女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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第20話、前編でございます。
どーも、19話を投稿して力尽きて6時間くらい眠ってたフェルデルトです。
さーて、決戦ですよ。文字数なんて気にしなーい!頑張りまする。
では、どうぞ!


砕けるは凍てついた月(前編)

...ネプテューヌ達の突入から20分。

「状況は変化なしか。装備のゲイン計算とか済んでないけど...大丈夫かな...ブラン...」

 

せめて遠距離狙撃用のライフルくらいは準備しようか...

 

「あれから20分ねぇ...やっぱり心配?」

 

「当たり前だ。まぁ俺が心配する必要はないだろうけどな。」

 

けど、かなり時間がかかってるのも事実。

 

「君たち、少し黒板借りていい?」

 

「いいですよ?ご主人様。」

 

俺は主人じゃない、主人公だ。

 

「影、何する気?」

 

「ちょっと計算を。ね。」

 

カカカカカカカッ

 

「な、なんですかこれは!?凄い難しそうな式をすらすらと書いてるですぅ!?」

 

「しかも高速ときた...把握演算を応用して頭の中で考えた式を書き出しているの?

 一体、何の式...!?」

 

「気にするな。まぁ...これでいくかな...」

式を書く手を止め、今度は鎧装装着(アームズドライヴ)を使用して武装の組み立てに入る。

 

「ちょ、影。こんな人がいるなかでそれは...」

 

「装備完了。長距離狙撃武装、名前は、そうだな...ディレットシューターでいいや...」

 

「影さん、どこ行くです!?」

 

「狙撃ポイント。どうにも嫌な予感がするからな。勘定は皿の下だぞー。」

 

「はぁ!?待ちなさいよ!」

 

「あいちゃん、あいちゃん、影さん、10000円札置いてるですよ...?」

 

「...余計追わないといけないじゃない!」

 

そんなこんなでホラーの館から少し離れた旧校舎の屋上に到着。

 

「突入からそろそろ30分...狙うか...?」

 

屋上にうつ伏せになりディレットシューターのスコープを覗きこみ、

ホラーの館を見た時、ちょうど正面から5つの人影が爆発と共に空中に躍り出た。

 

「あれか...!」

 

すかさず倍率を拡大する。

 

「変身してるブラン達と...学長か...目ぼしい装備は右手のロッドだけ...

 しかし、左手のあのクリスタルも怪しいな...おまけにギャラリーが

 集まり始めた...狙撃は厳しいかな...」

 

戦いにくくしたうえで攻撃を仕掛ける、か、戦法としてはかなり下級だけど

効果的だな...悪しき力に蝕まれし者だね...やはり...

 

「防戦一方か...せめてギャラリーを逃がせばどうにか...!?」

 

突如、学長の持っていたクリスタルが黒い光を放ち、地面から

土の人間らしき異形のものが現れた。

 

「マドハンド、違うな...スコップで斬ればどうにか...いや、

 もともとスコップは斬撃武器じゃないな...」

 

ギャラリーの何人かが土の異形に取り込まれ増殖していき、

ようやくギャラリーがいなくなった。

 

「よし、撃てる...って言ってもなぁ、敵が多くてどうしようもないか...」

 

ブラン達が斬って斬って斬りまくっても敵の数は減らない。むしろ増えてる。

 

「ち、随分と面倒な能力...いや、あのクリスタルの効果か...」

 

ならば、あの小さい点のようなクリスタルを狙い撃つだけ。

 

「直線距離は...だいたい700m...射角調整、気温、湿度、風向速確認。

 撃ってから0.4秒後に着弾するから...相手の行動範囲を予測して...」

 

照準を少しずらす。

 

「もらった...ズドン。」

 

銃口から放たれた光は学長の左手にあったクリスタルを正確に撃ち抜いた。

 




以上、第20話でした。
影君の狙撃制度、恐るべし。但し3章に出るユニのほうが更に上です。
次回は後編、いえいえ中編です。
てなわけで次回、「砕けるは凍てついた月(中編)」
影君が戦場に舞う。

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