王の財宝貰ったけどあんまり宝具が入ってなかった。   作:駄神

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束縛と衝撃

学校についてからが問題だった。

まぁ、登校してる時点で問題は起きていたのだが

 

 

「生徒会長と手錠を通してハードな手の繋ぎ方してるやつ誰だ?」

って話題が持ちきりだった。

 

校舎に入ってもグイグイ3年生の教室に向かって進んでいく会長

 

「えーと、支取先輩?ここ3年生の教室ですよね?俺2年生なんですけど?」

 

「はい、兵藤くんは2年生の勉強じゃ満足してないんですよね?なので3年の勉強というわけです。学校からの許可取れています。」

 

手際が宜しくて困ってます、はい。

 

ってわけで、机を会長の所にくっつけて授業してる状態

手錠?とれてないに決まってるじゃん?

 

取るに取らざるを得ない状況...。いいこと考えた。

 

授業が終わってから直ぐに隣にいる会長にこう言った

 

「支取先輩、トイレに行きたいんですけど。手錠取ってもらっていいですか?」

 

フッフッフッ...これが俺が考えた最強の状況じゃい!

 

「...あぁ、ちょっとまってくださいね」

 

と言うとまた鞄をガサゴソしだし取り出したのは首輪だった。

本能が感じた。アレをつけられたら逃げられない...と

 

「な、なにをしようとしてるんですか?それはまずいと思うんですよね!」

 

逃げる!

 

会長ごと引っ張って走ろうと思ったら

 

「椿姫!」

 

そう会長が叫ぶと副会長が俺を羽交い締めした。

 

「あまり、暴れないでください。」

 

俺が逃れようとジタバタしているとさらに強くした。

くっ!このロックマンめっ!

 

しまっ...!

 

カチャリそんな音が首元からした。

 

ロックマンに意識を持ってきすぎた!

 

「これで少しぐらい離れても大丈夫ですね」

 

キランっと会長と副会長のメガネが光った。

 

まだだ!まだ一つだけ手がある。

 

「くっ、仕方ない...じゃあトイレ行ってきます。」

 

順調だ、ちょっとジャラジャラするけど。

 

男子トイレに入り窓に近づき『王の財宝』でそこまで有名じゃないけど別に無名な訳ではない剣を取り出し鎖を断ち切るために剣を振るった。

 

 

ガンっガンって音するけど全然切れねぇ!

 

いや、あの一応この剣も宝具扱いされるんですよ?

まさか...!この首輪も宝具!?

 

くそ、やられた。

 

俺がトイレから出ると

 

意地悪な笑みを浮かべながら会長が尋ねてきた。

 

「どうしたんですか?トイレからガンっガンって何かを壊そうとしてる音が聞こえてきましたよ?何かあったんですか?」

 

ええ、色々と。主に俺の首がね。

 

 

「え?そうなんですか?至って普通でしたよ?」

 

白を切る、そしてまだ俺には手札がある。

 

『赤龍帝の篭手』だ。倍加で俺の力を上げていき手錠も首輪もとって逃げる。

 

完璧だ。

 

後はどのタイミングでぶち壊して逃げるかだ

だが生徒会室に置いてあるという、『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)』を取りに行かねばならない。

 

問題は、生徒会室がどこかわからない。

 

まぁなんとかなるだろう。後は20分後決行だ。

昼休みに入る、これが逃げ時だ。

 

 

そして20分が経ち、作戦決行に移る。

小ネタだがドライグの『Boost!』ってやつ、音のON/OFFができる。

 

 

会長がチラッと窓の方に目を向け、意識が俺から一瞬逸れたその瞬間に手錠をぶち壊し首輪を思いっきり引っ張りぶち壊す。

 

よし!

 

「さらば、支取先輩!さらば3年生の皆さん!」

 

そう大声でいい、教室のドアに走って行く

 

まずは教室をでて直ぐの階段を飛び降りる。

 

「まちなさい!兵藤くん!」

 

俺を追って会長がすごいスピードで追ってくる

俺と大差ないスピードで。

 

結構倍加の力で俺の身体能力を上げてるのにそれと変わらないってどんな秘めたるパワーが...!

 

 

くねくね曲りまくって少しでも遠ざけようと努力する。

 

途中から追ってこなくなった。

諦めたか?よし後は生徒会室をっと

 

「すみません、ちょっといいですか?生徒会室を探してるんですけど」

 

向かいを歩いていた白い髪の小柄な女子生徒に聞くと

 

「...そこの突き当たりを右に行けば着きますよ」

 

「ありがとう!」

 

よし、すぐそこじゃないか

 

そして、俺は生徒会室に着く

 

ドアは少し強引に開けた、まぁ多分壊れてはないだろう

 

開けると机がありそこに細長いA○azonの箱がある。

 

これかと思い早速開ける。

 

そうすると、fateでよく見た赤い槍があった。

 

これが本物か確かめる方法としては

 

同調開始(トレース・オン)

 

『憑依経験、共感終了。』

 

俺は魔術師の師匠がいる訳じゃなく正直テレビの衛宮君のを見様見真似だ。

だから俺のオリジナルっぽくなっちゃってる部分が多少ある。だがこれで青い兄貴が使っていた証拠ができた。

『刺し穿つ死棘の槍』に憑依、経験を俺にトレースした。

 

ちなみにいうと俺にはこれしか使えない。

 

よし名のある宝具で手に入ったのはこれで4つ。

早速宝物庫に入れよう。俺の近くに金色の波紋が現れる。

そのなかにポイッと入れた。

 

「...なんですか...これは...。」

 

声がしたので後ろをパッと振り返ると会長がいた

 

しまった、『刺し穿つ死棘の槍』が手に入って興奮し過ぎた。

 

俺には数分、いや数十分に感じたが本当は数秒なのかもしれない。俺と会長の間には妙な沈黙が流れる

 

最初に沈黙を破ったのは俺だった。

 

 

「...えと、見ました?」

 

 

「はい。バッチリと...。」

 

やっぱりかー、まぁ別にバレても問題はあんまりない。

だって会長だって悪魔。こういう力は知っているだろう

 

「今のなんなんですか?赤い槍もそうですけど!その後の金色の波紋とか!」

 

 

「えーと、企業秘密?」

 

「まぁいいでしょう。それで、ですね。兵藤くん、私の眷属になりませんか?」

 

「ごめんなさい」

 

俺は悪魔になれない。

 

「あ、そうですね、話をすっ飛ばし過ぎましたね?1から説明しますね」

 

「いえ、そうじゃないんです。俺3分の2は神の血が流れててどうしても悪魔の駒を弾いちゃうんです」

 

昔も俺を眷属にしようとしたえーとセラなんちゃらレヴィなんちゃらって奴が俺に悪魔の駒を入れようとしたら

悪魔の駒が弾かれた。

これはあの神様のせいだと思う、俺の体がギルガメッシュまんまになっているのだと思う

 

多少違うところはギルガメッシュが神性を下げる前の肉体だということ。

 

 

「神の血ですか...そうですか、わかりました。それでも生徒会には入ってもらえませんか?」

 

と、また向日葵の様な笑顔を咲かせた。

 

「あー、わかりました。」

 

まぁ、学校にいかないけどね。

 

その日の帰りに俺は金髪のシスターに出会うこととなる

 

 

 

 

 






感想等お待ちしております

会長が...。

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