皆様、熱中症には注意してください。私はまだ大丈夫です。
とにもかくにも2章ですね。
ジャッジの固有で影君ピンチ...だったはず。
というわけで、どうぞ。
ありのまま今起こった事を話そう。それはそれはあり得ない、
しかしこの目で見たことのためにあり得ないとは言えないことだ。
......空が割れたのだ。
何を言ってるか判らんと思うが、俺も何を言ってるか判らん。
大方こう言う事象は固有能力者でもマヌーサ的能力者しか起こせない。
何かとても恐ろしいものの片鱗を味わった気分とまではいかなかったのが救いだ。
--但し、彼女曰く。
「だらしないわね...全く。汝、武器を捨てデジカメを持ちなさい!」
--訂正。片鱗を味わった。
それはジャッジとて同じだったらしく、
「何が起こりやがった...俺の固有が解除されただとっ...!?」
「みたいだねぇ、ジャッジ殿。ほれ、周りを見なされ。」
「んぁ?なんだってんだチクショー、囲まれてるのかよぉ!?」
「そゆこと。大人しく袋の鼠となって頂きましょうか...」
ジャッジの固有は
--しかも範囲は常に流動する。
だがしかし。隔離した世界の外側の動向を知る事は出来ない上に
ある程度の物理的干渉が起こる。今回はそれが仇になって、能力を解除されたのだろう。
「投降したほうが身のためだよー。」
「へっ、投降なんざ、するわけねぇだろうがよぉ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ......
「何よ、この力...!」
「これは...あの時の学長と同じ...」
「っく、とてつもない力ですわ...」
「にゃろう...まだ戦うのかよ...」
--ふむ...これは制御能力か...
「大真面目に本気を出さないとなぁ...リミッター解除...」
「「「「最初から出しなさい!」」」」
--オイコラ、これは相当体力を消耗するんだっての...
«strike fome»
ジャッジが全身の二倍、横幅含めると四倍もあろうかと思われる
装甲を纏ったのに呼応し、俺は2分しか維持できない自身最強形態、
ストライクフォームを起動させる。
「...120秒で、ケリを着ける...」
スラッシュバレットを二丁持ち、構える。
「おい、影、120秒って、短いだろ...」
「しかしいかにも通常の3倍のような赤い光を纏っておりますわね。」
「無駄話は後よ、影、後何秒?」
「103秒かね...行くぞ!」
17秒無駄にした後俺達は装甲ジャッジに突撃する。
--端的に言うとなると、ジャッジは墓穴を掘った。
「動きがのろい!」
「そこっ!」
--しかし、相変わらずノワールは速い。
二人同時に斬り込み、次には
「頂きましたわ!」
と、ベールの刺突が襲いかかる。
「んだぁ?痛くも痒くもねぇなぁ!」
ジャッジはこう言うも、それは当然だ。装甲の厚いところをワザワザ
何度も何度も攻撃してるのだから。
それがどういう意味だろうとジャッジは想像するべきだった。
いや、しても無駄だろう。図体が大きくなれば死角が生まれる。
「食らいやがれぇぇぇぇ!!!」
そんな死角から傷を抉られれば、ジャッジの装甲もたまったものではない。
ついでにいうなればブランの本気の一撃だ。
「ごぐらぁ!?」
装甲もろともジャッジが吹き飛ばされるのは間違いのないことで。
「悪いけど、追撃させてもらうわ!そしてその悪意ある魂、別の次元へ返しなさい!」
おまけのネプテューヌの一閃。泣きっ面に蜂とはこのことか。
そして今回の騒乱は落ち着いた。少なくとも表向きは。
裏はまぁ...凍月 影という人間に対する態度が冷たくなってるのとか、
マジックカンパニーの所在などがまだ残っている。
--けどまぁ...平和ならいいっしょ。
そんなことを思いながらいつもの7人で帰っているときだ。
「やっと見つけた...”お姉ちゃん”!」
ピンク髪の美少女とその後ろに3人の計4人の一団がこっちに来る。
やれやれ...また新しい問題が来るとはね。
しかしこれが後々影にとっての救済に繋がる出会いということも、
絶望に繋がる出会いだということも、まだ影には知るよしもない。
以上、無理やり感が少々あるかもですが2章、終幕致します。
次回、ようやく3章、妹達も出ます!
でもまずは空気になりかけてるかもしれないあの子を出さないと。
女神科高校の回帰生、第3章、
「凍月騒乱の章」
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