いやー、もう少し精進せねばと思いました。はい。
校舎崩壊から数日。遂に大波乱が起きる...!?
語りはこのままギアです。
ではどうぞ。
あの出来事から数日経ちました。
この学校はもう、普通ではありません。
最早ここは、戦場です。そんな気がするんです。
「そんなことを俺に相談しにきたのか?ギア。」
「そんなことって、影さん、そんな言い方ないですよ!」
「冗談だ。...ふむ。だが確かに忌々しい。どーすっかなー。」
「影さん、ちゃんと聞いてます?カードゲームやってないで聞いてください!」
「わかってる...だぁぁぁぁ!?この忌々しい速攻編成どもがぁぁぁぁぁ!!!」
(あ、ダメだこの人...早くどうにかしないと...)
「粉バナナァ!?ふざゲルバナァ!?」
「影さん!?落ち着いて下さい!落ち着いて下さい!」
閑話休題。
「はぁ、というわけでとっても面倒な事をするか血生臭い事をするかだな...」
「どっちも嫌です...」
「俺がするんだけどね、うん。ギアは授業を受けていればいいよ。」
「そうですか...ところで影さん。幾つか質問があるんですがいいですか?」
「いいよ。何かな?」
「明ちゃんの転化の後の影さんは眼帯が外れてましたよね、で、左目は義眼
だと...どうして隠してたんですか?」
「ふむ、この義眼は光が入ると起動して、暗くなると見えなくなる。
夜には使えないんだけど、これはねぇ、神経と直接接続してるから
あんまり長い時間使うと脳が焼けちゃうんだよね。だから普通は
使わない様にしてる。」
「そ、そうなんですか...あと左腕と左足も義手義足ですよね...」
「機械仕掛けのな。」
「分解欲が非常に湧くんですけどいいですか?」
「うん、駄目。」
「そう、ですよね...」(しゅん)
「...予備の義手の分解を良しとする。」
「本当ですか!?」
「嘘と言っていじめるのもいいけど嘘じゃないよ。」
「やった...♪そして影さん、最後の質問です。」
「おおう、まだあったのかギアよ。」
「はい。その...影さんはどうして私の事を"ギア"って呼ぶんですか?
影さんは高等部だから私と二つ違うのに...」
「あぁ、そういう質問ねぇ...それはだなぁ、ほぼ年が同じだし、それに。
数少ない俺の心情を見抜いた人だから。」
「そうですか...え?年が同じ?」
「そ。ギア今何歳?」
「14です。もう誕生日来たので。」
「あ、じゃあ同い年だ。俺の誕生日来るまでは。」
「てことは一歳差だけど二歳分学年は上...ってことは飛び級ですか!?」
「何も驚くことでもない...ブランは二回やってるんだぜ?」
「に、二回もですか...!?」
「そ。だから気にしなくていい。今気にするべきは反凍月派の連中だ。」
「そうでした。けど、どうすればいいんでしょう...」
「明日になれば分かる。ブランたちも帰ってくるし。」
「わかりました。では、また明日に。」
「あぁ。」
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そして日が経ちました。
それは突然お昼休みの放送で流れました。
「あ、あー。お食事中失礼。イストワール記念学園の生徒諸君。
凍月 影だ。過日俺の妹がとんでもない事をしでかしたのだが、
その理由は転化現象である。さて、中等部の連中は特に聞いて
欲しい。君たちの中には凍月という名だけで明を敵とみなした
愚かで浅はかな判断をした者がいて、その者が転化を誘発させた。
自ら滅びに行くようなものだ。そして俺は、憤りを感じている。
遺憾の意を表せざるを得ない。故に、ここで学園中等部、並びに
高等部の反凍月派と呼ばれる者たちに宣言、いや...」
--"宣戦布告"させてもらう...!
さー。影君が反凍月派へ宣戦布告。
その放送を聞いた高等部サイドは...!?
次回、「拮抗の終焉」
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