うさぎと歯車   作:ななしのC

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歯車を壊すうさぎの話

「誰だ?」

 

 屈強な歩哨の声が、通路に響くがそれも一瞬。

 目の前で起こった現実に驚く暇もなく顔面を鋼鉄の拳が襲う。

 歩哨から見たら、突然目の前に鋼鉄の拳が迫っていたに違いない。

 

 異音を発する義手を左右に軽く振り、スニーキングモードを解除した男は、意識を失ったまま崩れ落ちた歩哨を物陰へ素早く運びこむ。

 黒いスニーキングスーツを身に纏い、この場ではヘイズルという名の与えられた男は、手早く無線機に電源を入れて相手を呼び出す。

 

「こちらヘイズル。大佐、またせたな」

 

<こちらでもモニターはしていたが、予定より随分早いじゃないか>

 

 耳に刺したイヤホンから年老いた老人の返答に苦笑しながら、歩哨の所持していたアサルトライフルを回収する。マガジンを外し、スライダーを引いて薬室内の弾を外に出して再度マガジンを刺して安全を確認したヘイズルは、足音を殺すようにゆっくりと通路を進み続ける。

 

「まだ道中なんだから、油断は大敵さ」

 

<それはそうと…今の私は、軍属じゃない。その呼び方はよしてくれ。>

 

 現役を引退して久しいキャンベルは、そのやり取りをどこか懐かしみながら、無籍越しの若者に不可能を可能にしてきた友の姿を見た。

 

「了解、覚えていたら気をつけることにしよう」

 

<そう言って、すぐに大佐に戻るんだろう?>

 

 ヘイズルの無線越しにキャンベルの苦笑が聞こえてくる。キャンベルの友で、ヘイズルの親代わりであった彼の残した言葉や影響は、どんな状況でも彼らに強く影響を与えている。子を残すことができず自然から逸脱した蛇であったが、彼の遺伝子は形のないものとして生きている。

 

「それでこの傍迷惑な揺れは、目標のウーンドウォートが起動してるとみていいんですか?」

 

<あぁ、どうやらすでにお目覚めのようだ。>

 

 ヘイズルは、義手に埋め込まれたリング状のデバイスを起動する。リングに埋めこめられた極めて小さいプロジェクターが手の平に3Dモデルを投影して、各装備品の状態を示す。各装備品に埋め込まれたナノマシンを利用して、装備の状態を一括管理できる代物。

 近代化した戦場では、それらが与える恩恵は大きい。

 

「親父達が墓場から悪さをしている気がして、頭痛くなってきたんですけど…」

 

 ウーンドウォートを外に出すため上部の階層では、エリルもとい兵士達の動きが騒がしい。

 これは、先を急いだほうが良さそうだと呟いたヘイズルは、徐々に振動の激しくなる通路をやや駆け足で駆け抜けていく。

 

<ハーイリンクス、その義手の使い心地はどうかしら?>

 

「どうでもいいけど、どうやって割り込んでるんだよ…」

 

 通信に割り込んだ強気な雰囲気を感じされる若い女性の声。

 義手の開発者にして、とある財閥のサイバネティクス部門の一端を担うヘイズルの友人。

 無線サポートに入ってくる話は聞いていないが、またいつも通り回線に割り込みをかけているんだろうとヘイズルは、ため息をつき返事を返す。

 

「普段使っている義手と同様の繊細な動きできるのは悪くないが、歩哨殴ったら義手のオクトカム偽装が故障。駆動系も多分逝かれたぞ」

 

<あなた、どれだけ力篭めてるのよ…それ、ハイエンドモデルなのよ?>

 

「9mmくらいなら受け止められるとかいう話だったけど…」

 

 左腕の前腕部に取り付けられたスニーキングミッション用に急遽調整されたハイエンドタイプのバイオニックアーム。元々は、冷戦時代に東側で研究されていた技術だが、研究者の亡命後に80年代の終わり頃から徐々に技術の広まった代物。伝説の兵士もこの機械の腕を愛用している。

 

<あら、好みじゃなかったなら一緒に開発する?>

 

「望むところだといいたいところだが、次は荒事向けじゃないモデルを用意しておいてくれ」

 

<…あぁ、やっと決めたのね。なら、そっちはまかせておきなさい。>

 

 長く信頼関係にある相手とのコミュニケーションは、緊張状態を緩和させる。

 ヘイズルの体内に打たれたナノマシン越しに体の変化や心理状態をモニターにしている干渉しているであろう彼女には、ヘイズルの心理状態も筒抜け。彼女もそれが分かって、このタイミングで無線を繋いだのだろう。

 ヘイズルは、一方的に丸裸にされている状況に思わず苦笑いをする。

 

<そろそろ目標が見えてくるころだ、気を引き締めろ。>

 

「了解、通路を抜けるぞ」

 

 通路を抜けたヘイズルの前にミサイルサイロを改造した地下大型格納庫が広がる。

下手に地上で稼動テストができない以上、VRをメインに最低限の稼働テストをしていた為、ミサイルサイロという場所が選ばれた。事前に渡されていた資料で確認はしていたヘイズルだが、想像通りの状況に唇を舐める。

 

「こちらヘイズル、ウーンドウォートの目視確認」

 

 核搭載二足歩行型戦車メタルギアの亜種。

 ヘイズルの目の前で、起動シークエンスに入っているウーンドウォートもシャドーモセス島事件後、彼らの策略で世界中に拡散されたメタルギアREXのデータを基に作られている。

 

 だが、PMCの持つ技術力では、アームズ・テック社の開発したメタルギア・REXとの技術力の差を埋められなかった。胴体の装甲周りの強固な爆発反応装甲やREXよりも大きく肥大化した脚部ユニットからは、ヘイズルの知るメタルギア・REXに存在していた力強さは、感じられない。

 

「情報通り、所詮は、亜種止まりのようだ」

 

 ウーンドウォートは、格納庫を揺らしながら大型貨物用エレベータに向かって移動をしていく光景を眺めながら、素早く周囲の状況を確認したヘイズルは、格納庫に滑り込むように移動する。

 

<肥大化した脚部の分、武装のペイロードが増加。対歩兵用の装備が充実しているようね。>

 

「武装を山積みにしても使いこなせるかは別の問題だ」

 

 ジョニーやハル兄さんの好きなアニメの世界だけ、山積みにした武装をすべて使いこなす人間は、すでに全員墓の下で眠っているとヘイズルは、心の中でそっと呟いた。

 

<あれを全部使うのは、至難の業ね。>

 

「見掛け倒しか。タンデムHEAT弾でも持ってくれば歩兵だけでも制圧できそうだ」

 

<ヘイズル、問題は核兵器を運用が可能と言い切っている点だ。すでにVRシュミレーションで発射に成功しているとの情報もある。>

 

「まぁ、現物の弾頭が手に入っていないのが幸いだ」

 

 核で武装したPMC、かつて世界を開放しようとした男達の影がよぎったヘイズルは、死者を冒涜されたような気分になってしまい、苦い表情を見せる。目の前のPMC達には、父親達のような強靭な精神や思想が見えなかったからだ。

 乱れた心を落ち着かせるように心身をスニーキングモードに切り替えたヘイズルは、徐々に通路を進んでいきながら、サプレッサーの付いたUSPとスタンナイフを引き抜いた。

 

<今君が考えていることくらい、モニターを見ていなくても分かる。彼らの中にはビッグボスを崇拝するものもいる。CQCの真似事をする兵士の姿を君も見たはずだ。>

 

 

「思想も錬度もなっちゃいないって感想ですけどね」

 

 閉所空間とはいえ刻一刻と変化する周囲の状況にシンクロさせ気配を消していく。

 ターゲットの移動する振動、歩哨達が動き回るたびにゆれる装備と息遣いに自身のチューナーを合わせ、ヘイズルという異物の存在を現実にゆっくりと流し込むと獲物を狙う狩人のように意識を更に研ぎ澄ます。

 

<ヘイズル、ウーンドウォートが地上に出る前に阻止するんだ。>

 

 ヘイズルは、譲り受けたデジボーグに視線を凝らすとキャンベルに短く返事を返す。

 

「十分で」

 

 ヘイズルにとっての最大の脅威は、兵士の警戒レベル。

 彼の陽動に騙された兵士達が、次々に上部甲板へと移動しているが、今の彼らの警戒レベルは最大。

 ターゲットのことを考えると見張りの兵士の動きを悠長に探っている時間はないと判断したヘイズルは、巡回をしている兵士の死角へと移動を繰り返し、一匹の勇敢なウサギは、狩場へと急ぐ。

 

<キハールは、30分でランディングポイントに到着予定だ。急げよ。>

 

 了解。

 彼の小さな呟き声は、巡回中の兵士の耳に届くことなく格納庫へ消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヘイズルが、双眼鏡を覗くとPMCがメタルギアを開発していたミサイルサイロから煙を上げながら、爆発音を上げている。

 

 

 武装集団サンズオブリバディの引き起こした巨大海上除染処理施設ビッグ・シェル占拠事件以後、世論の反発から他国への軍事力の派遣が困難になったアメリカの正規軍。彼らは、"Private Military Company"つまり、民間軍事請負企業に代替したことで、PMCは急速に台頭した。

 それと合わせるかのように兵士・武器・戦場を管理、統率するSOPシステムと無人兵器の市場流通。

 命を消費する戦争は、姿を変えて合理的ビジネスの場となったことは当然の流れ。

 

 

 ヘイズルにメタルギアを破壊された彼らは、かつて中規模のPMCとして活動していた。

 愛国者達の代理AIが破壊され、戦争ビジネスが崩壊した為に衰退を辿っていたグループの一つ。

 システム崩壊後、違法薬物や人身売買、仕舞いにはメタルギアに手を出しながら、生き延びていた。

 

 国連の補助機関PMC活動監視委員会に目を付けられた彼らであったが、下手に軍隊を動かすと新たな火種になる場所に彼らが拠点を置いていた為に、今日まで野放しにせざるを得なかった。

 

<こちらキハール、ランディングゾーンに到着。>

 

 ヘリの下降気流で巻き上げられた草花が視界で激しい舞を踊り、鳥達は我先にと飛び立っていく。

 絶妙な位置でホバリングを続けるキハールに乗り込み、ヘイズルは離脱の支持を送る。

 

「長居は無用だ。早いところ戻ってしまおう」

 

<了解、キャプテン。これより離陸します。>

 

「キャプテンはよしてくれ…」

 

 マンハッタンの事件以後、急速に発達したシステムに管理された痛みのなき戦争。

 死期が確実に迫っていても全てに終止符を打つと決めた男と彼を支え続けた者たちのシステムを越えた意思と未来への祈りは、様々な思惑の元で50年もの間世界を呪い続けてきたシステムを打ち破った。

 様々な人間の紡いだ物語がそこにはあった。

 

 新たに再誕した世界で、残された者は未来のために戦い続ける。

 世界は変わったが、戦火の炎は相変わらず消えることは無い。

 

 

<出発前にも話したと思うが、今回の話を君に回したくはなかった。>

 

「SOPの影響で、正規軍は建て直し中。場所が場所だから別の火種になる状況なら仕方ないんじゃないんです?」

 

<む…私が言いたいことはそうじゃない。そろそろ君も違う生き方を探して、人並みの幸せを感じてほしいと思っている。だからこそ、本来なら君にこの話を持って行くつもりではなかった…というのに君というやつは。>

 

 ヘイズルもとい、ユイは、キャンベルの言葉に思わず噴出した為、危うくスニーキングスーツにコーラをぶちまける所だった。

 

「キャンベルさん、デイビットと似たようなこといってますよ」

 

<そうか…彼も同じことを気にしていたのか。>

 

 キャンベル大佐とデイビット。

 彼らの関係は、友人、育て親、上司と部下など挙げていけば切りがない。

 だが、そんな彼らの関係だからこそ、どうしても似た言葉になってしまうのだろう。

 

「その…もう1年は過ぎてますし、いい加減新しい一歩を踏み出そうと考えてます。墓場からデイビットが脱皮して若返りながら目覚めてきそうですし……」

 

<違いない。>

 

 常人よりも早く老化が開始するように遺伝子にプログラムされ、年齢からは想像の付かないまでに老人のように老け込んでいった彼の姿が脳裏によぎる。

 もしこの場にデイビットがいたなら"遅すぎる、待たせすぎだ"と不適な笑顔を向けてくれるかもしれない。

 

「日本に住んでいるマスターの教え子のお店に以前から誘われているんで、そこに行ってみようと考えてます」

 

<もしかして、木組みとレンガの町にいる彼の店か?一度、バータイムに訪ねたことがある。>

 

「えぇ、マスターが亡くなってから大分立ちますが、今でも手紙のやり取りをさせてもらっています。……まぁ、それはともかく喫茶店で働く自分の姿なんて、まるで想像できないですけどね」

 

 エプロンを付けた自分の姿を想像したユイは、想像以上にシュールな光景に思わず引きつりながら、手元のコーラを飲み干して、ドリンクホルダーに差し込みながら窓から広がる景色に目を向ける。

 

 かつて、報復の連鎖を続けていたこの大地が兵士として立つ最後の地。

 見るだけで飲み込まれてしまいそうな深い藍の眼をした最初の育て親の姿がよぎっていき、ゆっくりと消えていく。

 

 

<君がノーマッドにいた時に通信越しで見たエプロン姿は、なかなか様になっていたぞ。>

 

「あのメンバーって料理できる人間がいなかったから、仕方なく覚えたんですよ……」

 

<だが…彼らでも彼女の料理よりマシだと思うぞ。あの頃の私は、軍用レーションで食事の幸福を取り戻していた。特に日本製のは実に美味いぞ。>

 

 特殊部隊FOXHOUND、かつて最も優秀な兵士に与えられるフォックスの称号を持っていたキャンベルにそこまで言わせる料理にユイは、鳥肌が立つ。

 同時に彼女の夫の食生活が心配になったが、味覚のON/OFFの機能を付けたパーツを送った時に味覚をオフにできる素晴らしさについて語っていたので多分大丈夫だろうとそっと眼を逸らした。

 親父が生きていたならば、うきうきと拘束した相手に食べさせる道具として使うに違いないだろう。

 

<ユイ、ところで日本での住居は決めているのか?>

 

「あ、そうだ。住む所確保しないと…」

 

<そういうことなら僕も手を貸すよ。>

 

 キャンベルの問いに思い出したように反応したユイの呟きに柔らかく優しさを感じさせる男の声が無線に割り込む。

 

「ハル兄さん?」

 

 ハル・エメリッヒ。

 元アームズ・テック社の社員でメタルギア・REXの生みの親。

 そして、電子・物理工学のスペシャリストにして、伝説の傭兵ソリッド・スネークの相棒。

 そして、彼の最後を見届ける役目を背負っていた男だ。

 優しげな雰囲気の見た目に騙されがちだが、彼の意思の強さは歴戦の戦士のそれと変わりない。

 

<久しぶりだね。君の友人から連絡を受けて、彼女経由で繋がせて貰っているよ。>

 

<せっかくあなたが、違う道を探そうとしているんだからと思って、頼りになりそうな人を呼んでおいたわ。>

 

 最近、ますますモテ期に入ったとサニーに愚痴られるが、本人にその気はないが、彼の因縁もここで終わったのだから、作家辺りとくっ付けばいいとユイは感じている。

 

「あぁ、助かるけど…町についてから住居探そうと思ってたんだけど?」

 

<例の街だろう?あの戦いの後、僕たちが使っていたセーフハウスがそのまま残っている。そこを使ってくれて構わないよ。>

 

「ハル兄さん日本にも拠点置いてたんだ」

 

<電子部品の類が安く手に入るからね。>

 

「あぁ、アキバか…」

 

<確か、メリルの夫がそんな呼ばれ方をしていたな。>

 

 どこかで胃腸の弱いベテラン兵士が妻に踏まれながらサムズアップする姿が空に浮かぶ。

 今日もどこかで、メリルに尻を敷かれているのだろう。

 

<ま、まぁ、ともかくだ。しばらく使っていなかったから多少修繕が必要になる筈だ。君が日本に来るまでには、作業を終わらせてすぐ住めるように手配しておくよ。>

 

「助かるよハル兄さん」

 

<どういたしまして。おっと…サニーだ。…それじゃ、またあとで。>

 

 通信が切れる直前、ハル兄さんの無線からサニーの声が無線機に入ってきたが、元気にやっているようだ。エメリッヒの姓になってからは、吃音癖も治り始め、ハル兄さんと2人で静かに暮らしている。

 ユイは、苦笑しながらヘリの座席に横になった。

 

 

<もしもーし、きこえるー?それなら私も暫くしたらに日本に戻るわね。>

 

「本国にいなくて大丈夫なのか?」

 

 ユイは、無線機越しの彼女に疑問をぶつける。

 

<別にどうとでもなるわよ。向こうにも支部はあることだし、優秀なスタッフ達よ?それじゃ仕事に戻るわね。帰る前にこっちによること。それまでに代わりの腕の一つくらい用意するから…いいわね?>

 

「あぁ、腕の交換もしないといけないしな」

 

 本国で、いつも振り回される専属スタッフも苦労をしているだろうが、彼女の周りに集まるスタッフは、技術の最先端を突っ走るような尖りすぎた優秀な人材。彼女の無茶なオーダーにも応えられるだけの実力と技術を持っている。

 

<博士は相変わらずのようだな。>

 

「彼らの影がなくなってからは、周りを巻き込む力に磨きがかかってますね」

 

<魅力ではないのか?>

 

「起きたら義手をロケットパンチに改造された事件を忘れないですよ。どうせ、徹夜明けのテンションで変なものでも作ったんじゃないんですかね。…たぶん」

 

 ナノマシンでの遠隔思考操作を可能にしたロケットパンチ搭載の義手。

 テスト用のターゲットに用意した子月光3機が木っ端微塵となり、部屋を蹂躙しながら、どこかへ飛んでいった事件は、ユイの記憶に新しい出来事だ。

 

<まぁ、その…なんだ。マッドサイエンティストと料理がマズい子を嫁にするのはやめた方がいいぞ。>

 

「無駄な説得力がある」

 

 

 

 

 警戒空域を抜けて、安全圏へ離脱したヘリは、飛行場へと無事にたどり着いた。

 スニーキングスーツを処理後、私服に着替えたユイは、マスターの愛用していたものと同型のサングラスをかけると、軽く伸びをした後に一言だけ呟いた。

 

「緑色は、今日で廃業だ」

 

 ダスターコートを羽織り、キャンベルの手配した飛行機に乗り込むと彼の育ての親が戦ったであろう報復の地に別れを告げた。




 ごちうさ要素の少なすぎる1羽。


 主人公の設定盛りすぎて、大変愉快なことになっていてすまない。
 離別した彼らが姿を変え、報復の大地から主人公を通して、共に旅立つみたいなことを書きたかったんだ。

 キーワードは、義手、ダスターコート、サングラス。

 お察しのとおり、彼の息子。

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