転生・太陽の子   作:白黒yu-ki

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少女の起こした奇跡

剣の一振りでひとつの山を消滅させた。

人間が優れた科学と莫大な資金を費やさねば成らない破壊力を、創世王は容易く行えるのだ。そんな破壊力も、創世王にとっての全力には程遠い。

 

創世王は眼下の大地で構えるRXらを見下した態勢で、指を天空に向けた。雷鳴が轟き、数百もの赤き雷が大地に降り注ぐ。普通の人間には雷の軌道など見切る事は出来ない。秒速150kmともいわれる速度から落ちる雷は、感知も出来まい。だがこの場にいた三人は直撃を避けていた。セフィリアは迫ってきていた雷をサタンサーベルで受け止めてそのエネルギーを吸収し、イヴは切り離したナノマシンの集合体の材質を変化させ、避雷針の働きをもたせて直撃を防いでいる。RXは単純に見切って躱していた。だがここでイヴが片膝をついた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

イヴの頰に汗が伝う。

大怪人と創世王との連戦でナノマシンのトランスを多用していたイヴ。だがその変化も有限であり、リミットは存在する。イヴの思考とは無関係に、ナノマシンのトランススピードが明らかに減速した。それに気付いたRXとセフィリアは直ぐにイヴの元に駆けつけ、イヴに迫っていた赤き雷を弾く。三人が同じ場所に固まった事で、創世王の攻撃も一点に集中する。

 

「ふはははは、これで終わりかRXよ! まさか今更その人間たちの命を乞うような真似はせぬだろうな。だがもう遅いのだ! 我に歯向かったのだからな。その罪深さを悔やみ死んでゆくがよい!」

 

創世王が剣を天に掲げる。それに呼応するかのように大地が鳴動し、そして凶刃の襲来。山をひとつ消滅させた赤き刃が三人の頭上に襲いくる。

 

「絶対に死なせはしない!」

 

赤き刃へ向かって跳躍するRX。イヴとセフィリアから凶刃を守ろうとその身をもって盾としたのだ。空中で轟音が響き、RXは両の手で刃を押さえ込んでいた。しかし漏れ出たエネルギーが周囲の大地を焼き、溶かし、消滅させていく。

 

「ぐっ…うおぉぉぉ!」

 

耐えるRX。だがその間にもその身は削られ、大きなダメージを負っていた。渾身の力を込めて刃をかき消したRXだが、その眼前に創世王が迫っていた。創世王はRXの腰にあるサンライザーへ手を伸ばしていた。それは光の速度に等しく、RX自身もその動きを目で捉える事は出来たが、大きな力を出した直後であったために僅かな硬直時間を狙われたのだ。創世王の魔の手がサンライザーのキングストーンに伸びる。

 

 

 

 

 

 

 

そして…創世王の腕がRXの体を貫いた。

光輝くキングストーンを手中にして…。

 

 

 

 

キングストーンを失ったRXは変身が解け、創世王の手から解放されて大地へ落ちる。意識を完全に消失しているのか、それとも創世王の一撃でその命を奪われたのか、身動きすらしない光太郎の体を、トランスの限界にきていたイヴであったが涙を浮かべて天使の羽を生やし、光太郎をその胸で抱きとめた。

 

「光太郎! 光太郎! 目を覚まして光太郎!!」

 

大地へ降りて何度もイヴは呼び掛ける。

しかし…光太郎に反応はない。呼吸が止まり、心臓の鼓動さえも停止していたのだ。それでもイヴは声をかけ続けた。

 

自分の腕の中で目を閉じている大事な人。

この人はもう動くことも、喋ることもないなど、信じたくなかった。

涙を流して光太郎の胸に顔を押し付け、声を殺して泣くイヴを見て、セフィリアは自身の無力さを呪う。しかしそれ以上に、怒りが沸き起こる。その怒りは天空にいる創世王に向けられた。

 

 

「フハハハハ、世紀王であってもキングストーンを失っては怪人以下に成り下がる。その傷ではもう動けまい。復活できまい。後はその身にごと塵にしてくれるわ!」

 

創世王はキングストーンを自分の体内に収める。

それと同時に体から放出されていた圧力が数倍に跳ね上がった。創世王を中心に暴風が巻き起こり、地割れを起こした大地の地中から灼熱のマグマが噴き上がる。

 

「…後は裏切り者のシャドームーンを洗脳し、肉体を奪えば我の悲願は達成される。我は再び創世王としてこの星の支配者となるのだ。だがその前に、人間どもに絶望を植え付けるか」

 

創世王は緑の目を不気味に輝かせ、その力を地球全土へ行き渡らせた。そして今この瞬間、地球にいる全ての人間がこの光景を瞼に焼き付けていた。

 

「視えるか、人間ども。聴こえているか古き種よ。我こそは創世王…この星を統べる者である」

 

◆◇◆◇

 

街で救助活動を行なっていたトレインは思わず硬直した。

動きを止めたのはトレインだけではない。周囲にいる人々が突然聞こえた声に、見えた光景に驚いて硬直していたのだ。

 

「こいつが…創世王…」

 

赤き雷が轟き、灼熱のマグマを眼下に置くその姿に恐怖を覚える人々。トレインですら恐ろしさを感じていた。

 

《我は宣言する。今この時をもって、地球は我のモノとなり、ゴルゴムの支配下となるのだ。歯向かうことは許さぬ。貴様らに我の力の一端を見せてくれよう》

 

映像は創世王から離れた大地を映す。

そこには腹部に風穴を開けた光太郎が横たわっていた。光太郎の体に顔を埋めるイヴと、創世王を睨むセフィリアの姿。その光景を見せられ、トレインは唇を噛む。

 

「…光太郎…!」

 

トレインは光太郎の勝利を信じていた。

どんな相手であっても光太郎ならば勝って帰ってくると。しかし創世王は光太郎でさえ敵わなかった。こうなっては、人類はゴルゴムに打ち勝つ事は出来ないだろう。

 

創世王が雷を落とし、それをセフィリアがサタンサーベルで弾く。創世王の攻撃に耐えているだけでも賞賛ものだ。だが現実は非情であった。一発弾くだけでも凄まじい体力を消耗し、セフィリアの表情がどんどんと曇る。しかし戦場から遠く離れてしまっているトレインにはどうする事もできないのだ。

 

◆◇◆◇

 

雷を弾き、セフィリアは膝をつく。サタンサーベルを大地に刺して倒れ込むのを防いでいるが体力の消耗は激しく、あと数合も保たないだろう。ならば守りではなく、残りの体力は全て攻撃に回す。

 

「イヴ!」

 

セフィリアの叫びにイヴの体がビクッと揺れる。

 

「いつまでそうしているつもりですか!?」

 

「だって…光太郎が…セフィリアさんは悲しくないの!?」

 

イヴは目を赤くして顔を上げる。だが自分の前に立つ女性は闘志を浮かべつつも、頰を濡らしていた。

 

「…悲しいに決まっています。しかし、ここで諦めて命を落とす事が光太郎さんの為になりますか? 勝てないまでも、最後まで足掻いてみせます。光太郎さんのパートナーとして、戦ってみせます!」

 

セフィリアの覚悟を聞き、イヴは自身が悲しくなった。この人は自分と同じくらい悲しんでいる。それでも前を向いて戦おうとしているのだ。そんな人に、自分は最低な言葉を投げてしまった。イヴは涙を拭き、立ち上がる。

 

「…ごめんなさい、セフィリアさん。私も戦います」

 

「…あなたの光太郎さんへの気持ちを考えたら、戦う気力をなくしていても責められない。それでも私は戦う事を強要している。酷い女ですね」

 

「ううん。私こそ、セフィリアさんに酷いこと言いました」

 

イヴは光太郎の顔を見つめる。そして覚悟を決めたのか、創世王へ視線を移した。二人は最後の力を振り絞り、天空へと跳ぶ。雷を天使の羽を生やして躱し、そしてサタンサーベルで弾きながら創世王に迫る二人の戦士。創世王とセフィリアの剣戟で発生するエネルギーが天空を走り、遠く離れた海へ落ちて海水を蒸発させる。

 

「サタンサーベル、私はこの一撃で果てても良い。私に力を!!」

 

サタンサーベルが脈動する。天空にいるセフィリアの体を赤きオーラが包み、創世王の右腕を斬り落とした。しかしその一撃で全ての力を注いでいたセフィリアに直後の創世王の攻撃を防ぐ術はない。創世王は残された腕でセフィリアを掴み、巨大なエネルギーの塊を放った。その直前、セフィリアは笑みを浮かべる。エネルギーの衝突で大地を削りながら吹き飛ぶセフィリアに意識を奪われ、創世王は背後にいた天使に一瞬気付くのが遅れた。

 

その姿は天使のように神々しくない。既に全身がボロボロで、衣服もトランス状態が保たない程だ。だがそんな限界状態にあっても、立ち向かう姿はそれを視る人々に美しく映る。イヴは髪の毛を創世王の腰にあるキングストーンへと伸ばし接触した。

 

それがイヴにできる最後の足掻きだった。それを果たしたイヴは創世王の追撃を受けるまでもなく、意識を消失させて大地へ堕ちていった。そして、刻が止まる。

 

 

イヴの意識はキングストーンの中にあった。最後の力を振り絞り、自身の意識をナノマシンに宿してキングストーンに送り込んでいたのだ。イヴの目の前に無形の存在が漂っていた。

 

《お前は南光太郎と共にいた人間か。いや、私の意思に触れるとは、ただの人間ではないのだな》

 

「…あなたは…?」

 

《私はキングストーン。王位継承者である世紀王の証。そして当代の世紀王、南光太郎に宿る力…。しかし南光太郎が敗れた今、私は創世王の為の力となる》

 

キングストーンに善悪の区別はない。それを宿した者の力となるだけなのだ。それがキングストーンの大昔からの役目である。

 

「光太郎から何度も聞いていました。キングストーンには意思があるって。そして、何度も助けられてきたって。お願いします。光太郎を助けてあげてください!」

 

イヴと叫びに、キングストーンは何かを考えて口を紡ぐ。そして周囲に多くの人々の姿を映した。そこにはトレイン、スヴェン、リンスにティアーユ、キョーコやジパングマン。クロノスのベルゼーやケルベロス部隊の時の番人たちの姿もあった。彼らは一様に光太郎やイヴ達の無事を願っている。

 

《何代もの世紀王に宿ったが、ここまで他者に思われる世紀王は後にも先にも南光太郎以外にいない。人の子よ、お前は南光太郎の助けを望むか》

 

「…はい」

 

《…本来ならばその身から離れた時点で世紀王とは干渉せぬ。しかし、もう少しあの者と共にあるのも良いだろう。人の子よ、お前の願い、聞き届けよう》

 

キングストーンは激しく光輝き、イヴの意識を弾き出した。

 

 

 

 

 

 

 

その時、ふしぎな事が起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

大地に叩きつけられようとしていたイヴの体を、何者かが抱きとめた。イヴは薄れゆく意識の中で、その人物を捉える。

 

「イヴ、よく…頑張ったな」

 

優しくて暖かな声。

自分が大好きな人の声。

薄れゆく視界でも私には分かる。

 

「光太郎…創世王に…勝って…」

 

抱きとめられたイヴは全てを託し、安心して意識を手放した。

 

 

 

 

光太郎はイヴを寝かせ、創世王を見上げる。

 

「創世王、お前は俺の大切な者達を傷付けた! 決して許しはしない!」

 

「南光太郎だと…バカな!?」

 

創世王が驚くのも無理はない。そことは別の場所で、光太郎の亡骸があったのだ。南光太郎が…2人存在していた。

 

光太郎が両の拳に力を込め、RX時とは違う構えをとる。

 

「変…身!」

 

腰のベルトが輝く。しかしそれはRX時のサンライザーではなく、それよりも過去に存在したベルト。

 

「仮面ライダー…BLACK!」

 

そこに立っていたのは仮面ライダーBLACK。光太郎がRXへと進化を遂げる前の変身姿だ。その光景を、その戦場から少し離れて横たわるセフィリアも視ていた。創世王の攻撃でもう指一本すら動かせないが、その奇跡の光景を見つめていた。

 

「イヴ…奇跡を起こせたのですね」

 

セフィリアの呟きに、「セフィリアさんのおかげでもあります」と傍で声が響く。セフィリアの目の前に、南光太郎が立っていた。光太郎はセフィリアに微笑み、戦場へ向かっていく。その姿をロボライダーに変えて…。そのロボライダーの存在に、創世王も気付く。

 

 

「南光太郎が3人だと? 一体何が起こっているのだ!?」

 

焦りを露わにする創世王に、背後から一太刀入れる者がいた。

 

「俺たちは別の時間軸に存在する南光太郎だ。キングストーンの力で、今、同じ場所に集った!」

 

創世王が背後を振り返るとそこにはバイオライダーがバイオブレードを手に迫っていた。バイオライダーは大地に立つBLACKの横に立つ。そして同じくしてロボライダーもそこに参上していた。創世王の目にあり得ない奇跡が映し出されていた。自分の知る過去のキングストーンではこのような現象を起こすのは不可能である。キングストーンは継承される度に更に強化されるのは知識として把握はしていた。それでもこの現象は決してあり得ぬ。

 

 

混乱から回復せぬ創世王だが、更に追い討ちをかけるように奇跡は続く。その身に宿していたキングストーンが輝きながら自身から離れたのだ。そしてそれは創世王が伸ばす手をすり抜け、大地に横たわる光太郎の亡骸へと戻っていく。体内に入り込んだと同時に傷が癒え、周囲を明るく照らす。太陽の如き輝きを放ち、その肉体は心臓の鼓動を取り戻す。光が収まると、そこにはRXが立ち上がっていた。

 

 

 

 

 

4人の仮面ライダーが揃った。

 

決してあり得ない事だった。そんな奇跡を、ひとりの少女が成したのだ。自分の意思をキングストーンに送り込み、奇跡のきっかけを作った。創世王の言うように、人間は矮小ではない。創世王すら恐れる奇跡をこうして成し得たのだ。

 

「「「「創世王、俺は貴様を絶対に許さん!」」」」

 

4人の仮面ライダーの声が重なる。

そんな奇跡を前にして、創世王は全ての力を解き放つ。

 

「奇跡など認めぬ! 纏めて叩き潰してくれるわ!」

 

創世王がライダーに突貫し、その衝撃で大地が割れる。傍にいたイヴは既にバイオライダーがそのスピードで安全な場所に避難させていた。

 

創世王はセフィリアの一撃を受けて隻腕となっており、片腕一本で4人のライダーの攻撃を全て防ぐのは不可能であった。ロボライダーがボルティクシューターで遠距離攻撃を、バイオライダーが近距離からのバイオアタックを、BLACKとRXが中距離から攻撃を仕掛けており、力の差は数で完全に埋まっていた。

 

「ライダーパンチッ!」

 

BLACKが跳躍して右拳を創世王の顔面に放つ。創世王がよろけた隙にバイオライダーがスパークカッターで斬り上げる。しかし創世王の装甲は堅く、僅かに傷跡が残るのみ。ならば、とバイオライダーは自らの体を縮小させ、創世王の体内へ入り込んで内側から斬りつけていった。流石の創世王も体内からの攻撃までは防げず、見るからに動きが鈍る。

 

「くっ、おのれ…!」

 

ロボライダーが創世王の体を掴み、「バイオライダー、俺に任せろ!」と叫ぶ。直後に創世王の体内から脱出したバイオライダーを確認し、ロボライダーはその力をもって創世王を自ら諸共マグマの中に飛び込んだ。

 

「ぐ…ぐおぉぉ!」

 

灼熱のマグマをその身に浴び、創世王は大きなダメージを重ねていく。しかしロボライダーにダメージは見えず、マグマの海を潜りながら創世王に攻撃を続けていた。

 

「ロボパンチ!」

 

ロボライダーのパンチで更に深層に沈められていく創世王。しかし力を振り絞り、自らの周囲にシールドを張る。マグマと切り離された鋼の体はあちこちが崩れ、溶け落ちていた。

 

「邪魔だ!」

 

追撃しようとしていたロボライダーを剣で弾き飛ばし、地上へ離脱を果たす。

 

「ライダーキック!」

「RXキック!」

 

空中へ飛び出した創世王の正面に、2人のライダーが既に次の攻撃に移っていた。ダブルライダーキックを受けた創世王の胸部の装甲は完全に破損し、内部の機械が露わになる。

 

「おのれ…もうこの星がどうなっても構わぬ。諸共消し去ってくれるわ!」

 

圧倒的不利な状況を前に、創世王は手加減をやめた。これまでの戦いでは全力を出していなかった。全力を注ぐ、それは地球の破壊にも繋がるのだ。だが創世王は目の前の強敵を屠る為、地球を犠牲にする覚悟を得た。創世王の体から天空に伸びる巨大な赤き剣。全てを注いだそのエネルギーは地球をも容易く寸断するであろう。創世王の最後の一刀を前に、RXはサンライザーに手を置いた。

 

「リボルケイン!」

 

光の杖がRXの手に移る。

 

「消えよ、南光太郎! 仮面ライダーBLACK RXよ!」

 

「俺は負けない! この地球にいる人々を守る為に! 奇跡を起こしてくれたイヴとセフィリアさんの為にも、俺は絶対に勝ってみせる!」

 

創世王の最後の一撃が振り下ろされる。それをリボルケインで受け止めるRX。衝撃でRXの足元が陥没していく。RXの体がどんどんと大地に埋まっていく。

 

「フハハハハ、我の勝ちだ!」

 

勝利を確信した創世王は笑いを零す。だがその時、無数の光がRXに降り注いだ。仮面ライダーBLACK、ロボライダー、バイオライダーの体が光輝き、その光がRXに注がれていたのだ。

 

BLACKの体が、ロボライダーの体が、バイオライダーの体がRXに重なっていく。4人のキングストーンフラッシュが創世王の剣をかき消した。

 

全てを注いだ剣を消滅させられた創世王に、次に迫るRXの攻撃を防ぐ術はない。RXの持つリボルケインが創世王の体を貫いた。

 

 

 

 

 

「ば…バカな…我と貴様の力の差は明らかであったはずだ。何故我が敗れる!?」

 

「…お前の敗因は人間を矮小と侮った事だ。お前は人間のもつ想いの力に敗れたのだ!」

 

「…想いの…力…だと? そんなものに我の悲願が阻まれようとは…」

 

リボルケインから無限の力が注がれ、創世王の体は崩壊を始める。RXがリボルケインを引き抜き背を向けると、創世王の体は巨大な炎に包まれて爆散していった。炎の中で最後に創世王の魂が霧散していくのをRXは見届けた。

 

 

 

 

RXは正面に並び立つBLACK、ロボライダー、バイオライダーと向き合う。言葉はなくとも理解している。BLACKらはコクリと頷くと、霧のように消えていった。その場に残ったRXは変身を解き、創世王が散った場所を見つめ、その場を後にした。

 

 

 

 

彼には、帰る場所があるのだから…。




『転生・太陽の子』を投稿した時からやりたかった事のひとつ。4人ライダー大集合がやっと叶いました…。何年越しになったんだ…?


これで長かったゴルゴムとの戦いも終わりました。
次はクライシス帝国か…? いや、でも星の使徒も残ってるし、エピローグまでは先が長そうです…。のんびりお待ちください。

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