女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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どーも、課題に追われているフェルデルトです。
更新出来ないといいながら、暇になったので投稿しますw
そういえば学長異変といいながら学長が出てない。
黒幕ポジで最後に出しますか。では、16話。
凍月君の羅生門もどきから4日後のお話。どうぞ。


学園祭は祭りと言う名の戦場である。

あれから4日。まぁ俺はあの後酷い筋肉痛と倦怠感と戦いながら後片付けをどうにかして、ちょうど起きてくれたブランに運ばれ無事寮につき、それから3日は激痛で起き上がれないという状態に陥りようやく今日無茶しながらも教室に入ることは出来た。

 

「あら影、全身筋肉痛は治ったの?」

「お前の耳はなんだ、光より速いのか?」

 

もう既にアイエフにはばれていた。

 

「いやいや、独自のつてよ。それよりも、ネプ子達に何か言うことあるでしょ。」

「無いな。正当過剰防衛だから。」

「過剰なのかい!じゃなくて、まぁいいわ。本人達も来たし。」

 

振り向けば奴らがいる。

 

「やっほー影、元気してたー?」

「バカなのあなたは!?確かに影が出力を抑えていたとはいえ危うく殺されかけた相手にその挨拶はなによ!?」

「えーと、4日前の敵は今日の強敵(とも)でしょー?」

「はぁ、とんだ世紀末ね。」

「元気がよろしいことで……」

 

まぁ、表沙汰は面倒だから気絶程度の威力に抑えてはいたけどやっぱもう少し痛め付けるべきだったかな?

 

「ねぷねぷ、ノワールさん、影さん、もうケンカは駄目ですよ?」

 

若干コンパが前屈みの説教モードに入ってるが、まぁ、この胸が目障りだこと。

 

「へいへい、正当過剰防衛ですけどねー。」

「思いっきり上の空じゃない、反省してるのかしら。」

 

視線を何もないところに飛ばしてるだけだ。気流の流れが面白くてね。

 

「って、正当なのに過剰って……自覚してるじゃない!」

「あ、そー言われれば確かにー。」

 

なんて雑談とともにチャイムが鳴る。

 

「チャイムか。確か一時限目は……」

「数え方に違和感を感じるわたしがいるよ、こんぱ……」

「確かにそうですね。一時間目は学園祭の話し合いです。」

「いよっ、待ってました!」

「こんな奴がいて大丈夫なのか?このクラス。」

「大丈夫よ、問題ないわ。多分。それよりも、頼まれていた件だけど。」

「……了解、流石アイエフだな。」

「まぁ対面までは時間かかるけどね。勘づかれてない?」

「わからん。その場しのぎでどうにか、かな。」

「頼むわ。あと、」

「言われんでもわかっとる。ネプテューヌ達の攪乱だろ。」

「敵はネプ子達を狙ってるから、切り札を無くさないためにもちょっと悪いけど囮になってもらうわ。」

「らじゃ。で、学園祭は?ノワール。」

「聞いてなかったの!?まぁいいわ。大体の骨組みくらいなら貴方なら推察出来るでしょ。」

「ま、な。で、策士ノワールさんは何をお考えかな。」

「それを今から聞くの!わかった!?」

「へいへい。」

 

そんな学園祭の話し合いは放課後も続いた。

 

「ねーねーあいちゃん。学園祭何するか一緒に考えない?」

「ごめんなさいね、ちょっと用があるからまた明日にでも頼むわ。」

「あらそう、影は?」

「興味ない。成り行きに任せる。」

「二人ともつれないわねー。ま、いいわ。じゃあまた明日。」

「うーっす。」

 

失敗した。攪乱任務の予定が……けどまぁ気取られるほどアイエフも間抜けじゃあるまい。が……探りは入れるか……

 

 


 

 

ひっさびさのナレーションだよー!この主人公オブ主人公、ネプ子さんのナレーションのお時間だよー!

 

「何ナレーション復帰ではしゃいでるのよ、で、議題は二つ。」

 

ちなみに、今わたしたちがいるところはテラス。その名もランカーズテラス!文字通り学業及び戦闘能力の校内序列5位以内しか入れないとんでもないところ!そんなとんでもないところでわたし、ノワール、ブラン、ベールが一堂に会している。こんぱは看護科の方の話し合いに出席しているよ!

 

「で、その議題ってなに?」

「まず、影に対する対処法。そしてもう一つはアイエフの動向よ。」

「どっちも人に絡んでおりますわね。」

「えー、でも影にどうやって対処しろって言うのさ。フェイントもそろそろ対策されちゃうよ?」

「そうね……何かいい案ない?」

「肉弾戦で殴る。けど、これもそろそろ対策される。」

「包囲して行動範囲を狭めるとかどうでしょう。」

「あらそれいいわね。ネプテューヌは?」

「うーん。影って仲間だよね。対策立てるのは大事だけど、見えない敵の対策を立てようよ。」

「私だってそうしたいわよ!まぁ、確かにネプテューヌの言う通りね。影がいないと色々大変だったし。」

「確かにそうですわね。昔もいろいろお世話になりましたわね、ブラン。」

「そこで私に振るのはともかく、影は必要不可欠。敵になっても、私が説得できる。で、アイエフの方は?」

「アイエフの方は……そうね、最近どうも様子がおかしいのよ。委員会とかやっているわけでもないのに放課後にはいっつも用があるって言ってすぐどこかにいっちゃうから……」

「もー、ノワール、人を疑いすぎだよー!」

「あなたは疑わなすぎなの!はぁ、気になって仕方ないのよ。」

「では、尾行という手はどうでしょう。」

「尾行?」

「それは名案だよベール!」

「その手があったわね、じゃあ明日辺り影にも声かけてみる?」

「いや、影は今全身筋肉痛で気配を消しきれないからかえって荷物。」

「ならコンパ辺りね、せめて5人は欲しいわ。」

「では、決まりですわね。」

 

あ、ナレーションを入れる場所が久々過ぎてわからなかったよ。そのせいかな、消しきれない気配をどうにか消してランカーズテラスの死角から聞き耳を立てている影に気づけなかったよ。

 

 

「はぁ、面倒なことになった。」

 




以上、16話でした。
次回、「先手だって後手に回る」
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