女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、フェルデルトです。

最近ダルいです。インフルエンザではないようです。

皆さん、お身体にお気をつけてお過ごしください。

では、どうぞ。


ポンプ/なだれ込む物量

「ハード号、出撃準備完了...マジェさん、転送ゲートの調子は?」

 

『問題ない、だが時間はあんまりないぞ。』

 

「了解...」

 

ハード号の中の広いリラックスルームで寝っ転がってたのを叩き起こされてから20分、

遂に俺達は天界に向かうことになった。

 

「しっかし...カタパルトのすぐ外にゲートを作るなんて、学長も凄いわね。」

 

「マジェさんは色々出来るからね...アイエフ、こっちはいいぞ。」

 

「いいぞ。って、あんたねぇ、ものの15分でハード号の中にもカタパルトをつける

 なんて...何か仕込んでたでしょ。」

 

バレたか。追加装備の息抜きに出撃カタパルトを作っていたのだよ。いーだろ別に。

 

『時間は無いと言った。とっとと行け!』

 

マジェさんから一喝くらう。怒らせてはアレだ。

 

「行くぞ、ハード号、発進!」

 

ファイナルハード号は、その翼を天界に向かうゲートへと伸ばし、

次に俺らの視界に写ったのはだな...

 

「黒い、雲ですか...?いや、まさかあれは...システム防衛用

 無人攻撃兵器、《ガーディロイド》...?」

 

ギアが遠く視界に写る雲を分析する。

 

「兵器、か...アイエフ、前進しつつ対空砲座展開。」

 

ブリッジにはアイエフと俺とギアだけしかいない。俺は次に通信機をとる。

 

「あ、あー、全艦、戦闘配備。って、これ戦艦じゃなかった...

 〈starburst〉の調整は済んだか、ノワール。」

 

『はぁ!?たった数分で終わるわけないでしょう!?』

 

大声が通信機から伝わる。耳が痛い。

 

「だろうな...ユニ、〈Cherudim〉はどうだ!?」

 

『ビットは未完成ですけど、コンバージェンスライフルは行けます!』

 

「頼もしいな。出撃カタパルト展開。俺も出る。ディレットシューターαと

 βを倉庫から取ってくれ。ギアはブリッジで砲座動かせ。アイエフ、

 接敵までどんくらいだ!?」

 

「あと240、いや、180ね。って、いつから戦艦みたくなってんの?」

 

む、そこを指摘してくるのかよ。

 

「お前ならわかるだろうに...」

 

そういって俺はブリッジを出て、変身し、シューターαとβを装備して、

リラックスルームのちょうど真上にあるカタパルトに向かう。

 

「ふぅ...あ、影さん。」

 

ユニがいた。緊張しているのか表情が硬い。

 

「行くぞー、初陣だけど、長距離迎撃で数を減らすだけだ。」

 

「はい...しかし、勤まるでしょうか...」

 

--やはり緊張か。いや、謙遜やもしれん。

 

「言ったろ、出来ない事は頼んでない。」

 

俺はそう言ってカタパルトをセットする。

 

《影さん、出撃準備よしです。大丈夫ですか?》

 

ギアのアナウンスが聞こえる。視界も開け、風を感じる。

 

「その心配はユニにしてやれ...凍月 影、出る...!」

 

電磁石の力で一気に前に進む。ハード号の前に出る。

それは一時的な事ですぐにハード号の上に着地する。

 

「ふぅ...風が凄いですね...」

 

X.M.Bとコンバージェンスライフルを構えたユニはそんな感想を述べている。

 

「アイエフ、速度を出来るだけ落としてくれ、これじゃ、落ちちまう。」

 

『注文が多いわね...ま、突っ込むよりかはいいわ。』

 

速度が落ちる。そろそろ黒い雲の集団が射程に入る。

 

「なんつー数...ま、どうにか狙い撃つとしますかね!」

 

αとβを繋げ、長距離射撃モードにする。

 

「はい!」

 

ユニも長距離用エネルギー収束砲、コンバージェンスライフルを構えた。

 

「いくぜ!」

 

二つの光条が天界の空間を薙ぎ、遠く対岸にある黒い雲を紅に染める。

 

「次、真ん中...!行けぇ!」

「狙い撃つわ!」

 

今度は雲の中心に光条を向ける。

 

 

--だが。

 

 

その光条は何かに弾かれたかのような動きを見せ、黒い雲は減らした分増える。

 

「あれは...」

 

眼帯を外し、義眼の望遠能力を最大にする。

 

 

そこには...

 

 

「両腕に大型盾...か...見た感じアレは...蟹、キャンサー...」

 

 

雲のごとき敵、ガーディロイドの集団を束ねる蟹を相手に、

俺は、俺たちはえげつない程に苦戦を強いられることになる。

 

 

遂には、中距離戦域にまで、ハード号は前進していたのであった。

 

 

俺らの行軍は、次の段階へ移行した。

 




さぁ、遂に天界編。

弾幕薄いよ、何やってんの!
と、絶対入るであろう天界編です。

追加装備を駆るユニとそこそこ平常運転の影君に蟹の名を冠する
ゾディアックシリーズ、キャンサーが立ち塞がる。

次回、「楯/迸るは双刃」

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