では、三話、ツインテは(以下略)、始まります。
どういうことだか黒髪ツインテことノワールがこのネプテューヌに因縁があるらしい。そうでもなきゃあの乙女座金髪軍人みたいな言い回しはしない。……しかし、あの優等生のノワールがなぜこんなちゃらんぽらんに?
「何でこんなちゃらんぽらんに用があるんだ?ノワール。」
「ねぷっ!?ちゃらんぽらんは酷くない!?」
「いいや、酷くないわよ。それより、あなた確か……」
アイエフがネプテューヌの異議を切り捨てたところでノワールは豪語する。
「理由はともかく、私はこのネプテューヌって子に用があるの。」
あー、大体見当ついた。
「プライドに傷がついたか。無駄に高ければそうもなろう。」
「はぁ?無駄には余計でしょ、無駄には!」
「プライドが高いのは否定しないんだ……えっと、どこかで会ったことあるっけ?」
「図星らしいな。大方、変身してる時に何かしらの屈辱でも……ってあれ?俺以外で変身したこいつらに抗える奴なんていないはず。ましてや卑怯な手を嫌うノワールが一方的に変身したとは考えにくい。と、するならば、まさか、四人目……?」
「「どういうこと(です)?」」
当の本人とコンパはわかってない。
「影、結構すっ飛ばしたわね。」
珍しくメタネタをふるアイエフ。ノワールに至っては
「そういうことよ、って、なに私の出番奪ってるのよ!」
「良いだろ別に、旧知の仲だろうて。」
「親しき仲にも礼儀ありよ。」
「ま、な。それより、ネプテューヌに用があるんだろ?」
「あ、そうだった。ネプテューヌ、もう簡潔に済ますわ。そろそろ行われる体育大会で決着をつけましょう。」
「決着?というかもう話終わり?」
「終わりだな。もう何考えてるかわかるや。」
さてはハイパーオリエンテーリングに出させるつもりだな。容赦のないことで。
そうして何日かが経った。
「えー、それでは体育大会の出場者の応募をとります。」
そう言ったのはノワール。仕切り屋の風格だな。
「ねぇ影、やっぱり結構飛ばしてるよね、学生証で驚くとことかさ。」
ネプテューヌ、ここでメタネタをふるのか?
「諸々の都合だ。それよりも、そろそろノワールが仕掛けるぞ。」
「え?仕掛けるって、罠?それとも爆弾?」
「またはその両方。」
「さて、大抵の競技の希望を取ったところで、目玉であるハイパーオリエンテーリングの候補は私が立候補しますが、あと二人推薦したい人がいます。」
言ったそばからきたか。ならばこちらも仕掛けるか。
「どうせネプテューヌと俺だろ、ノワールさん。」
「その通りよ。私は高等部の入学試験でネプテューヌと模擬戦をやったの。彼女の実力は私がよく知ってるわ。それに影も。三年前のオリエンテーリングで私と渡りあったわ。」
俺が勝ったけどな。
「マジで、二人ともあのノワールとまともにやりあったのか?凍月はともかくとしてネプテューヌもか。」
「さすが女神科、影君は違うけどね。」
クラスメートがワイワイ騒ぎ始めた。
「ネプテューヌ、影。出てくれるわね、ハイパーオリエンテーリング。」
「うん、もちろんオッケー!」
即答にも程があるだろ、全く……
「いいんですか、ねぷねぷ。どんな競技かわからないですよ?」
「いやー、この雰囲気は断れないって。それに、なんかもうウズウズしてきてさー、影は出ないの?」
「出るよ、出ない理由がない。」
「では、ハイパーオリエンテーリングに出場するのは私とネプテューヌと影で決定です。」
「ノワール、最初に言っておくぞ。俺は、かーなーり、強いから覚悟しろよ。」
「それは挑発かしら?」
ノワールの確認。俺は口角を上げて答える。
「あぁ、避けえぬ終焉にうちひしがれな!」
「えっとー、凍月君、キャラ変わった?」
「いいや、元からだぞ?」
あらぬ心配をするなネプテューヌ。俺は俺だ。
「いいわ、影。なら完膚なきままに返り討ちにしてあげるわ!」
「なら、集計の続きをやってくれ。」
俺の三年間の訓練の成果を見せてやるよ。
数日後、大会当日を迎えた。
いかがでしたでしょうか。
今回はメタネタに重点をおいてみました。
今後もネタは随所にちりばめていく予定ですので、リクエスト、感想等お待ちしています。
次回「再会と弱点」
サブタイに共通点は皆無です。