(おはようございます。朝のニュースの時間です。
まず本日はw.s.m.aの委員による官邸訪問があり、警備の為に交通規制などもかけられているためご注意下さい。
昨日結婚発表された俳優の……)
とりあえず飯を食べてる間暇だからテレビをつけたけどつまんねー。
とはいえ、自分にも関係してくる事がニュースにでてくるのはやはりなれない。
World・Second Soul・Management・Association
能力を秘めた人々を管理する為に設立された組織。
多くの国々の人で構成され、Secondの人権などを保護する為にとかゆー建前でつくられた。
でも、実際は能力の規模や危険度でレベル分けして監視や管理をしようって話らしい。
俺たちだって人間だ、管理ってなんだよって気がしてくる。
とはいえ能力の無い人から見れば俺たちSecondが化け物に見えるのはしょうがないかって思う自分もいるから笑えてくる。
そんな事を考えながら朝食をとり、出かける準備をした。
ピーー
オハヨウゴザイマス
I.D.パスノ提示ナラビニ網膜スキャンヲイタシマス
ピ・ピ・ピ・ピ・ピ
確認完了シマシタ
入室許可イタシマス
「毎朝面倒くせー」
「仕方ないでしょ?ここは新法を制定前に設立されたせいで
公に出来なかったんだし。」
「おはようございます。ならもういいんじゃないんすか?制定されたんだし」
「そんなわけにもいかないのよ。機密性の高い書類なんかもあるし、私たちSecondはあんまり良く見られてはいないんだから」
「ですよねー、はぁ」
「若いんだから元気を出しなさい!今日は忙しいんだから!」
「わかってますよ。そーいやボスは?毎朝一番に来て机拭いたりしてるのに」
「あのねー、普通は私たちが先に来てそーゆー事をするのよ?
いくらボスがSecondじゃないからいるだけとはいえど上司なんだからね?わかってる?」
「わかってますよ。で、ボスは?」
「本日の警備の為に関係各所との話をしにいってるの。」
「あ、あと正装に着替えておきなさい!」
「???」
「あなたは伝説級【レジェンダリー】で、最高位のレベル10なんだから委員の官邸訪問の時その場に立ち会って警備してもらうわよ。」
「まじか。だる。」
「あきらめなさい。」
「でも、なんかあった時俺だと面倒じゃないっすか?色んな許可がでないとたいして能力行使できないし。」
「今日だけボスの一存で許可が出せるみたいよ?」
「そーゆー事っすか…諦めて準備しますよ…はぁ」
「頑張ってね〜。私たちの立場向上の為にも!」
とはいえあの時はどーせ何もおきやしない。ただ立ってるだけの苦行の時間だって思ってた…