女神科高校の回帰生   作:Feldelt

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用事の合間を縫って書きました、フェルデルトです。
ようやくリクエストの一つを実行出来ました。
APOCRYPHAさん、リクエストありがとうございました。
引き続きリクエストは活動報告にてお待ちしてます。
では、キノコ時々大乱闘、お楽しみください。


キノコ時々大乱闘

「影ー、全然見つからないよー……」

「全くだらしないわねぇ、けど、見つからないのも事実ね……」

「一人10個x4で計40、あるのは6つ。こりゃ厳しい。」

 

現在、俺とネプテューヌ、コンパとノワールの四人でキノコ探し中。

 

「あったです、これで7つ目です。」

 

気休めだな、あと33個。

 

「規則性とか法則性でもあれば楽なんだが……」

「ねぷっ、こんなところにたくさん見つけたよー!」

『なんです(って)!?』

「言った側から……なるほど岩場に生えるのか。」

「ほらほらー、一気に6つ見つけたよー!」

「すごいですねぷねぷ、さすが主人公です。」

「俺もだよ、一応……っ!?」

「ねぷ?どったの、影。」

 

気のせいか、岩が動いたような。

 

「どうやら、何か感じたみたいね、影。」

「あぁ、ネプテューヌとコンパは?」

「ん?キノコの色が微妙に違うとか?」

「食べると小さくなって吹っ飛ばされやすくなるんだろ?」

「でもネプテューヌがこれ以上小さくなるかしら。」

「ちょっとノワール!それは失礼百万だよ!」

「ねぷねぷ、それを言うなら千万です。」

「やっぱ常識ずれてるな……」

「何をー、クイズミリオネプでは全問正解したんだよ!」

「どーせ全問にヒント使ったか調べたんだろ。因みに俺はあのクイズのヒント形式は非常に面白かったと思ってる。」

「それに、常識を問うクイズはネルリーグよ。」

「あばば……」

 

ネプテューヌの撃沈を確認。しかし、そんなこんなしてるうちに違和感は増していく。

 

「なぁ、あの岩、慣性の法則を無視してないか?」

 

そう。意思を持つはずのない無機物である岩が坂でもないのに動いている。

 

「いやいや、さすがにそんなわけ……」

 

ノワールもそこから先は何も言わなかった。

 

「ねぷねぷ、岩が動いてるですよー……」

 

コンパは恐れおののき、ネプテューヌははしゃぐ。

 

「事件の予感がするよ、これは!」

「事件ってレベルじゃねぇ、来るぞ!」

 

瞬間、岩の雨が降ってきた。

 

「ね、ねぷー!?」

「今日何回目だその叫びは!迎撃するぞ、変身!」

 

俺、ノワール、ネプテューヌは同時に変身して岩の迎撃を始めた。

 

「ねぷねぷ、上から来るです、気をつけるです!」

「わかったわ、こんぱ!」

 

それで上に行くか?普通。

 

「とりあえず、どうするんだこの量。」

 

ネプテューヌが迎撃し損ねた岩を俺とノワールで切り捨てる。

 

「どうするもこうするも、今は迎撃するしかないでしょ!」

 

把握演算でどの岩がどこに着弾するかは分かるけれどもいかんせん戦闘ができないコンパが邪魔だ。

 

「コンパ、下がってろ!」

「は、はいです!」

「やぁぁ!」

 

ネプテューヌが特大の岩を抑える。

 

「危ねぇ、あれはまずかった……」

 

ひとつ安堵したところに風切り音が聞こえた。

 

「まさか……!?」

 

そのまさかだった。ノワールが戦線離脱したのだ。

 

「ノワール!?どこ行くの、ノワール!」

 

あいつは速い、声が届く筈がない。

 

「ちっ、あんにゃろが!」

 

愚痴りつつ岩を斬るが……切れ味がまずい。俺の使っている黒影と白影は柄の部分に斬れ味を示す宝石があり、通常は紫色に光っているのだがもう岩を50は斬ったために黄色になっている。

 

「くっ、影、だんだん岩に囲まれてるわ。」

 

降りてきたネプテューヌの言うとおり、だんだん岩に俺たち3人は囲まれてきた。

 

「どっかの間桐さんみたいに真っ黒な力でもありゃ蹴散らせるんだが。」

「それ、私とこんぱも巻き添えよね。」

「だよねー、コンパをどうにかして逃がさにゃダメなのだが。」

「ねぷねぷ、もう囲まれるです!」

 

青く澄みきった空は岩に閉ざされ、開かずの天井となった。

 

「ドリルでもありゃ話は別なんだが、容積が狭まってきたな、こりゃ」

 

能天気なことを言ってられる状態ではないな。

 

「さすがにこれは武器がなきゃ厳しいわ。影!」

「んじゃ総員、耐ショック姿勢、撃つぞー。」

 

黒影と白影を納刀し、スラッシュバレットを持つ。

 

「ズドン。」

 

放たれたエネルギー弾は天井を貫き、俺とコンパを抱えたネプテューヌが脱出した。が、その先にいたのは鎧の巨人もとい岩の巨人であった。




いかがでしたでしょうか。
文を長くするのが苦手で、一話1500字くらいです。
読みやすいのか読みにくいのか、ご意見、ご感想、評価、
活動報告でのパロディリクエスト、等々、お待ちしております。
飢えております(笑)
あ、次回、「ホワイト·ブレット」

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