女神科高校の回帰生   作:Feldelt

22 / 95
どーも、ギルクエ回して憔悴してるフェルデルトです。
ゴールデンウィークですねぇ...今年は月金が平日なのでそんな気にはなりませんね。
で、18話です。妖精こといーすんは何を告げるでしょうか。
では、どうぞ。


性能なんていくらでもひっくり返る。

「どういうこった、初対面で名前を把握されてる...けど死神とは

 思えねぇ...何者なんだ...この妖精...」

 

「警戒し過ぎよ、影。まぁ、説明はお願いします。」

 

敬語!?てことはやっぱとんでもない存在...

 

「そうですね。私は...この学園の理事長と言ったところです。初めまして、

 ですね。皆さんのことはアイエフさんからいろいろ聞いております。」

 

「り、理事長さんです!?」

 

「えーっと、いーすんが理事長なの...?」

 

「へ...ネプテューヌ、知ってるの?」

 

いーすん...?この妖精の個体識別名称、にしてはくだけてるな。

 

「え?いーすんって、何...?」

 

「ちょ、自分で言っといてそれは...」

 

「けどねぷねぷは記憶喪失でしたから...」

 

「...今もそうでしょ?」

 

「そうですわね...時折そうとは思えないですが。」

 

「ともかく、アイエフ、進めてくれ。」

 

--これじゃ話が進まねぇ...

 

「えぇ、そうね...」

 

アイエフとその妖精は顔を見合せて妖精は微笑み頷く。

 

「私は理事長の依頼でみんなを、特にネプ子と影を監視してたのよ。」

 

「「か、監視!?」」

 

「二人とも落ち着いてくださいまし。まずはあいちゃんの

 お話を最後までうかがいましょう。」

 

「ありがとベール。理由はマジェコンヌ学長がネプ子を狙っていたからで、

 それを邪魔されるかもしれない影の存在にも気づいたから、本来ネプ子

 だけだった監視を影にもしてたのよ。」

 

「よく聞いてください、皆さん。今のマジェコンヌ学長は悪しき力に

 呑み込まれ、正気の、本当の学長ではなくなっているのです。」

 

「ど、どういうこと?」

 

なるほど、そういうこと。

 

「つまり...あの岩の巨人を差し向けたのは学長だったってこと。

 校内の問題が校外にリークされたのはアイエフの仕業、でもって

 そろそろ真打ち登場、といったところか。」

 

「影、もう全部説明された私の身にもなってよ...」

 

「現に俺はアイエフが情報集めてるのは知ってたぞ。まさか監視

 されてるとは思わなかったけどな。」

 

「焦ったのよ、感づかれたって。」

 

「ぷしゅー...」

 

場違いな声を上げたのはネプテューヌ。頭から湯気が出てる。

 

「ちょ、ネプテューヌ!?大丈夫!?」

 

「...影、少し整理して。出来れば三行で。」

 

「んー...三行というのは厳しいかもだけど、

 学長が俺らを狙ってる、

 そろそろ襲撃だろう、

 対策練りなされ。

 と言ったところかな...でしょ、理事長イストワール。」

 

「はい。流石は影さんですね。あと、ネプテューヌさん、手を...」

 

「手を?えっと、こう...?」

 

ネプテューヌがイストワールに手をのばす。

 

「これは、あなたからあなたへの贈り物です。受け取ってください。」

 

直後、ネプテューヌの手に一本の刀が。

 

「うおー、なにこれかっこいい!」

 

--子供かい!

 

「すいません、お時間のようです...マジェコンヌは、ザザ、

 皆さんの...前に、ザザ、必ず現れます...ザザザ...

 どうか、彼女を...止めて、ください...ザザー...」

 

切れた...何か色々引っ掛かる...

 

「い、いなくなったです...」

 

「そりゃこんな地下でビデオチャットなんてしたらそうもなるよ。」

 

「いや、ビデオチャットで物は渡せないわよ!」

 

「一つ分かったのは...お前ら女神候補が四人がかりで挑んで

 ギリギリの俺がかなりの危機感があるということ、即ち、」

 

「「即ち...?」」

 

ベールとブランが同時に聞いてくる。

 

「今のままじゃ勝てない。性能差も、実力差もありすぎる。」

 

「何よ影、私達が負けるとでも!?」

 

「事実を述べているだけだ。未来なんざ不確定要素の塊。

 けど、未来に事実は存在しないのなら、強くなればいい。

 俺を1vs1で勝てるようになれ。強くなったぞ。俺は。」

 

「けど影、前期祭は明日からよ!?」

 

「その通り。だからもうほぼ手はない。行き当たりばったりの

 戦闘になる。だからせめて、いかなる状況にも対応できるように

 明日からの前期祭のパトロールを我々でやろうと思う。」

 

「...名案ね。学長からの直接攻撃も防げる。」

 

「そして前期祭の治安も守られる。大賛成よ。影。」

 

「んじゃ...しばらくはこれで行こう。ベール、ゲーマー的戦術

 指揮は任せたぞ。俺は裏でアイエフと作戦練るから。」

 

「何勝手に決めてんのよ...別にいいけど。」

 

「決まり。持ち場云々とか手続きはノワール、任せていいか?」

 

「はぁ、何気面倒だけど、お安いご用よ。」

 

ニヤリ。

 

「よーし、返り討ちにしてやるよ、悪しき心の学長よ!」

 




以上、18話でした。後2か3話で1章終了です。
次回、「決戦前、早めの晩餐」
感想、評価、活動報告にてのパロディリクエスト等、お待ちしてます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。