女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、熱から復活したフェルデルトです。
いやー、38℃が出るのは予想外でした。
では、気を取り直して続きいきます。
では、どうぞ。


葛藤

凍月 影退学確定まで残り1日。

 

レルーラ·フォン·ドゥシャこと影は校舎裏の森にある小屋にいた。

 

「はぁ...根回しがうまくいくかはともかく、そろそろバレそうなんだよなぁ...

 何のために仮面つけてんだよって話になる...」

 

「お兄ちゃん、しかも退学になりそうなんでしょ?一回出ればいいのに。」

 

「...社長が中々休暇を取らせてくれない。まぁ、裏口であいつらを出し抜く

 為に電算にいる我が友に協力を仰いでるけどね。」

 

「いつの間にそんなことをしてたの?お兄ちゃん。」

 

「2章が始まったくらいにな...学長代行が怪しい動きを

 してるのは目に見えて確実だったし。」

 

「さすが把握演算...」

 

「いや、これはただの推理だぞ、妹よ。」

 

「そーなの?能力じゃないの?」

 

「乱歩さんほどじゃない。」

 

「あぁー...」

 

そんな妹を見やりながら、影は最愛の人と傷つけ合わなければいけない策を練った

浅はかな自分の決断を後悔していた。

 

「...女神を一人転化させろ...か...嫌な指令だ。」

 

「...お兄ちゃん?」

 

呟く影の目はどこか悲しそうであった。最も、眼帯をつけている左目の方しか

今は見えていない明にはわからないことだが。

 

「ブランを転化させるのが一番楽なんだが...俺はそんなことしたくない...

 てかそもそも誰にも転化してほしくないな...しかし...そうしなければ

 いけないのが現状か...明、少し手伝ってくれるか?」

 

「手伝うって...何をどうすればいいの?」

 

「俺を死んだ事にした演技をしてほしいのさ。」

 

「そんなこと...なんで?お兄ちゃんはここにいるよ?」

 

「あぁ、そうだ。だからだよ。」

 

「だからって...どういうk」

 

ルルルル、ルルルル

 

「悪いな明、仕事だ。」

 

影は仮面をつけレルーラとなり通信機をとる。

 

「私だ。」

 

『レルーラか。アクク、私だ。』

 

「トリック殿か、何用ですかな。」

 

『うむ、社長から聞いたと思うが女神を一人転化させてほしい。目星は既につけておる。』

 

「白の女神でしょう、トリック殿。必ず転化体を社長のところへ送り届けますよ。」

 

『それは頼もしいな。ただし、失敗はするなよ。』

 

「了解です。では。」(プツッ

 

...悪いなブラン。少し、俺は死人を演じるよ。

 

「では我が妹よ。行ってくる。」

 

「うん、行ってらっしゃい。」

 

 

----------

 

 

「見つけたわよ、レルーラ·フォン·ドゥシャ。」

 

「ネプテューヌを返してもらうわよ!」

 

小屋から出て47歩直進した先で女神2人に見つかるとは思わなかった。

 

「これはこれは白と黒の女神候補科の面々ではないか。君たちのお友達は

 そろそろここの保健室に移送される手筈になっている。中々明朗快活で

 あったが...とんだじゃじゃ馬と関わってしまったな。君たちは。」

 

「...どういう意味?」

 

「彼女は反対運動だけではないことまで運動にかこつけて主張しようとしたのだ。

 もっとも、我々はそれが狙いだったが君たちの仲間に妨害されたがね。」

 

「最低ね、あなたたちは。」

 

言ってくれるねー、ノワール。

 

「ではどうするのだ?女神の力のもとに我々を悪とし成敗するのか?証拠がなければ

 悪とした正当性はなくただの暴力となる。それに、証拠を見つけたとしても公とな

 る前に我々の刺客が君たちを倒そう。まだ君たちは我々に抗えない。まだ今はな。」

 

「...それはどうかしら。」

 

「ほう。なら試してみるかね。」

 

頃合いかな。明に連絡して自演しよう。

 

「いいわよ、今度は倒す!アクセス!」

 

「あの斥力ごとな!」

 

「だが少し待ってくれ。業務連絡が入った。その間に攻撃してもいいが、

 果たしてそれで君たちは満足するかな?」

 

「...いいわよ、待ってあげるわ。」

 

「賢明な判断だ。私だ。...ふむ、ほう...なるほど。

 了解した。フェイズ3に移行する。では。」

 

「連絡は終わり?ならいくわよ。」

 

剣を構える変身したノワール。

 

「失礼。別件が出来た。手合わせはまたいつか願おう。ちなみに君たちに

 一つ渡すべき情報が入ったから伝えておく。」

 

「情報?なんだそれは。」

 

「我々のことをかぎまわっていた鼠、いや、この場合は我々に張り付いていた

 (かげ)を排除したことだよ。では、確かに伝えたよ。」

 

「え...?」

 

「それって、どういう意味だよ...」

 

「文字通りの意味だよ。」

 

「なぁ、おい、それって...影のことか...?影のことなのか...?」

 

「だとしたらどうするのかな。」

 

「違う、影なのかどうかを聞いてんだよ!」

 

「ほう、ならば答えてあげよう。凍月 影は、もうこの空の続く場所にはいない。」

 

「.......っ!」

 

ガキィン!

 

「やはり突撃してくるか。ただ、キレがない。感情による攻撃は精度が落ちるぞ。」

 

「...だ、まれぇぇ!!」

 

言いたい。俺はここにいるって。今すぐ仮面を取ってブランを抱き留めたい。

けど出来ない。まだ俺はレルーラだ。ごめんなブラン。俺の為に泣いてくれてる 

のに、何もできない愚かな俺で...

 

「ふむ、ならばその怒り、悲しみ、恨み、その感情に身を委ねれば、もしや

 私を倒すこともできよう。さぁ、その感情の果てに行き着くがいい!」

 

レルーラはブランの攻撃を避けながら演説する。

 

「ブラン...まさか...あいつらの狙いは...!やめなさいブラン!それ以上感情に

 身を委ねたら...女神であることが出来なくなる!転化してしまうわ!」

 

ノワールの叫びは時既に遅く、ブランは体の中心から溢れる黒い光に呑み込まれた。

そしてレルーラは仮面の奥でこう呟く。

 

「今は我慢すればいい...いずれちゃんと元通りになる...」

 

それは仮面を着けた自分にも転化したブランにも当てはまる言葉だった。

 

「......全部...壊ス...」

 

空には水色だった髪がオレンジに、紅い目は青緑色に、白と水色のプロセッサユニットは

黒とオレンジになった、女神ホワイトハートの転化体、ロストホワイトが佇んでいる。

 

 




以上です。本調子ではない中書いてるので少し雑かもです。
マジックカンパニーの手先レルーラ。女神を一人転化させる。
...建設会社でしたよね、マジックカンパニー。少なくとも原作では。
今あるのは溢れでるDEM社感。一体何がしたいんだあいつら。
次回は別行動だったアイエフとベールが合流。レルーラと会敵しますが...?
サブタイは「転化」
ネプ子さんは今ごろ保健室かな。

感想、評価、その他疑問点などお待ちしてます。
都合上シリアスなためしばらくリクエストは締め切ります。すいません。
ギャグが書けない...(泣)

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