女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、土日が暇人のフェルデルトです。
今日は多分二話投稿しますね。
今回はネプテューヌ達の反対運動にレルーラの謀略が迫る。
反対運動は一体どうなる...?
ではどーぞ。



謀略

「しかし、学長代行殿。反対運動の内部分裂が失敗した以上は何か別の根回しを

 した方が良いのでは?戦意を喪失させなければ何度でも歯向かってきますよ。」

 

「...ええいレルーラ!貴様こそこれで大丈夫だと言っていたのに、

 この体たらくはなんだ、全く逆ではないか!」

 

「ほぅ、しかし運動を鈍らせはしましたよ。次の手もあります。

 故に、私の出番となるのですよ。」

 

「なに...?」

 

「反対運動の中心生徒を圧倒出来るのですよ、私は。あとは、

 理論的な口実を作っていただければ問題ないのです。」

 

「何故そんな理論的にこだわるのだ?」

 

「圧政と罵られたいのですかな?学長代行殿は。」

 

「むぐ...よいだろう...」

 

「ということだ、リンダ君。少々手荒かもだが、連中の秘密基地に潜入した

 のなら、その場所に少々細工をしたまえ。新聞部を誘導するのを忘れずにな。」

 

「はい、了解っす!」

 

「では、私は監査に戻らせていただきますよ。」

 

「うむ、よいだろう...」

 

これが、レルーラがノワール達と対峙した数時間前の出来事。

 

 

--そして...

 

現在レルーラは校舎裏にある小屋にて一人の少女と共にいた。

 

 

「お兄ちゃん!ちょっとどこ行ってたの!?って、なんでまた仮面つけてんのさ。」

 

「あのなぁ、明、俺の趣味だよ半分は。この仮面のお陰でやりたくもないことも

 できるんだし...それにだな、忙しいから帰り遅くなると言っておいたはずなのだが。」

 

「いーや、言ってない。それよりもお兄ちゃん、もう外出ていい?」

 

「仕事が片付いたらな...面倒な仕事だけど、こういう裏の仕事が

 あるからあいつらが勝てるように仕向ける事ができる...」

 

「むー、お兄ちゃんのケチ。」

 

「落ち着きたまえ我が妹よ。女神達が奴らを倒すためには私以上の力が必要。

 故にあえて彼女らの敵に回り、訓練しているのだよ。そのために社長にも

 仮面割れるまでの付き合いであると認識させて彼女らに勝たせたいのだ。」

 

「あのさ、お兄ちゃん。仮面つけてるとキャラ変わるよね、てか

 どこの完全平和主義国の王子?ゴールデンウィークは終わったよ?」

 

「さ、殺人的なツッコミだ...」

 

「あれは私は2の方が好きだなー、エレガントだし。」

 

「判断基準そこ...まぁ確かにそーだけど。」

 

「あとさ、その仮面だけど、まさかお兄ちゃん、機械化兵士とか

 言われてない?序列剥奪とかされてない?」

 

「休学中だから剥奪はされてるし、機械化兵士というか、機械義肢の人かなー。」

 

「機械義肢って...赤目の蟲を笛を使って森に帰そうとして失敗した感じ?」

 

「...なんかちょっと違う...!」

 

「そー?」

 

「そー?って、はぁ...まぁ、いいや...」

 

「お兄ちゃん?」

 

「...(いずれはあいつらにも感づかれる...けどまだ明は能力を制御しきれない上まだ

 世間知らずなところもある...まだ、この仮面と共にレルーラ·フォン·ドゥシャ

 を演じる他ないか...)」

 

「もしもしもしもし、お兄ちゃん?聞いてる、起きてる?あなたはここにいますかー?」

 

「...あ、どうした明。」

 

「それはこっちのセリフだよ!ボーッとし始めて目が金色に光れば、って、

 そういや眼帯してたね。仮面の下に眼帯ってのもどうかと思うよ、私は。」

 

「趣味。てか、眼帯の下は金色に光るのが基本でしょ。

 例外で青とか純粋に失明とかもあるけどさ。」

 

「え、失明は例外なの?どんな趣味なの、それ...」

 

「妹よ、そこで引く必要性は無いぞ。」

 

「え、無いの?」

 

「無いわ!光より速い質量を持つ物質ほど無いわ!」

 

「お兄ちゃん、その例えはちょっとどうかと思うよ...」

 

「はぁ、んじゃそろそろ反対運動潰しに行くか...」

 

「反対運動?それがお兄ちゃんの敵?」

 

「言っとくけど明の力は借りなくても大丈夫。自分の力を制御出来るように

 なってくれればそれでいいよ。」

 

「うん、わかった...」

 

「では私はまたしばらく凍月 影であることをやめ、レルーラ·フォン·ドゥシャとして

 学園を駆けるとするよ。良い子でいるのだぞ、我が妹、凍月 明。」

 

「やっぱりキャラ変わりすぎじゃない?どこかの精霊さんみたい。」

 

「義理の妹である君が言うと変な説得力があるな...では、行ってくる。」

 

「いってらっしゃい、お兄ちゃん。」




と、いうわけで、やっぱり仮面のあの人は影君でしたー。
じゃあなんで斥力が出せるの?
さぁ何故でしょう。
次回、「誤算」
戦術予報士、アイエフvsレルーラの頭脳戦...の予定。

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