女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、仮眠のつもりが4時間も寝てしまってたフェルデルトです。

始まりますよー、凍月抗争。
明の設定をまだ見ていなければそちらを見てから読む事をおすすめします。

では、どうぞ。


凍月抗争·第壱幕

これは、後に凍月抗争と呼ばれたイストワール記念学園のとても大きな、

そして長い歴史に深く刻まれる出来事のお話です。

 

「明...!なんでまた...!」

 

「明ちゃん!しっかりして、正気に戻って...!」

 

--なんでこんな事になったのでしょうか。

 

「明...っく、アタシも変身出来れば...!」

 

お姉ちゃん達は今日は女神候補養成科の外の授業があっていません。

私達と影さんが残っていました。そんな日に突然、いや...

 

 

--あたかも必然のように、明ちゃんは転化して、

 

 

 

 

 

 

 

--校舎を崩壊させたのです。

 

 

 

 

 

 

 

私には何で明ちゃんがという思いもあります。転化の怖さも知っているつもりでした。

 

けど、それはとんでもない間違いでした。

 

 

 

 

...皆さん、私達を助けてください。

 

 

 

 

「私は...友達として、明ちゃんを助けてあげなきゃいけなかった...」

 

----------

 

一週間前の事です。

 

明ちゃんが本校での私達のクラスに転入してきました。

 

「え、えっと、凍月 明です...」

 

「凍月って...あの...?」

「妹か...」

 

「影さんて、先生なの?ユニちゃん。」

 

「お姉ちゃんから聞いた話だけど、影さんはST資格っていう物を持ってるらしいの。

 なんでも、生徒が先生の補佐をしたり授業をしたり。」

 

「凄いなぁ...」

 

「ギアちゃんユニちゃん、席近くだね。」

 

「あ、明ちゃん。そだね。」

 

その時はこのクラスはまだ平和でした。空気が変わったのは3時間目の数学の時間です。

 

「うーい、授業するよー。」

 

「え、嘘、お兄ちゃん!?」

 

「ん?凍月さん。ここじゃ"お兄ちゃん"ではなく先生だ。」

 

「あ、うん...」

 

...正直、この教室は、影さんが入って来たことで、殺気が充満しました。

何でだろうと思って45分が過ぎました。

 

「はいじゃあこれで終わり。1次関数は重要だからなー。よく覚えておくように。では。」

 

...心なしか、影さんも逃げてるように見えて...

 

「お姉ちゃんのいう通りね...中等部も、反凍月派と女神派で別れている...」

 

「派閥争いってこと?」

 

「そう...このクラスは旧校舎事変の時にレルーラって監査官に非公認だからという

 理由で所属している部を解体され、そのレルーラが影さんだと分かると、学長が

 影さんの退学は認めないと発表していたせいでさらに余計に反凍月派が出来た...」

 

「じゃあ、明ちゃんも危ないんじゃ...」

 

「私がどーかしたの?」

 

「ううん、なんでもないよ明ちゃん。」

 

「明。出来るだけ、私達以外と会話しないで。」

 

「え、もうしちゃったよ。それに...お祝いしてくれるって、転入。」

 

「そ、そう...私達も行っていいかしら...」

 

「ユニちゃん、考えすぎだよ。けど、影さんにはちゃんと伝えるんだよ。」

 

「うん、わかってる。」

 

...そう笑いかけてくれた明ちゃんは、とても可愛らしかったです。

 

----------

 

...明ちゃんの何かが、壊れてしまった。

 

それに気づいた時はもう、遅かったんです。




以上です。

ネプギア主観の凍月抗争。
何故(なにゆえ)に明は壊れ、何故に壊すのか。

次回、「凍月抗争·第弐幕」

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