OTKエルフ何なんですかね、骸で叩き潰すしか対策が無いのはおかしいでしょうよ...
仕方ないので新弾今から期待します。
では、どうぞ。
「ゴフッ...あはは、腹貫くのは流石に予想外だなぁ、おい...」
陽気な声は出るものの、血の気が引いていくのがわかる。
「大人しくしていなさい。今コンパを呼ぶわ。」
「手遅れだっての...もう間に合わん...悔しいがな...」
認めたくはないがこの出血ではあと2分が限界だろうな...
「生きてるなら間に合うわよ。コンパならね。」
「ナニヲジョウゴニズンドコドン!」
「傷に障るわよ全く...コンパー、致命傷の怪我人が来たわよー」
待て待て、じっくり考えるとどうしてこいつらは冷静なんだ...?
「はいですあいちゃん、はわっ!?これは酷いです...」
「まさか固有か...?なんすか?君死にたもう事なかれ的感じ?」
「ちょっと違うです。致命傷だけ、完治させる能力です。」
「使いにくっ...ゴフッ...」
「喋んない...いけそう?コンパ。」
「大丈夫です。これなら治せるです。いくですよ、
おおけがをなおすです!」
瞬間、怪我が治った。なんと言うことだ...
「治ったわね...動ける?」
「奇妙な事に全く問題ない...ただ...装備を完成させるよ。」
「そう、ならそうしなさい。」
----------
「っく...私が、パワー負けだと...!?」
ネプテューヌといた戦場から離れ、私は新手のゾディアックシリーズに
押さえつけられている。回りには誰も...いた。
「凍月君の彼女さんを捕まえて引きずり出すか...マスターも中々に
人間の心理状況をかきむしるのが得意だなぁ...」
「ふふふ、だってその方が楽しいでしょう?私の読み通りに
動いてくれる彼をおもてなししてあげなきゃ。」
リブラと...マスターと呼ばれた少女、虚夜がいた。
「くそっ...全く動けねぇ...」
「そうだね...君は動かなくていいよ...動いたら消すだけ。」
その目は恐ろしく冷ややかで、全く血が通ってない気すらする。
「てめぇが、親玉か..!」
「そだよー、凍月君の布陣も完璧に読めてる私が親玉だよー。
アクエリウス、ファランクスちょーだい。」
「はい、マスター。」
誰もマークがついていないアクエリウスは転送門を開き、
虚夜に武器を渡す。
「多分そろそろスコルピオがサジットに説得されて寝返る頃かなー、
茜ちゃんも予想通り丸めとられちゃったからね。」
「っく...全部読み通りって訳か...」
「じゃぁリブラ、タウラス、連れ込んでおいてね。」
『はい、マスター。』
--私はなすすべ無くして敵に捕まってしまった。
----------
「あかねぇが帰って来たみたいだよ、紅奈。」
お兄ちゃんから一報を受けた。戦闘はもう起きてない。
「本当に...?本当にそうなの...?」
「うん、アイエフさんの能力無効化は何でも無効化しちゃうから。」
紅奈とこんな会話をしたのはいつ以来だろうか。
あかねぇと一緒にいた頃が懐かしい。
「やぁサジット...元気?いや、凍月 明ちゃんと言うべきかな?」
懐かしんでた場合では無かったようだ。
目の前にかつてのマスター、虚夜 時雨がいる。
「そうだね...元気だよ。マスター...いや、虚夜 時雨...
私はもう、貴女にそそのかれたりなんてしない。」
「そう、じゃぁ、仲直りしちゃった紅奈ちゃんごと...
死んじゃってよ、私の世界の邪魔だから。」
そう言って虚夜は武器、ファランクスを構えた。
勝ち目はない、だからこそお兄ちゃんは呼ばない。
「私は...もう、力に恐れない。アルナスル!」
サジティックアローを構え、私は、一人虚夜に挑むのだった。
さぁ、虚夜vs明ですね。
影君間に合うのでしょうか。
次回、「カシオペヤ/悪意の象徴(後編)」
感想、評価、活動報告での各種リクエスト等、お待ちしてます。