女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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一日に四話投稿するって、結構な記録かもしれません。
来週から忙しくなるので、いまのうちに書いておきたいと思います。
影君の怒りが火を噴きます。
では、どうぞ。


感情>理性

オリエンテーリング開始十分前、俺は変身した。

漆黒の鎧を身に纏い、武器を顕現する。右手には妖刀·黒影を、左手には幻刀·白影を。ノワールも武器の顕現を終えたようだ。ちなみに、鎧はガン○ムエクシアDMのような装備で、背中にはブースター兼武装コンテナが二つ。腰には妖刀と幻刀の鞘。脚部はスラスターがあり、見た目よりもスピードは出る。

 

ま、これが第一形態かな。説明はこれまでにしておいて……

 

「始めようか。ノワール。」

「そうね、あとでべそかいても知らないわよ!」

 

真っ直ぐ剣を振るってくる。

 

「着弾点を原点とすると、切っ先(-23,46,-17)、放物軌道……!」

 

剣筋を把握演算で見抜いた俺は動かず、黒影で受け流して背後に回る。が、反撃に振るった白影は虚しく空を薙いだだけだった。

 

「速くなってるか。」

「当然よ。はぁぁ!」

 

諦めずにやってくるか。が、それは油断だったろう。

 

「しかし、速い……!」

 

まさか演算が追い付かないとはね。

 

「なーんだ、一回目を防いだのは偶然だったみたいね。」

 

悔しいが、現にそうだ。演算が追い付かない以上、身体反射による回避しか選択肢はなく、そのせいで攻めあぐねている。

 

「これ、案外まずい?予想より速いじゃん。」

「無駄、無駄ァ!」

 

無駄、か。あぁ、そうだ。スラスターがあったんだった。

 

「ま、本気じゃないんだけどさ。」

 

何回目かのつばぜり合いの最中、スラスターを全開にしてノワールを押し返した。

 

「な、きゃぁぁ!」

 

そんな叫びを追撃する。瞬間、ノワールを捉えた黒影は弾かれた。

 

「させるもんですか!」

 

往生際が悪い。白影で切り結びスラスターの推力をさらに上げる。

 

「っく……やぁ!」

 

白影も弾かれた。

 

「やはり出来るようになってる……!」

 

まぁ、コンテナから四式銃剣《スラッシュバレット》を抜刀して決着かな。

 

「もう、一体どれだけ武器を持ってるのよ!」

「あとこの二つだよ。けど、三つ目の能力も使うか……オリエンテーリング本番に取っておきたかったけどね。」

 

現にもう開始まであと二分しかないから、致しかたない。

 

「そんな暇があると思わないことね!」

「1秒あれば十分だ。」

 

距離を取らせまいと突っ込んでくるノワールの足元にエネルギー弾を撃ち、砂ぼこりをあげて目眩ましをする。

 

「そんなことでっ!」

 

案の定砂ぼこりを払い突撃してくるノワール。

 

「捉えた。時間圧縮(ファストクロック)!」

 

恐らく、その場で見ていた誰もが思っただろう。何が起こったと。なぜなら、確実に影を捉えていたノワールの剣がノワールごと斬られていたからだ。()()()()()()影によって。

 

「何が、起きたの?」

 

斬られた衝撃で変身が解けたノワールがゆっくりと起き上がる。

 

「単純だ。三つ目の能力、時間圧縮(ファストクロック)の効果だよ。これを見ていた全員の感じたノワールを倒した1秒は、俺の5秒に等しい。俺自身の時間を圧縮させて行動する能力。再使用可能まで2時間かかる切り札だ。」

「そんなの、ほぼ反則じゃない!」

「喚くな。切り札は最後までとっておくもの。けどな、俺にあれを使わせたことは誇っていい。悪かったよ。甘く見ていて。」

 

本心だった。ブラン以外の女子に手を差し伸べたことなんてあったろうか。けど、何故か俺は、握手を求めていた。

 

「まだ早いわよ。影。オリエンテーリングが始まるわ。」

「だな。ま、頑張りますか。」

 

軽めに仕留めておいて良かった。もうピンピンしてやがる。

 

「それでは、ハイパーオリエンテーリングを始めます。位置について、よーい、スタート!」




戦闘描写はしんどいです。
1日四話もしんどいです。頑張りました。
次回、「岩って、なんだっけ。」
パロディ回ですよ、多分!

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