大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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前回までのあらすじ

 吉野さんに嫁が四人増えた、事実だが文章にするとちょっとアレな気がしないでも無い様な事が起こった、そんな日。

 それでは何かご意見ご要望があればお気軽にどうぞ。


2018/04/21
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました様坂下郁様、拓摩様、対艦ヘリ骸龍様、有難う御座います、大変助かりました。


ある宴会での風景

「軽空母、龍驤や。独特なシルエットでしょ? でも、艦載機を次々繰り出す、ちゃーんとした空母なんや。期待してや!」

 

「航空母艦、鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」

 

 

 吉野達が大本営から帰還し諸々の報告を受けた後、大本営から着任した金剛、伊58、そして時同じく岩川基地より着任した鳳翔に龍驤、都合四名の歓迎と称したちょっとした宴会が夜に行われた。

 

 場所は艦娘寮大広間、そこには数日前査察団MIGOの面々と共に繰り広げた宴会と同じく、上座に吉野を据え、ズラっと艦娘達が並ぶ温泉旅館の大広間の如き世界が広がっていた。

 

 吉野に近い位置には本日の主役である着任したばかりの四人が座り、そこから秘書艦や艦隊総旗艦という順で席に着き、いつもの如く長門の音頭で宴会が開始された後無礼講というカオスが展開されている。

 

 

 通常この様な催しは食堂等でやれば料理を運ぶ手間や後片付けが楽なのであるが、この大坂鎮守府では食べ物が添えられる宴会は食堂で行われるのはタブーとされている。

 

 それは多くの者が毒系の飲料を嗜み、毒系の食べ物を口にする、そんな暴挙を食堂の主である間宮が許す訳がなく、また酔い潰れた者を運ぶには寮の大広間という場所は利便性が良かった。

 

 そんな訳で大抵この様な集いは概ね艦娘寮の大広間で行うというのが大坂鎮守府では通例となっていた。

 

 

 そして岩川基地より着任した二人の軽空母は到着した時には鎮守府の主が留守で、その主が帰還した後も片や事務処理に追われ、着任した二人も荷物整理や諸々の作業の為顔を合わす事が無く、こうして催された歓迎会にて漸く邂逅を果したという状況であった。

 

 

「基地司令長官の吉野三郎です、色々至らない処があると思いますが、どうか宜しくお願いします」

 

 

 互いに挨拶を交わし、一言二言言葉を交わすが、にこやかな吉野に比べどうも龍驤の表情は怪訝な物であり、その隣の鳳翔も不思議そうな相で目の前の髭眼帯を見つめている。

 

 

「えっと、自分何かおかしな所がありますかね?」

 

「あーゴメン、前に染谷司令から聞いとったイメージと司令官はんの何ちゅうか……見た目がな、その随分ちゃうなって」

 

「ですねぇ、もう少しお若い……何と言うか線の細い文官という感じと伺っていたもので」

 

「あ~それですか、いやまぁそれは何と申しますか……」

 

 

 今の吉野は電と夕張特製の薬品によって黒々とした口髭と、もみ上げと繋がる程の立派なあご髭が生えている、加えて片目はイカツイ眼帯が掛かっており、更にそれでは隠しきれない大きな傷跡が縦に走っている。

 

 体躯はヒョロヒョロのままであったがその顔面の威圧感は割りと武官然とした感じであり、更にその雰囲気が実年齢よりも一回り程歳を取った者に見せるという効果を生み出していた。

 

 そんな男が軽い口調でヘコヘコしているという珍妙な風景は、部外者から見れば滑稽に見えるのは当然と言えば当然であった。

 

 

「ぶっちゃけ髭とかガラじゃ無いので剃ろうと思ったんですが、何と申しますか剃ると命の危険が危ないと申しますか、人生の切羽詰った事情で仕方なくと申しますか……」

 

 

 口元をヒクつかせてそう漏らす髭の向こうでは、紅茶戦艦と武装事務員、そして深海棲艦艦隊旗艦がニコリと微笑みつつも二の句を告がせない威圧的なオーラを滲ませている。

 

 元々海軍の船という前世を持つ彼女達艦娘は、線の細い二枚目よりもガッチリとした男臭い者に対し魅力を感じる傾向にあり、この吉野の髭スタイルは割りと好評を以って迎え入れられ、更に一部の者は吉野の本体は髭と言わんばかりの執着を持つに至っていた。

 

 その代表格が金剛と妙高、そして朔夜(防空棲姫)である。

 

 

「いや別に髭とかその辺りおかしいとか言うてへんよ? 前に聞いてた感じと大分ちゃうなって話だけで、うん、ハッタリでもそっちのがええんとちゃうかな」

 

 

 気を利かせてフォローを入れたまな板の言葉であったが、実際それは芯を捕らえたクリティカルヒットであり救い様の無い事実であった。

 

 その言葉に乾いた笑いを漏らしつつ、いつものドクペを口に含む髭眼帯、そして同じく茶を濁す様に愛想笑いをしつつ黄色の飲料を飲むまな板。

 

 

「しっかし妙高から聞いとったけど、ほんまココ何でも揃ってるなぁ、岩川出る時持てるだけ持ち出したけど、まさかこっちでもコレ売ってるとは思わんかったわ、こんなんやったらクソ重い荷物運ばんでもここで買うたら良かったなぁ」

 

 

 そう一人ごちたまな板、その手にある飲み物を前に吉野は敢えて突っ込みは入れずスルーする姿勢を貫いている。

 

 

「司令官はんもこっち系イケる口やろ? 一本いっとく?」

 

 

 そんな知らんぷりの髭眼帯にスイっと横に並べてあった色とりどりの飲料から赤い液体が入ったペットボトルを差し出すまな板。

 

 彼女の座る脇には黄色の飲料だけでは無く赤い飲料や白いのやら諸々が並べられている、それはプラペット容器であるが、途中で絞りが入った独特の形状をした、所謂ラムネの瓶を模した形をしている。

 

 そんな容器に入ったブツ、今龍驤が口にしているモノのラベルには『ハタラムネ・コーンポタージュ風味』と書かれたラベルが張り付いている。

 

 

 ラムネと言えば海軍では縁深い飲み物の一つ、太平洋戦争の頃は大型艦の艦内ではそれを作る設備が整えられる程に愛され、飲まれてきた飲み物であった。

 

 しかしまな板の持つそれはラムネにコーンポタージュという別ジャンルがコラボしてしまったブツ。

 

 テイストは口に入れた瞬間ラムネ独特の爽やかな風味が一瞬感じられ、そこからコーンポターシュのネットリとした穀物畑が口いっぱいに広がる。

 

 何故こんなベクトルの違うモノを融合させたのか、ただスパークリングするだけでは無く、ラムネの甘みと炭酸がコンポタをシュワシュワ攪拌(かくはん)する、ついでに味覚が混乱し感覚が攪拌される、そんなドリンクが『ハタラムネ・コーンポタージュ風味』

 

 

 そして恐ろしいのはこの味の調整もクソも無くただ混ぜちゃいました的なドリンクを造ってしまった在阪企業のハタ鉱泉というメーカーは、ラムネに何かを混ぜてそのまま製品にしちゃうという単純ながらも破壊力がある、ある意味小学生の感性をそのまま商品化しちゃったかの如きブツを幾つも世に排出するという暴挙を繰り返している、それは正に輩出なんかでは無く排出である、言ってしまえば和製ジョーンズソーダとも言うべきメーカーであった。

 

 

 今まな板が吉野に差し出した赤い液体が入ったブツもその一つ、『キムチ風ラムネ』である。

 

 何故ラムネにキムチをINしようと思ったのか、しかもそのテイストは忠実に再現されたキムチ味がラムネにINされている、むしろキムチ汁が混合されたラムネである。

 

 

「あ……ああいや、自分今コレ飲んでますので」

 

 

 勘違いされがちだがドクペを愛飲してるからギャラクシーも好きだろうとか、冷やしあめも飲めるだろうとかそういう認識は間違っている。

 

 毒飲料の知識はあっても好き嫌いは普通に存在する、むしろその手の物を飲んでいるからと他のブツもイケると言うのは大間違いなのである。

 

 

「あ、もしかしてこっちのがええ?」

 

 

 そう言いつつ赤いブツを戻したまな板から再び差し出された黄色いブツ、それは龍驤が口にしている物よりもやや薄い色合いの黄色をした飲料。

 

 容器の形はそれも同じであったが中身が違っていた、そして今差し出されたブツ、その容器に張り付いたラベルにはこう記されている。

 

 

『たこ焼き風ラムネ』

 

 

 幾ら会社の所在地が大阪であったとしても物には限度がある。

 

 むしろラムネにINされるのが粉物であるというのは乱暴にも程があるのでは無かろうか、そしてこのエセ関西弁まな板はキャラ立てする為にこんな飲み物を嗜んでいるのだろうか。

 

 恐らく好意で勧めてきたブツなのであろうが、名称だけで既に出オチなこのブツを頂きますと素直に受け取ってグビグビやっちゃう程髭眼帯は上方芸人魂的な物を備えている訳ではない。

 

 

 黙ってそれを受け取ってラベルをビリビリと剥がす、そして(おもむろ)にそれを近くに居た紅茶戦艦にスルーパス。

 

 ラベルが無いそれを首を傾げて眺める金剛であったが、恐らくそれを飲めという事なのだろうと思い一口含んでみる。

 

 

 口中で弾けるラムネの爽やかな甘さとスパークリングされたたこ焼きソースの香ばしい風味、それは口中に縁日の屋台が並ぶという超感覚。

 

 口を押さえて何故かヘッドバンキングを開始するフレンチクルーラー。

 

 涙目でベシベシと髭眼帯の背中を叩く金剛は、そのままゆっくりと土下座状態でうずくまり動きを停止する、それは無礼講というソドムで発生した犠牲者第一号であった。

 

 

「あれ? 何で金剛焼き土下座みたいな格好で固まってるでちか?」

 

 

 そんな戦場にピンクのでちでちが挨拶回りを終えて戻ってきた、元々知った顔が多く話しに華を咲かせていたのだろう、よっこいしょという言葉と共に席に着いて乾いた喉を潤す為に湯飲みに手を伸ばそうとする。

 

 そこに差し出される赤い液体の入った透明なプラ容器、当然それのラベルも既に剥がされている。

 

 

「龍驤君から」

 

 

 そんな事を言われればいらないと断るのもアレだと蓋を捻り開け、見た目からイチゴか何かのソーダかとゴクリと一口飲み込むでちでち。

 

 そんなピンクの口中で弾ける甘みとキムチ、喉を通過する刺激と鼻に抜ける唐辛子の風味、咳き込みむせる吐息すらキムチ臭が混じる為に二次災害が発生し更なる地獄が展開される。

 

 

 無礼講が前提の宴会という大坂鎮守府の、そのある意味戦場と言っても良い場では、ちょっと気を緩ませると轟沈の危機が訪れる魔空間。

 

 そして昔から知っているという気安さと悪乗りが髭眼帯を動かし、片や焼き土下座、片方を呼吸困難に陥れるというカオスをそこに生み出した。

 

 

 しかし悲劇はそれに留まらない、この和製ジョーンズソーダのラインナップはまだ序の口といえる状態にあった。

 

 カレーソーダにラー油ソーダ、クリームシチューソーダというもはや何を目指しているのか不明なラインナップの容器に張り付いたラベルを全て剥がし、それらの爆弾を持った髭眼帯はワイワイと歓談中の艦娘達の中に消えていった。

 

 

 

 そして阿鼻叫喚と共にカオスが繰り広げられた歓迎会が終わった後、鎮守府の突堤にはバケツを被った二種軍装の男とまな板の姿が灯台の明かりを受け浮かび上がっていたという。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「なぁ司令官はん」

 

「敬称はいらないよ龍驤君、何かな?」

 

 

 『修復』という文字が書かれた緑のバケツを被り、突堤で正座状態の吉野と龍驤はバケツを被っている為互いにくぐもった声で会話を交わしていた。

 

 時間は既に真夜中、艦娘寮では既に酒を嗜む者が静かに飲むという大人の空間が出来上がり、恐らくだがそろそろ罰の終了を誰かが知らせにくるだろうという時間帯。

 

 そんな突堤で波の音を聞きながら一人の基地司令長官と艦娘がバケツを被って正座で並んでいるという間抜けな絵面(えづら)

 

 

「ありがとうな」

 

「ん? 何が?」

 

「いや、普通こんな訳ありのモンが来たら悪気がのーてもどう接したらええか周りのモンは声掛け辛いやん? せやけどキミのお陰で微妙な空気っちゅーんかな、そんなん全部吹っ飛んでもーた」

 

 

 バケツの中の龍驤の顔は、苦笑と申し訳無いという物から出た自嘲に近い色が滲んでいた。

 

 

 今回の異動、それは前岩川基地前司令の染谷から打診されてそれを吉野が受けたという形になっているが、それに至る"騒動"は根の深い問題を抱えた物になっていた。

 

 元々は国内の重要拠点にありながらどこの派閥にも属さないという染谷の生き方に準じ、後任に就いた司令長官に対し一部の艦娘が叛旗を翻す動きを見せていたという。

 

 その行動は後任の司令長官側も事前に察知するものであったが敢えてそれを放置する形で着任する事にした、それは前任者の色が濃く扱い辛い者を炙り出す手間も、そして処分する面倒も労せず行える好機という認識の下放置され、後日それは行動に起こす寸前にまで至ったのだという。

 

 それは関わった者は軍規によって解体という形で終わりを告げ、岩川基地は中身丸ごと新しい物へと変わる筈であった。

 

 しかしその企てを知ったこの龍驤は、既に穏便に済ませるには手遅れになったこの騒動を無理にでも収める為に単身で執務室に居た司令長官を急襲、予め襲撃に備えていた警備隊の手によって捕縛された。

 

 その行為は襲おうとしていた艦娘達と、手ぐすねを引いて待ち構えていた側の出鼻を挫く事となり、結果としてこの騒動はこの軽空母一人に責任を負わせる事で終焉を迎える事となった。

 

 本来ならば龍驤はそのまま解体という処分になる筈だった、しかしそこに身を引いていた染谷が介入し、また企みを知ってて放置した司令長官の非を責めると共に艦娘達にも怒りを向け、結局双方しこりを残しはした物の基地運営としては問題無い程度の関係性を築くに至った。

 

 しかし龍驤のやった行為は軍規に照らしても処分を免れる物では無い物であったが為に、後日軍法会議に掛けられる事は不可避という状況になっていた。

 

 

 そんな折、内々であったが岩川基地にある一報が届いた。

 

 

 内容は機密扱いであった特殊輸送艇のデータと実物の譲渡、その船は小型でありながら外洋航行も可能であり防御面でも航行速度も今までの艦艇とは比べ物にならない程高性能な物、しかも工廠や入渠設備も備えるという、輸送任務を主とする岩川基地にとっては喉から手が出る程に欲しい船であったという。

 

 それは大坂鎮守府が持つ強襲揚陸艦轟天号、夕張と妖精さんが明石からの潤沢な資源のバックアップを受けて心血を注いで作ったワンオフの船である。

 

 そのある意味第二特務課では必要不可欠な装備と引き換えに要求されたのは軽空母龍驤の引渡しと処分の取り下げ。

 

 

 更にこの話に吉野が絡んでいるという事は取引という単純な物で終わる筈も無く、岩川に繋がる染谷の(つて)から、更に大隅にまで話を回して懐柔と圧力を同時に掛けるという徹底した駆け引きが行われ、結果としてこの軽空母は大坂鎮守府へ異動する事になり、そしてその身を案じ、同時に己が岩川に残る事によって染谷の影響力が艦娘に残るのを懸念した鳳翔が付いて来るという結果の今であった。

 

 

「……今君が感じてる責任感も後悔も、本当は君が負うべき物じゃないと言うのを自分は知っている、そしてそれはウチの者も全員知っている」

 

「いや経緯はどうあっても結局の処、ウチが迷惑掛けとるんは間違いないやろ?」

 

「て言うかこの件に限っては染谷さんから頼まれたって事より、実は妙高君にお願いされたからって部分が大きいんだよね」

 

「妙高が?」

 

「うん」

 

 

 バケツを被った二人が正座のまま、淡々と真面目な言葉を交わす、そんなとても静かな夜の珍妙な風景。

 

 風は冷たく足は痺れ、正に罰と称するには相応しい状況でも尚悲壮さは感じず、まるで世間話でもする様な雰囲気のそこには、他人の為に一度は己を殺した艦娘と、半ば力技でそれを捻じ曲げた男が並ぶ夜の波止場。

 

 

「いつもは我侭なんて言わない彼女が言ったんだよね、『助けて下さい』って、あの妙高君からそんな事言われたらさ……動かない訳にはいかないじゃない?」

 

 

 目立つ事は良しとせず、努めて影に回り、いつも周りを支えてきた大坂鎮守府の武装事務員。

 

 そんな艦娘が吉野に対し、躊躇う様に、呟く様に言った一言、そこにある想いは吉野だけでは無く、妙高という艦娘を知る大坂鎮守府の者全てを動かした。

 

 

「……そっかぁ、妙高がそんな事ゆーてたんかぁ」

 

「まぁそんな訳で礼を言うなら自分にじゃなくて彼女に言ってくれるかな? 正直あの一言が無かったら自分は動いて無かったかも知れない」

 

 

 

 それから暫く、酔った勢いと意趣返しに訪れた艦娘達の一団が二人を強襲するまでの間二人の間には言葉は無く、これから先この話題は二人の口からは出る事は無かったという。

 

 

 こうして岩川基地から毒飲料的には陽炎に続くお茶会テロリストが一人と、後日鎮守府に居酒屋をオープンし、そこを切り盛りする事になる女将の二人が着任する事となった。

 

 が、岩川に絡む騒動は実の所これだけに留まる物では無いというのをこの時誰も予想していなかった。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。

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