
「この後、オカ研で活動があるのでイッセーさんも少し寄っていってくれませんか?その後一緒に帰りましょう。」
一緒に帰りましょうその言葉だけが俺の頭の中にリピートする
「わかった、俺も一応オカ研のメンバーだしね。」
多分俺は今凄くだらしない顔をしているだろう。
放課後になり、俺とアーシアはオカ研の部室へと足を運んでいた
旧校舎だからまぁまぁ距離があって面倒臭い...
何だかんだ言って着いてからが問題だった。
ドアが開かないのである
「どうしたんでしょうね?」
結構ガチャガチャやってるのだが開かない。
だが俺は前回の戦いで学んだ。ドアは蹴飛ばしてぶち壊すものなのだと
ドカーン、そんな音がした。
音の原因は俺がドアを蹴って一部分をぶち破って中に入る、みたいな計画だったのにいざ蹴ったらそのまんま部室内部へ飛んでった。
中に入るとすぐそこにグレモリー先輩がいたので
「いや、開かなくてですね?悪気があった訳じゃないんですよ!」
ドアが余程ショックだったのであろう、蹴っ飛ばしたドアの方を見て口がぽっかり空いていた。
ん?というか誰だ?この女の子達
オカ研の新入部希望者だろうか、結構人数いるじゃん?!
いやー、オカ研も安泰やなー。
その瞬間蹴飛ばしたドアが炎の渦に焼かれた
「おい!貴様!お前、俺が誰だか分かってやっているのか?!」
炎の渦の中からホスト風でバブリーな時の売れ残りのようなネックレスや指輪をした男が出てきた。
が
銀髪のメイドが俺に殺気出しまくりだったからだ
いや、面識あるかないか言われたらyesよ?
確かにあの時はサーゼクスさん+銀髪メイドと戦ったけど!
今味方?に近い現状があると思うんだがね...
入った時に銀髪メイドに気付き俺しーらないってやってたんだけど殺気が強すぎて...やっぱりバレてるやん。
このメイドさんも強かった、サーゼクスさんとの連携はマジきちでしたとしか言いようがない。
というかなんとなくサーゼクスさんにさんを付けたらメイドさんの殺気が緩くなった気がする
だが、パンピーに向ける殺気ではない!
普通の人だったらもう死んでるレベルですって。
「グ、グレイフィア?どうしたの?」
グレモリー先輩がビビりながら聞くと
「いえ、先程入ってきた彼が知人と似てまして今すぐにでも消滅...いえ粉々...そんな訳なので申し訳ありません。」
いま消滅と粉々っていう危なすぎる単語が聞こえたの俺だけ!?違うよね?!言ったよね!?
そんな思いになるまで俺なんかした!?
いや、まぁそういえば左腕を吹き飛ばしたような...?
でもすぐ生えてきたような?
つまり俺はなにもしてない!
終わりよければすべてよし。
「な、なにか俺に用ですかね...?」
恐る恐る知らない人の振りをしつつ聞く。
「いえ、できれば後で校庭に出てもらえれば幸いですが...。」
だめだ、やっぱりバレてる!ソックリさんです作戦で行こうとしたがやはりバレてる!
ここは素直に土下座しよう...
「いや、この度どれか選べと言われれば悪魔陣営に着くことにしたんですよ。つまり味方...だと思うんですよね...って」
土下座しながらそういうと少し殺気を抑えたがまだピリピリしてる
「そうなんですか、分かりました。この前の事は後日しっかり返してもらいます。お嬢様、話を戻します。」
実は短期間だが宝具集めのために万事屋っぽいことをやっていた時期があった。
その中の1件が新魔王派を倒して欲しいと依頼を受けたので殺りに行って対処されたのがサーゼクスさんだった。
因みに依頼主は旧魔王派のなんちゃらってやつ、名前は覚えてない...。
「婚約の有無はレーティングゲームにて決めさせて頂きます。期間は10日後です。」
「おい、そこの人間。俺をこけにして恥欠かせた事と俺を無視したことどれだけのことを仕出かしたか思い知らせてやる!お前もこのゲームに参加しろ!」
ホスト風の男はドヤ顔で言った。
すかさずメイドさんが言う
「分かりました。そこの...そう言えば名前をまだ知りませんでしたね」
そう言えばそうだっけ?
「彼が話してた兵藤一誠君よ、グレイフィア。」
何を話していたのでしょう。俺すごく気になります
「そうでしたか、兵藤一誠様の参加は公式戦ではないため認められます。」
「じゃあまたな、愛しのリアス。」
話がまとまり魔法陣が展開して帰ろうとしていたライダー?だが焼鳥だかが別れのキッスでもしに来たのだろうかグレモリー先輩改め部長に近づいてきたので別れのキックを御見舞し魔法陣に向けて飛ばし帰っていた、半強制的にだが
「じゃあ自分達もそろそろ帰りますね、アーシア帰ろう。」
そういいそそくさと帰ろうとしたら
「お嬢様と一誠様はお残りください、勿論眷属の方達も残ってもらって構いませんが今からの話を聞くと一誠様への信頼が駄々下がりするかもしれませんが」
えっ?(;・∀・)
何を言うつもりですかね?
「一誠様の武器を一つ、使用禁止にします。」
因みに全員残った。
「サーゼクス様の左腕をすっ飛ばした武器です。」
ちょっおお!!事実だけど!真実だけどももうちょっとオブラートに包んで欲しかったですたい!
これじゃ、皆さんからの信頼度なんてあるかわからないけどマイナス突っ切るやん!
だって、自分達のトップの左腕すっ飛ばしたなんて聞かされたらなんだこいつ?ってなるじゃん!
因みにエアである。ありんこ並に軽い威力しかだして無いけどというかまだ全力のエアを使えない。
正確には使えないわけではなく使った時のダメージに俺が耐えられないのだ
前は使ってないと言ったが使ってないに等しい威力だということ。原作レベルに比べたらね
「え?」
そう誰かが言った。
気まずいのでさっさと帰るに越したことはない。
皆にどう思われても仕方ないといえば仕方ないだって事実だし。
汚れ仕事でも、なんでもやってた俺が悪いし。
それでいい宝具だって頂いている。性能がね?
「分かりました。それでは失礼します。」
アーシアを置いてそそくさと出る。アーシアも魔王がどれだけ悪魔にとって重要な存在かここ数日で教えられている筈だし。
シスター目線で行けば神様傷つけたってことだしね
俺は家へ帰った。
その後の部室では。リアスside
お兄様の左腕をすっとばした?
私はそれを聞いた時耳を疑った。
別に怒っていたりする訳ではなく、耳疑ったのは魔王の左腕をすっ飛ばしたということだった。
兵藤一誠という存在は魔王の中でも異彩と呼ばれているサーゼクス・ルシファーの左腕をすっ飛ばせるほどの実力者なの?
イッセーが出ていった後、グレイフィアがまた口を開いた
イッセーっていうのは皆が彼をそう呼んでいるから私もそう心の中で呼ぶ時はそう呼んでいる
「一誠様がまだ傭兵の様なものをやっていた時の旧魔王派の依頼だったそうです。彼は不思議な武器を集めているそうで、それが報酬だったら汚れ仕事でもなんでもやっていたそうです。」
小猫が言っていた武器集めの趣味のことね。
「それでは私は、失礼させて頂きます」
そう言い、私に近づいて耳元でこう囁いた
「貴女の道よ、貴女自身で勝ち取ってみなさい」
「はい、お義姉様。」
そう言ってお義姉様は帰っていた。
私はイッセーをもっと知りたいと思った。
たまにやるとポケモンっていいですよね。
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