失われたモノ   作:kenton

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主人公の分岐点のなった日


未来の変わった日【前編】

「おはよー、ふぁ〜」

 

「あんた、今日から修学旅行だから早く行かないといけないんでしょ?早く支度して行きなさい」

 

「まだまだ、よゆーだよ!」

 

「携帯鳴ってるわよ?」

 

「もしもし〜どーした?」

 

「おい!健太どーした?せっかくの修学旅行サボりか?」

 

「は?まだまだよゆーじゃんか?どーしたんだよ(笑)「あら?時計止まってるはね?電池切れかしら?」

 

「……おい、今何時⁉︎」

 

「集合まであと10分だぞ!」

 

「………おい、かと先に五分遅刻するって言って待ってくれって言っといてくれ!チャリでダッシュするから頼んだ!」

 

「わか、 ツーツーツー」

 

「飯いらん、もう行くは、」

 

まじかよー、やべー、こんな日に遅刻とかまじないは!

うをーガチまじやべー!

朝から全力疾走はきつい〜けどあとちょい、

見え、「大村〜〜‼︎何やってる早くせんか〜〜‼︎」

げ、かと先出てきやがった。うぜー。

 

「早く乗れ‼︎」

 

「すいませんでした。はぁはぁ」

とりあえずセーフっぽいからよかっ「おい!大村!どこ行く気だ?」

 

「え?とりあえず空いてる席に…」

 

「一回目の休憩までお前は説教にきまっとるだろーが」

まじかよー死んだ。

「おい、見ろ見ろ、健太捕まってるぞ(笑)」

お前ら覚えとけよー‼︎

「大村!どこ見とるまだ話は終わってないぞ!」

 

 

…疲れた〜。

「おいっす。お疲れーっす(笑)」

 

「まじで、死ねる(泣)」

 

「だろーな!かと先話なげーから(笑)まーこれたからオッケーしょ?」

 

「まーな。置いてかれるよりはいいけどさ。

……あ、鉄平電話はサンキュー!」

 

「気にすんな、普段遅刻しないくせに大事な時にしくじったな(笑)」

 

「ほっとけ!」

そこからは、馬鹿騒ぎしながらの修学旅行が始まるはずだったんだ!

あんな事故に巻き込まれなきゃ!

 

「おっしゃ!あがりー」

「まじかよー、びり俺かよ。」

「将司、罰ゲームな(笑)」

「ちくしょー、ほれ、くじ寄越せよ!楽なやつ引いてやるかんな!」

「むりむり(笑)」

 

キー‼︎ ドオーン‼︎

 

「うを?なんだなんだ?」

 

「全員座っとれ‼︎」

 

他人事だとやじうましたくなるんだよね〜(笑)見えね〜かな〜?

 

ボン‼︎

 

「は?」

「おい、爆発してね?やばくね?」

「おい、全員静かにしろ、今から避難するぞ!」

ガシャーン‼︎

 

「いって〜。後ろから突っ込んできてんじゃん!早くにげよーぜ。」

ボン!

ボボン!

周りに煙と火が回ってきた!

周りもよく見えないし、けむりでむせて!

「ゴホ、ゴホ」

「おい、みんな口元ハンカチとか当ててみを低くしろ!」

「おい、将司、鉄平、行くぞ?おい?聞いてる?」

「わかった。わかった。行くか。」

「見えね〜!」

周りは何にも見えないし、わけのわからん状態になっていた。

 

誰かが何かを言って、誰かに手をひかれ、一緒にいたはずの友達が反応しなくなった。

 

助かりたい。誰もがこんな状態になれば考えるだろう事を俺は考えてなかった…

 

助かりたいだけなら家族にもひた隠してきた事をさらせばいい!

ただそれだけなはずなのに!

ただそれだけなのに!

怖かったんだ!みんなに見られて拒絶されるのが!


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