女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、やっぱり徹夜のフェルデルトです。

凍月抗争·第弐幕。

いやはや、こういう話を書きたくてうずうずしてたんですよ。
では、どうぞ。


凍月抗争·第弐幕

翌日のことです。

明ちゃんはパーティーの事を何も話しませんでした。ただ、

 

「うん、楽しかったよ。」

 

とだけの返答でした。

 

「ネプギア、調べてみたけど明をパーティーに誘ったのは女子グループみたいよ。」

 

「それが、どうかしたの?」

 

「このクラスの反凍月派集団よ。アタシ達は女神派の人たち、主に男子によって

 そんな連中の手出しはシャットアウトされてるんだけど...」

 

「か、考えすぎだよ。パーティーって、楽しいものでしょ?」

 

「...ホームパーティーなら好き放題できる。毒とか...」

 

「あり得ないよユニちゃん。」

 

「そうだといいんだけど。」

 

----------

 

影さんにその話をしたら恐らく明ちゃんを私達以外と会話させない可能性もあった。

それを明ちゃんは嫌がった。

 

だから、こんなことに...

 

「影さん...明ちゃんは...」

 

「いじめを受けていた、だろ?俺も気付けなかった。だからこうなった...」

 

けど影さんも、とても後悔していました。

 

「兄失格だなぁ...妹の危機に気付けなかったなんてさ...そいつらをまず消そう...」

 

「駄目です影さん。まずは明ちゃんを止めないと...」

 

「そうだったな...」

 

----------

 

「明、話があるんだけど。」

 

「...何?」

 

...これはもう二日前の出来事です。担当の先生が出張でいなくて、自習となった時間の

開口一番がこれです。もうすでに明ちゃんと反凍月派のトップ、名前は凪矢さんという

女の子なんですが、その目はとても冷たくて、その目を合図にクラスは反凍月派、女神派

に真っ二つに別れたんです。

 

...明ちゃんを中心にして。

 

「ねぇ明、あんたの兄、凍月 影はいろいろおかしい。学長から保護されている権力の

 七光りで序列高位なのよ?そんな兄を尊敬してどうするの?」

 

「お兄ちゃんはそんな人間じゃない。」

 

「はっ、馬鹿馬鹿しい。この反凍月派が所属している部活はあの野郎に解体させられ

 たのよ?そんなの許せる?」

 

「けどっ、それは元に戻されたじゃないですか!」

 

「部外者は黙ってろっ!」

 

「あうぅ...」

 

「言っても無駄のようね、ネプギア...」

 

「大声を出さないで、うるさいから。」

 

「あ?てめぇ...!」

 

明ちゃんの胸ぐらを凪矢さんが掴む。

 

「お兄ちゃんが言ってた。暴力に訴えるのは最終手段だって。

 もう、することは無いんだ。」

 

「っく、貴様ぁ!」

 

「がうっ...」

 

「明ちゃん!」

 

「痛い...」

 

「痛くしてるんだから当然でしょう?」

 

キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン

 

チャイムが鳴ったのでその時はこれだけで済みました。

 

けど。翌日、つまり昨日、そして今日、明ちゃんは壊れました。




以上です。

因果応報、自業自得、それは似て非なるものだと思います。

次回、「凍月抗争·第参幕」

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