女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どうにか一日で三話投稿できました。フェルデルトです。
もしかしたらもう一話行けそうな気がします。
一話一話の文字数をもう少し増やすべきでしょうか。
そんな思いを抱きつつ、ついに大好きなあの子がでます。
お待たせしました。
では四話、再会と弱点、始めます!


再会と弱点

しかし、なんでオリエンテーリングを最後に回したのかね……

状況を説明しよう。体育大会では様々な競技が行われ、巷で囁かれている予算問題などあるのかと疑いたくなる活気であり、そろそろ俺達の出るハイパーオリエンテーリングが始まろうとしている。んで、選手である俺とネプテューヌ、ノワールは待機していて、向こう側から金髪お姉さんと茶髪の美少女、この学園の大物二人が周りの喧騒に囲まれてやってきたところだ。

 

「また飛び級したか、ブラン……」

 

誰にも聞こえないように一人ごちる。

 

「ねぇねぇノワール、あの二人って……」

「金髪の方がベール、茶髪の方がブラン。あぁ見えて女神候補養成科のトップクラスの実力者。間違いなく強敵よ。」

「あらノワール。またこの会場でお会い出来て嬉しいですわ。」

 

ベールがこちらに気づいたか。なら少しフェードアウトするか。ナレーション交代。

 

 


 

 

と、いうわけで久々にわたしがナレーション入れるよー!うんうん、影もやっとわたしこそがナレーションにふさわしいと思ったのかな?

 

「ええ、私こそ。去年よりも体調は優れているようですね。今年は万全の状態でお相手願います。」

 

あ、これ影ナレーションの続きなんだ。ノワールが敬語を使ってるということはこのベールさんは先輩なのかな?

 

「えぇ、寮長が貴女を倒せたら好きなゲームを好きなだけ買ってくださるのですもの。本気で当たらせてもらいますわ。」

 

でも動機がゲーマーだった、これは私と話合いそうかな?

 

「相変わらずのゲーマーっぷりね。他にやることないの?」

 

冷ややかな突っ込みを入れるのはブラン、だったかな?

 

「そういうブランこそ、売れてない小説の在庫は減ったの?」

 

あ、ノワールがさらに冷却にかかる。

 

「……ノワール、先輩に対するその口のききかたは何?」

 

「何よ、二年前まで私と同じ学年だったくせに、それに、年齢は私の方が上よ。年下を先輩呼ばわりなんておかしいわ。」

 

えー、年齢は下だけど学年は上?複雑だなぁ……

 

「チッ、ノワールの奴……」

「わぁ、ビックリした!影、いきなり出て来ないでよー。」

 

そんな間にもノワールとブランの口論が続く。

 

「出番か……」

「えっと、影?何言ってるの?わけがわからないよ?」

「ネプテューヌ。ちょっと、黙ってろ……」

 

その影の声はいつもより低く、怖かったね。正直。

 

「去年の優勝が何よ、ルウィー寮あげて撹乱してただけじゃない。あんなので優勝といえるの?」

「ルールには違反してない、あと、作戦立案は私じゃない。」

「はっ、知らなかったと?見え透いた嘘ね。そんなの信じると?」

「その辺にしておけ、ノワール!」

 

影がノワールに静止をかける。ベールも、

 

「そうですわよ、その辺にしないとそろそろ……」

 

と制止をかけて……

 

プツッ……

 

「手遅れか……」

 

えーと、状況についていけないけど、まずわかるのは……

 

「ったく……人が聞き流していりゃ、くだらねぇことを……」

 

だよねー、けど何?これ。二重人格なのブランさん。

 

「ノワールてめぇ、今のうちに片付けてやるよ。」

 

え?まって、影もキレてる?

 

「何よ影。あなたには関係ないでしょ。」

 

「……影?」

 

あ、ブランの怒りがおさまった。

 

「三年振りに会った幼なじみを目の前でキレさせたならこうもなろう。塵に帰る覚悟は出来たか、ノワール。」

 

今度は影がガチギレだー!?聞いてないよ私!

 

「ベールさん、今度は影がキレちゃったんですけど……」

 

「もうこうなってはノワールに塵になってもらわないと止まらないと思いますわよ?ところで、貴女は……?」

「わたし、ネプテューヌ!ノワールの友達でーす!」

「……そのノワールはそろそろ消えるわよ。」

「物騒だなぁ……って、あれ?ノワール、変身してる?」

 

そう。今、影と変身したノワールが向かい合っている。

 

「でも、いくら凍月さんとはいえ今のノワールに勝てますかしら。」

「……影は強いわ。私が一番知ってる。」

 

ホントに影のこと信頼してるんだ、ブランは。

 

「さぁノワール、俺の二つ目の能力を目に焼き付けな。」

 

次の瞬間、影は左腕に着けていたデバイスを操作してこう言った。

 

「二つ目の能力、鎧装装着(アームズドライヴ)の藻屑となれ、変身!」

 

そうして、光に包まれた影は光が消えた時、鎧に包まれていた。

 

「覚悟はいいか?」

 

まって、まだオリエンテーリング始まってないよ?

 




いかがでしたでしょうか。
影君の二つ目の能力が出ました、その他設定も。
そういえば今回はあんまりネタを仕込めてない。
弱点はあった?あります。今わからなくとも露呈させます。影君の弱点。
あ、ノワールが嫌いなわけではないです。はい。極端にブランが好きなだけです。
次回、ようやく戦闘描写を書きます。
サブタイは、「感情>理性」
お楽しみに。

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