女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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ヒャッハー、連続投稿@深夜だぜぃいぇい!

というほどテンションがおかしいフェルデルトです。
今日はちゃんと夜に寝ます。

では、どうぞ。




凍月抗争·第参幕

...止めるべきだった。明ちゃんを無視して。

 

それほどまでの後悔が襲いかかるほど昨日、そして今日の凪矢さんは容赦なかった。

 

影さんがその場にいたら、彼女の命は無かったでしょう。

 

それほどまで、昨日の罵倒、暴言の嵐はひどかったです。

 

そして今日に至りました。

 

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これは校舎が崩れるちょっと前の話です。

 

「...力は使わない。お兄ちゃんと約束したから。

 あなたがどれだけ私を傷つけようとも。」

 

「はっ、馬鹿にしてんの?私は武術の心得があるのよ?

 この距離ならあんたを骨折させるくらいは余裕よ。」

 

「今のうちに忠告。私を怒らせるとあなた、下手すれば死ぬよ。

 それほどまでに、私は危ないの。」

 

「は、はははっ、あはははははっ......じゃあその力でやってみなさいよ。

 私を殺してみなさいよ...!出来ないでしょう、出来ないわよねぇ...!」

 

「出来ないよ。どんなに嫌な人でも、人は人だから殺すなって。」

 

「けへへ...あれ...?じゃあ何で怒らせると私が死ぬのかしらぁ?もしかして昔

 誰か殺したぁ?人殺しなのぉ...?」

 

「......あかねぇ...」

 

「あはは、げひゃひゃ、そう...あの下郎の妹は人殺し...

 消さなきゃねぇ...こんな血は...」

 

「やっぱり暴力...どれだけやっても無駄だよ。」

 

「やってみなきゃ分からないでしょう...!」

 

明ちゃんはあくまでも自分からは一切手を出さないスタイルを貫き通して、

凪矢さんの攻撃を避けたり防御するだけでした。

 

「つまらないわねぇ...攻撃しないでいるなんて...!」

 

「あくまで最終手段だから。私にはまだ手段はあるもん。」

 

「ぬるいわねぇ...あんたは敵なの。だから...」

 

凪矢さんがフィンガースナップを鳴らして、次の瞬間、

反凍月派の人たちが明ちゃんを取り囲んだのです。

 

「明ちゃん!」

 

「ギアちゃん、大丈夫だからほっといて。」

 

「明ちゃん...」

 

「気持ちは分かるけど傍観しかできないわ。悔しいけど...」

 

「包囲して攻撃するのはセオリーだけど...弱いものいじめって言うんじゃないの?」

 

「人殺しが弱いはずないでしょう...?私達は有害な害虫を駆除するのよ!」

 

「がうっ...がふっ...」

 

「酷い...」

 

そう思った時に、変身してでも止めるべきでした。

もう、凪矢さんは明ちゃんを人とは思ってないようでした。

 

「絶対に、使わない...絶対に...」

 

「へぇ...そんなに使わないんだぁ...じゃあいいや、殴り殺してあげるわ。

 あんたがいなくなれば、きっとあの下郎も死んでくれるわよ...あは、

 それとも先にあっちを殺そうかしらぁ...人質にとれば手出しされずに

 済みそうだし...ねぇ、明。」

 

「うぐっ...最低ね...」

 

「げははっ、最低なのはあんたの兄よっ!」

 

最早集団リンチに等しいレベルです。止めようと決心して、変身しようとした瞬間でした。

 

「限界...ごめんねお兄ちゃん...」

 

「あ?遺言かしら?」

 

「...約束守れなくてごめんね...」

 

そう言って明ちゃんは変身したんです。涙を流しながら。

 

...近未来的な色合いをした、転化したプロセッサを纏って。

 

「...!?皆さん、逃げて下さい!」

 

それが精一杯でした。けど間に合う筈もなく、明ちゃんは校舎を崩壊させたのです。

 

私の合図で一目散に逃げてくれたおかげで犠牲は0ですが、

 

「何でまた明が転化してる...誰だよ...!凪矢、貴様かぁ!」

 

凪矢さんは...影さんに銃口を向けられていました。

 

「影さん!コイツはアタシがしばいておきますので、明を!」

 

「やり過ぎるなよ、とどめは俺だからな。」

 

「殺しませんよ!?」

 

「じゃあユニ、頼む。」

 

「分かりました。さぁ凪矢、たっぷり説教してあげるんだから...!」

 

「影さん!」

 

「ネプギア...変身出来たのか、じゃなくて明は?」

 

「影さんの話通り黒いエネルギーが密集してます...」

 

「...何で止められなかった...兄である俺が...畜生...」

 

「影さん...いえ、」

 

「自分たちが止めるべきだった。それでも多分凪矢のクズは続けた。そういう奴だ。」

 

「じゃあなんで...」

 

「明を育てるつもりだったが...いや、結果的には良かったのか?」

 

「影さん...?」

 

「けどやっぱり...なんで、止められなかったのか、だな...」

 

「はい...」

 

「ギア、力を貸してくれ。明を助けるために。」

 

「分かりました。影さん。」

 

こうして、最初に戻るのです。

 

 

 




以上です。

酷いですねぇ、凪矢。私は肉弾戦苦手なので徹底無視です。
ああいうのと戦うときは理攻めが効果的だと思います。論理観が破綻してなければ
という前提がつきますが。

ちなみに凪矢はこんな奴は世界に要らないなと思った仮想の人物です。
現実にいたら消し炭にしましょう。

次回、「凍月抗争·第肆幕」

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