女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、最近寝不足気味のフェルデルトです。
数学が楽しくてしょうがないです。はい。
そんなことよりも続きですね。では、どうぞ。


誤算

「ねぷー...あれ、知らない天井が見えるよー。」

 

「おや、気づいたかね。女神候補養成科のネプテューヌ君。」

 

「ねぷ、どうして仮面の人がここにいるのさ。まさか、わたしに

 あんなことやそんなことをするつもり!?だから両手両足縛ってるんでしょ!?」

 

「ほう、それは面白い発想だな。だが興味はない。

 これは君に対する尋問である。何をしていたかを述べよ。」

 

「え、尋問!?てか何も覚えてないよわたし!」

 

「...やはりか。トリック殿の術式は素晴らしいな。」

 

「どーいうこと?」

 

「ならいい。録音は済んだかね。ワレチュー君。」

 

「もちろんっちゅ。」

 

「あー、あのネズミ!」

 

「ではまた眠りたまえネプテューヌ君。次目覚める時には

 面白いことが待っているよ。では...」

 

「ちょ、待ってよ、えっと、影...?」

 

「レルーラだ。レルーラ·フォン·ドゥシャ。」

 

「え、じゃぁ、なんで影って...」

 

「知らぬな。では、おやすみ。」

 

指パッチンで、ネプテューヌのいた部屋を消灯させる。

 

「ふむ、まさかブランより早く看破されそうになるとはね。」

 

レルーラは港で一人また呟くのであった。

 

 

----------

 

 

「...誤算ね...まさかネプ子を回収された上に女神候補3人を相手にしてもほぼ

 効果がない斥力能力持ち、おまけに正体不明の三段構えときた...

 こりゃ影がいても中々に強敵ね...」

 

「どーすんのよ、反対運動の監査官がネプテューヌを回収してるのよ、

 これじゃお先真っ暗じゃない!」

 

「あいちゃん、どうするおつもりでして?」

 

「どうするもこうするも斥力を封じてる10秒でたたみかけてもらわないと

 ほぼ勝ち目はないわね...あと、どうしたの、ブラン。ずっとずっと考え

 こんでるわよ。何か気になる?」

 

「...レルーラ·フォン·ドゥシャに酷い規視感を感じる。こう、説明しづらい

 けど、こう、何か感じる。まるで、影のような雰囲気を...そんなはずないのに。」

 

「けど案外あるかもしれないわよ、だから仮面つけてるのかもしれないし。」

 

「それは一理ありますわね。影さんがわざわざ自分が別のところにあると

 偽って実は敵の内情を探っているとか...」

 

「ちょ、ちょっと待って3人とも。影の第一能力は把握演算よ?あいつの能力は

 斥力。能力が途中で変わることは無いし、昇化で固有能力が別物になるってことも

 ない。完全に別人よ。それが"能力なら"ね。」

 

「能力なら...一体どういうことですの、あいちゃん。」

 

「斥力フィールドは強力な磁場と電磁波で物体の運動に対してそれをある程度は

 無力化できる。それは科学よ。能力じゃない。もしもあの仮面が科学で斥力を

 使っているのなら、あの仮面が影である可能性は十二分にあるわ。」

 

「てことは、それを証明するためには...」

 

「アイエフの隠密と現実回帰(リアリティックリターン)が必須になる。」

 

「まぁ、ダメ元でやりますか。作戦は明日決行するわよ。」

 

「了解よ。」

 

この時、凍月 影退学確定まで残り2日であった。

 




以上です。いかがでしたか?
あいちゃんは頭きれますね...でもってネプテューヌとブランに若干気取られつつ
ある影ことレルーラ。次回はそんなレルーラの葛藤を描きます。
サブタイは、「葛藤」
そのままですね、はい。

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