女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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本当にごめんなさい。遅れました。
ネプテューヌリバース1に没頭し過ぎたせいです。
今日は二話投稿する予定です。


回帰生と入学生

「凍月 影です。ただいま。」

 

と、言ったはいいものの、そっから先何言うかな……なんかざわざわしてるし。

 

「おい、本当に凍月だぞ。」

「そういえばいなかったよね。」

 

そういえばの範疇なのかよ。モブのクセに生意気だ……

 

「……?凍月君?自己紹介の続きはある?」

「あー、はい。……こほん、初めましての人もそうでない人も改めましておはようございます。本日よりイストワール記念学園高等部に舞い戻ってきた回帰生こと凍月 影です。得意教科は数学、苦手は現国。好物は和菓子で苦手なのはマヨネーズ。特殊能力育成科所属であり、三つ能力を持ってます。一つは把握演算。あらゆる数学的事象を瞬時に演算する能力で、残り二つは秘密です。あと、ST資格を持っています。何か質問ある人ー」

 

っとまぁ、聞いたところでいるわけ……いた。

 

「はい、じゃあそこの十字髪飾りの子。」

 

これが学園屈指と言っても過言ではないトラブルメーカー、ネプテューヌとの出会いだった。

 

 


 

 

「十字髪飾りとは失礼だなー、わたしにはちゃんとしたネプテューヌって名前があるんだよ!」

「名前がなきゃここにはいれないっての。で、そのネプテューヌ君は質問が?」

 

なんか随分不思議な言いまわしをしている人だった。

 

「うん、回帰生って何?」

 

直後、クラス中から失笑が。あ、こら!こっちは真面目に質問してるんだよ!

 

「あー、うん。回帰生っていうのはだな、ひょんなことで学園を離れていた学生が戻ってきた時に使われる呼び名だ。」

「ふーん、もういっこ質問いい?」

「他にいなければな……いないからどうぞ。」

「ST資格って何?」

 

今度は失笑は出なかったね。よかったよかった。

 

「ST資格は正確にはStudent Teacher資格といって、そのものそのまま生徒が先生の補佐として授業をする事が出来る資格だ。ちなみに俺がSTとして行くのは理数科、特殊能力育成科、あと女神候補養成科だ。それらの学科の人はまた自己紹介するよ。」

「ふーん、じゃあわたしはかんけーないか。」

 

と、思ってたんだけどさー、数時間後に間違ってる事に気づくんだよねー。

 

 


 

 

「そうだ先生、俺の席は何処ですか?」

 

十字髪飾りことネプテューヌの質問に答えた後気になって先生に聞いてみた。

 

「それなら、ちょうどネプテューヌさんの隣ですね。」

 

絵に描いたように良くできたシチュエーションじゃないか。いや、この場合は事実は小説より奇なりと言ったところか。

 

「了解です。」

 

そうして俺はネプテューヌの隣の空席に座り、先生はというと、

 

「それでは私はプリントや学生証を取ってきますね。」

 

と言って教室を出ていき、教室には喧騒が戻ってきた。

 

 


 

 

「そうだ、影。入学式ってあんな辛気くさい感じなの?」

 

わたしはずーっと気になっていた事を影にぶつけてみた。

 

「回帰生に聞くな。分かるのは、アイエフとかだろ。」

「ちょっと、何の前触れもなく呼ばないでよ!」

 

ほぼ即答の域で返事をしたのは、わたしの前の双葉リボンがかわいらしい女の子。

 

「別にいいだろ。旧知の仲だろうて。」

「まぁ、そうね。一応自己紹介するわね。私はアイエフよ。よろしく。」

「うん、よろしくー。アイエフ、ならあいちゃんだねー。」

「私はコンパっていうです。よろしくです。あいちゃんさん。」

 

って、いつの間にかこんぱいたんだ。そして当のあいちゃんはというと、

 

「あ、あいちゃん!?というか、あいちゃんさん、もおかしいわよ!」

「全くだ。けどまぁ普通のあだ名だからいいんじゃねぇの?俺の場合、情報管理の魔術師(インフォメーション·マジシャン)って呼んでたからな。」

 

「ぶっ……!?何昔の呼び名を持ってくるのよ!」

 

影があいちゃんに追い打ちをかける。そしてわたしがあいちゃんに向けてまた質問しようとしたら、

 

「ちょっとストップ。私にも何か話させなさいよ。」

「それもそうだね、いいよ、何でもどうぞー。」

「じゃあ遠慮なく。なんであんた私服なの?」

 

……うわー、そこ聞いちゃうのー、わたし主人公だからほっとけばいいやって思ってたのに……

 

「いや、主人公俺もだからね、一応。」

 

そんな心の声を聞いちゃう影も影だよね……

 

「ひひっ、人の秘密を聞き出すのは楽しいわよね。」

「ほどほどにしとけよ。」

 

悪魔だ、悪魔ちゃんがここにいる!

 

「うう、寝ぼけてたんだよぉ、あいちゃん達だってそんなことあるでしょ?」

「無いわよ。」

「……無いな。」

 

うぐっ、まさかの時間差攻撃で切り捨てられたよ。

 

「やっぱりねぷねぷ、寝坊してたんですね。だからわたしは昨日は早く寝るように言ったです。」

 

さらにこんぱが一撃。あの踏み台にされる三段攻撃が出来ちゃったよ。

 

「やれやれ。」

 

そしていかにもやれやれといわんばかりにおでこに手を当てる影。わたしのライフはもう0だよぉ……

そんなとき、ふいに声が聞こえた。

 

「会いたかった、会いたかったわよ、ネプテューヌ!」

 

それは金髪、じゃなくて黒髪ツインテの女の子からの声だった。

 




そういえばタグにブラン大好きがあるのにブランを出せてない...
4話くらいに出せればいいと思ってます。
次回、「ツインテは黒か金か赤か怪獣?」

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