女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、校外研修で疲れたフェルデルトです。

さー、何の前触れもない噴火でまたまた大変なことに...

では、どうぞ。


妹達の覚悟

「無茶苦茶だろもう、なんでもかんでも...はぁ...」

 

安静にするべきギアも飛び起き、俺は腕がないことで動揺させないように

コートをマント代わりにし、休む予定も考え事も全てパーになった

ことを気にやむ余裕もなく職員室に向かった。

 

 

「ミナ先生、校舎に被害は!?」

 

「無いです...けどどうしていきなり...」

 

「そんなことは自然に聞いてください...ともかく、来たか、お前ら。」

 

「今度は噴火ですか...!?」

 

「どうやらそうみたいよ...」

 

「どっかーん...?」

 

「うん、どっかーん!」

 

「こらこらラムちゃん...」

 

「不謹慎だ...ったく...ともかく、まずは...ミナ先生、

 俺の時間圧縮(ファストクロック)を返してください...」

 

「あ、はい...」

 

「...コホン、噴火というものはマグマが出てくる...で、

 ここにあるPCを借りて計算してみた最悪の状態が...」

 

「...このオオトリイ島全土をマグマが覆います。」

 

 

瞬間、全員が言葉を失う。

 

 

「...ということで...どうしたい?」

 

「どうしたい...と言いますと?」

 

「普通に考えれば逃げなきゃいけない。だが、逃げる、避難する

 ということは生活を捨てることだ...そんなことは、なるたけ

 避けなければならない。避けなければならないんだ。」

 

「影さん...」

 

「故に問う。そして頼む。この状況、お前らに託す。」

 

「えぇ!?ちょ、どーいうことお兄ちゃん!」

 

「実際問題、ディレットシューターの威力や照準精度のことを

 考えると左腕が無きゃ、ね...」

 

「え、無いの?おにーちゃん...」

 

「大丈夫なの!?」

 

「大丈夫だよ...と言えば嘘かな...ま、騙し騙しってとこだ。

 そのため今回ばかりは俺もほとんど助力はできない。」

 

「ゾディアックシリーズが来た時は...?」

 

「その時は...その時考えればいい。まずは目の前の懸案だ。」

 

「...一つ、考えがあります。」

 

それは、ギアの逆転の、いや、博打の一手だった。

 

「つまり、火口に穴を開けてマグマを海に流す、と。」

 

地図を広げてギアの説明を聞く。

 

「はい、構造や、強度にもよりますが、多分これが一番わかりやすいかと

 思います。皆はどう思う...?」

 

「分かりやすいよ。ギアちゃん。」

 

「要は狙い撃てばいいのよね、お安いご用よ!」

 

「楽観的だな...地質調査してくる。」

 

「え、待って下さい凍月君、そんな危険なこと...」

 

「調べずにやるわけにもいくまい...」

 

「ですが...」

 

「俺に出来るのはこれぐらいだ。すぐ戻る。」

 

「...大丈夫ですかね...」

 

「ミナ先生、気づいてください...」

 

「何にですか、明さん。」

 

「お兄ちゃんに若干の死亡フラグが建ってることにです!」

 

「あ、...」

 

「大丈夫だよ、だって、影さんだもん。」

 

「ギアちゃん、それ、よりフラグっぽい~!」

 

 

 




影君は山へ地質調査に。妹達は川、じゃなくて校舎で作戦会議。

次回、地質調査は普通には終わらない。

サブタイは「乙女と妹達」

うーん、不穏。

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