今回は明との出会いと茜の口から語られるいろいろに若かりし影君は何を思う。
では、どうぞ。
「とーげつ君、デザインベビーっていうのはね、人工的に造られた
女神化能力を持つ子のことだよ。」
「そんなことが...出来るのか?許されるのか...?」
「会ってみたら?まだ11番目、スコルピオと12番目のサジットは
まだ能力が発現してないから。」
「...大丈夫なのか?」
「うん、あの子達はせーしん的な安定が必要なんだ。能力の発現にね。」
「俺は何をすればいい。」
「会ってから考えよーよ。」
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「茜さん。来てくれたんですか。」
「あかねぇやっほー!」
「うん、スコルピオもサジットも元気そうね。」
「ところで茜さん。後ろの方は、もしや彼氏ですか?」
「え、そーなのあかねぇ。」
「どーでしょー。」
「違う!先客がいる。先客がいるんだ...!」
「へぇ、この施設の研究員の中でも指折りの美少女と呼ばれる私に最初から
全くもって表情を崩さなかったのは、それが理由か...」
「あかねぇ、嫉妬?」
「大罪ですよ。茜さん。」
「嫉妬されるようないわれは無い...」
「まぁいーよ、とーげつ君。でね。こっちの礼儀正しい子がスコルピオ。
こっちの可愛い子がサジット。」
「星座の識別名か...識別名じゃなくて普通の名前をつけてやるか...」
「ふつーの名前?私の仙道とかの?」
「そうだ。何か、可哀想だ。」
「不思議な感想ですね...私達に可哀想なんて。」
「いいひと、だね。」
「ふーん、せーしん的安定なら...妹にしちゃえば?」
「「えっ!?」」
「ふーむ。茜、それは悪くないな...」
「問題はどちらを選ぶか、だ。二人は面倒見れん。」
「あー、なら言い出しっぺの私がスコルピオの面倒見るよ。
そうだなぁ、よし、今から私はスコルピオのことを
って呼ぶよ、さー、おいで紅奈!」
「えー、っと。わかりました、茜さん。」
「茜«姉»さんだよ!」
「え、あ、はい、茜姉さん...」
「随分のってるなぁ...どうするよ。んー、俺とは真逆の性格だから
名前も逆にしよう。そだな...«明»でどうだ?」
「いいよ。ところで、あなたの名前は?」
「あぁ、言ってなかったか。俺は影。凍月 影。」
「じゃあ私は凍月 明だね、よろしく、お兄ちゃん!」
「おう。よろしくな、明。」
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話が一段落ついた。
まぁ、まだ続きはあるが。
「それが明との出会いねぇ...でも影、そのちょくちょく出てくるその
茜って子の話はこの学園内では聞かないわ。そんなに強力そうな
能力を持っているならここにいてもおかしくはないのに...」
「ノワールさん、それはお兄ちゃんの前で言っちゃ駄目。」
「え、そうなの...!?」
「包み隠さず話すよ。そうだなぁ、次はお互いの能力の発現かな...」
まだまだ話すことはたくさんある。
けど、少し休もう。休まないと、な...
以上、影君の過去はまだまだダーク。密度は濃い。
紐解かれてゆく仙道 茜への影の後悔。
次回、影と明の能力が発現、そして...
サブタイは「発現·制御と女神化」
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