女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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初めまして、フェルデルトです。
初回なので少し控えめにしました。
多分これから大変な事になっていくと思います。
それでは、女神科高校の回帰生、始まります。


第1章 学長異変の章
プロローグ


「三年振りか。」

 

一人の少年は佇んでいた。

 

「イストワール記念学園、ただいま。」

 

そう言って彼は、微笑を浮かべながら校門をくぐっていった。

 

──それが今から30分前の話。そんなことを知るよしもなく、一人の少女が全力疾走していた。

 

「わわわ、入学式なのに遅刻しちゃうよー!」

 

いやー、我ながら積みゲー崩しにあれほどまで集中しちゃったとはねー。けどそれで入学式に遅刻するなんて嫌だよ!わたしには約束があるんだから!それに……

 

「約束を破るなんて、主人公失格だよー!」

「ねぷねぷー!!」

 

見えた、目標目の前、こんぱと校門!

 

「こんぱー!おまたせー!」

「ねぷねぷ、約束覚えてるですか?」

「もちろん!」

 

わたしとこんぱは約束通りに手を繋いで、「せーの」で門をくぐった。

 

「入学おめでとうです!ねぷねぷ!」

「入学おめでとう!こんぱ!」

 

そう言いながらひしと抱き合ったわたしたちは……なかなか感動的じゃないかなぁ?

 

「ねぷねぷ、なんで制服着てないですか?入学式ですよ?」

「あ、本当だ……」

 

感動的だった。うん。感動的だったのに、一気に現実に引き戻されたわたしだった。まぁそれでもそんなこんなで入学式もあっさり終わってわたしのテンションは一気にダウン。こんぱも「こんなはずじゃないです……」といわんばかりの顔で今わたしたちは

1年1組の教室に入ってきたところ。そろそろ担任の先生が挨拶するかな-。と、退屈そうに思ったらその先生は開口一番こう言ったんだ。

 

「皆さん、高等部進学おめでとうございます。今から大事な話をするため、心して聞くように!」

 

いやー、びっくりしたよ。入学式の流れからだと考えもつかない先生だったからね。もしかしてこれって当たりなのかな?そしたら先生はこう言ったの。

 

「えー、目玉焼きとは、半熟ですか、それとも堅焼きですか、はい!中山君!」

 

びっくりしてもう言葉も出なかったね、あぜんって感じ?指名された子も困った様子で「どっちでも良いんじゃないでしょうか。」って答える始末。わたしは半熟が好きかなーって思った矢先に先生がさっきよりもテンションを上げて「その通り!」なんて言っちゃうからもう大変。こんな担任で大丈夫かな?うん、大丈夫じゃない。問題大有りだよ。しかもその間にも語ってるし。

 

「はい、あと皆さんには回帰生の紹介をします。」

 

ねぷっ!?そっちを後回しにしてたの!?てか転校生じゃないの!?

 

「じゃあ凍月君、いらっしゃい。」

 

そうやって教室に入って来たのはなんとびっくり。灰色のクセっ毛に鋭い青い目をしているホントにゲームに出てきそうな不思議な雰囲気の男の子だった。しかも皆ざわざわしてる。

その子はこう言った。

 

「……凍月 影です。ただいま。」




文章を長くするのに苦労しました。次回は凍月君視点です。
次回、「回帰生と入学生」
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