ちょいとろくでもないことがクラスで起きましてメンタルが逝きました。
それはともかくとして、行きましょう。
ファンネルのビームが降り注ぐ。
「やぁ!」
それをお兄ちゃん直伝の剣術で防いだり避けたりするも全く近づけない。
「ふふふ、サジット。貴女には勝てませんわ...」
「そんなの、やってみなきゃわからない...ううん、わかってる。
私だけじゃ勝てない事くらいは!ロムちゃん、ラムちゃん!」
「うん、アイスコフィン!」
「にがなさいわよ!」
「無駄ですわよ。」
やっぱり通じない。全方位死角無しというのはやっぱり辛いよ。
こんなのとお兄ちゃんは互角クラスで戦ってたのかぁ...
「それでも、私は...!」
「無駄という言葉の意味が分からないようですわねぇ...」
「...くっ...!」
三人同時に動きを封じてくる。
それに爆弾も。これじゃ、お兄ちゃんと同じパターンで...
ドッカーン...
やられる、そう思う前に大轟音が響きわたった。
「何の音ですの...まさか、マグマを海へ...!?」
見ると、どうやらギアちゃん達は成功したらしい。てことは...
「明から、離れなさい!」
「ち、これ以上増えますと流石に不利ですわね...」
「逃がしません!」
ユニちゃんとギアちゃんが増援に来てくれた。
「いける、これで平和になる...!」
--人、これをフラグと言うんだっけ。
「兄妹揃って楽観的じゃないかなぁ、サジット。久しぶりだね。」
「リブラ...どうしてここに...」
「ヴァルゴがやられそうだからね。回収に来たのさ。」
「させると思ってるのかしら?」
「エスカマリ...ボクの重力を鉛直上向きに。ヴァルゴ、行くよ。」
「仕方ありませんわね...」
「っく、堕ちなさい!」
ユニちゃんがリブラを撃つ。
「ダメだよユニちゃん、リブラのエスカマリは...!」
「重力を操るのさ。」
ユニちゃんの放ったビームはリブラに当たることなく曲がって、
そのまま海中に吸い込まれていった。
「んな...!?」
「ふふふ、じゃあね、天界で待ってるよ、マスターと共にね...」
「天界...そんな...いーすんさんは大丈夫かなぁ...」
「ギアちゃん...?」
ギアちゃんの独り言を私は聞き逃さず、心に留めておきながら
私達はオオトリイ島の港に着地する。
「島の英雄の凱旋だー!」
「勇者だ、救世主だー!」
船にいる避難しようとしていた人々は私たちを蝶よ花よと
崇め、私たちは肝心のお兄ちゃんの容体を知る間も無く、
学園の本校に戻ることになった。
後で聞いた話だけど、お兄ちゃんは対ゾディアックシリーズ用の
追加装備を設計していたようで、ここで採れる鋼を素材にすると、
結構な量(だいたい50kg、しかもただ。島の人曰く、島を守って
くれただけでこれでも足りないそう。)の鋼の原石を持っていったらしい。
「長い戦いも終わったね...」
「うん、けど、まだ続く。」
「はぁ、早く砕いて終わらせたいわね、世界再編の野望。」
「それよりも、おにいちゃん、だいじょーぶかな...?」
「きっとおにいちゃんだから大丈夫よ!」
そんな会話をしながら、私たちは本校に戻る。
--帰ってきて早々、お兄ちゃんはブランお姉ちゃんにこっぴどく怒られてたなぁ...
あぁ、ついに4章終わりました。
次回から最終章5章、星座決戦の章に入ります。
まぁ、下準備等ありますが、まずは企画物を書いて行こうと思います。
5章は年明けからですかね。遂に戦いは終局へ向かう。
サブタイは「羅針盤」
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