5年前のあの時から、世界は少しづつかわった…
最初の頃はただの都市伝説だと思われてた。
こんな科学の発展した世の中で、ネット上で急に囁かれはじめた。
………狼男をみた。
………人魚がいた。
………翼をはためかせて飛ぶ人間をみた。
いつの時代なんだって、最初は馬鹿にされていた。
でも、目撃者が増え、映像にとらえられていき話はかわった。
そして、自身の変質に恐怖し、公的機関に頼ったはじめの1人によって、世界は動きだした。
5年前のあの日、この星に飛来したそんなに大きくもない隕石。
その時の調査では、人体になんの影響もないなんてことのない出来事だった。
でも……違った。
地球上の何かと反応して変質したのか?もともとその時発見出来なかっただけなのか?
それは……確かに人に…動物に…植物に…
この地球上に存在するものたちに影響を与えた。
すべての存在に影響があるわけじゃなく、ほんの一握りの存在にのみ影響を与えた。
はるか昔から繋がった遺伝子[れきし]の中にあるモノを呼び起こす。
本当にあったかどうかわかりもしない、検証もできないだけどそれがDNAに反応に変質させる事だけは確認された。
己に刻まれたもう一つの記憶、魂。
ゆえに、『Second Soul』
その発現により、世界は変わった。
その力をもった人々は少しずつ発見され、そして増えて行った。
世界もアニメやゲームみたいな力を持った存在がいる事も、理解され、とけこんで行った。
動物の力を秘めたモノ…
植物の力を秘めたモノ…
超能力と言われていた力を秘めたモノ…
自然の力を秘めたモノ…
本当に実在していたのかわからないような力を秘めたモノ…
多くの力とそれを持った人々が世界に現れとけこんでいった。
しかし、それに寄る犯罪なども多くのなり、力を秘めていても、周りにさらすものや、ひたかくすもの、色々だった。
それまでと大きく道筋を変えた世界で
大きな力を秘めた事により悩みながら進んでいくモノたちの未来を………
変わりゆく世界と人々、そのなかで悩みながらも生きる力を秘めてしまったモノ
なんの為に力がありなんの為に力を使うのか?
誰も答えなんて知らないしありもしない………
…………………………………………………あんな事にならなければ、俺は普通の生活を送っていたはずなのに。
別に力を使った事に後悔なんてしてない、
でももし俺にこんな力なんてなかったらって考えちまう。
あったからこそあの時は良かったでも、
そんな考えが出てくる…俺は…
「健太くん、こんな所に居たの⁉︎探しちゃったじゃない!」
「え?すいません。なんかあったんですか?」
「みんなでお茶にするから早く来なさい‼︎」
「お茶って、俺少し考え事したいんでいいですよ。」
「ダメよ‼︎ボスがみんな集まらないと買ってきた限定品のケーキださないって言うんだから‼︎」
「わかりましたよ。行きますよ。だからピリピリしないで」
「女の子にはね!甘い物が必要なのよ!急ぎなさい‼︎」
「女の子って…」
「な・に・?」
「なんでもないです!さーいきましょう!水無月さん」
「よろしい。ケーキが待ってるわよ♪」
悩まずにただ前に進んでみようかな?この時間が嫌なわけじゃない。
ただ今までと少し変わっただけなんだから!
あの日に変わった日常を少し前向きに進んでみよう!
そー決心すると少し違って感じられる気がした。