段々とやるべき事が固まっていく西蘭泊地。
定めた目標はあっても、まだ何に対してという確たる目標も告げられていないが、それ以前に必要な物もまだまだ揃っていない。
だから先ずはそれからというのが泊地所属の者達にある総意になった。
それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。
2018/07/17
誤字脱字修正反映致しました。
ご指摘頂きましたリア10爆発46様、K2様、有難う御座います、大変助かりました。
「そんな訳で西蘭泊地潜水艦隊全員集合でち」
西蘭泊地
店内の奥にある個室には八人の潜水艦娘+αが集い、会食という名の会議を開催していた。
大坂から西蘭へ居を移してからの彼女達は、主に泊地周辺、特に設置された海洋プラント周辺の警備に出るのが主任務となっており、泊地施設の整備関係に追われている殆どの艦娘とは別行動をしている状態であった。
指揮系統は艦隊本部付けとはなっていたが、泊地を置く場所の特殊性と、二十四時間体制の警戒と言う事で実質的にごーやが艦隊の差配を仕切っている状態であり、また警備箇所がそれなりの数にあったという事で、西蘭へ異動してからこちら全員が一堂に会するのは実は今回が初めての事であった。
「事前通達はしてあったと思うでちが、我々潜水艦隊は明後日より泊地の防衛シフトから一旦外れ、偵察の任に就くでち」
「偵察ぅ? 深海棲艦の支配海域にでも入るのぉ?」
「強行偵察の類じゃないでち、支配海域の海図を作る為に海底調査をやるでちよ」
「あー……海底の測量任務なのね」
「でち」
大本営潜水艦隊からの副艦であるイクはごーやの説明に何かを察したのか、少しげんなりした顔をしつつも仕事の内容を概ね理解したのか、溜息を吐きつつも聞きの姿勢に入った。
「今回は主に西蘭島周辺と、珊瑚海からタスマン海までのオセアニア東部資源還送航路を対象とした海底の地形調査でち、期限は一年と通達があったでち……けど、潜水艦隊としては八ヶ月という調査期間を前提に動くでち」
「ねぇねぇ、何で命令が一年になってるのに八ヶ月に短縮するの?」
「この調査は、今後泊地で立案される作戦全ての基本になる海図の基礎データになるでち、だから本来なら泊地や資源還送航路だけじゃなく、支配海域全体をくまなく調査する必要があるでち……でも」
ニムの質問にごーやは答えつつも、昨日髭眼帯に聞かされた言葉を思い出し、それに対して潜水艦隊が取るべきと自身が判断し、計画した予定を説明し始める。
「実は一年後からウチは支配海域外へ艦隊を出撃させる可能性があるでち、そうなると艦隊へ随伴したり、先行して強行偵察に就かないといけなくなるでち」
「えっ、でもウチってオーストラリア東部航路の専守防衛の拠点って事になってなかった?」
「……イヨちゃん、質問はごーやさんの説明を……全部聞いてからにしよう?」
「まぁまだその予定というかどこへ
「……だから調査範囲は泊地周辺とオセアニア東部資源還送航路だけじゃなく、他の範囲もやっておくべきという事なのね?」
「でち、最低でもそれらに加えグレートオーストラリア湾近辺はしておくべきだと思うでち、それに泊地周辺の海域はごーや達では潜れない深度の部分が殆ど……だから」
「
ごーや達が嘗て艦であった頃は、伊号型でも比較的性能の高い100型以降の艦で安全潜航深度が80m辺りに設定されており、安全マージンを排した設計上の限界深度であったとしても潜行できるのは160m程と言われている。
詳細なデータとしてではないが、二次大戦期に就役した他国の潜水艦を含めてもその範囲に収まっているとされ、200m以上潜水するのは不可能とされていた。
そして現在、艦娘として生まれ変わった彼女達は当時よりもかなり深く潜れるようになっているが、それでも西蘭泊地周辺の海底を直に見る程潜れる性能は有していない。
西蘭泊地が船団護衛として割り当てられているオーストラリア東部の珊瑚海の平均深度は3,000~4,500mとされているが、同海域の東部にはニューヘブリデス海溝が存在するためその付近の深度は9,000mに達する。
また肝心の西蘭島が位置するタスマン海になると平均深度が5,000~5,500mと言われており、潜水艦娘がソナー系装備を用いて探査しても、その殆どは探査性能の限界を超えてしまうため調査の意味が薄れてしまう。
「ごーや達は高性能ソナーを使っても探査範囲は5,000mに届かないでち、シオイで漸く……だから泊地周辺は
「……うむ、任された」
「まぁその代わりの報酬は先払いしておくから頼むでちよ?」
「……よきにハカラエ」
大本営の潜水艦隊を長く差配してきたごーやは、深海棲艦の姫すら加えた艦隊を回せる程にやり手であった。
その手腕は軍務にだけ反映する訳ではなく、潜水艦隊という過酷な任に就く者達のメンタルケア方面にも充分生かされていた。
会議の為に選ばれたのはブリーフィングルームの類ではなく、居酒屋鳳翔。
それはこれから過酷な任務に就く者達への事を思って、そして他艦隊とは違って少ない数で目一杯哨戒任務を果たしてきた彼女達への慰労という意味合いも含む。
「あの……でっちさん、ちょっといいでしょうか……」
そんなやり手のでちでちが、ただのお食事会だけで慰労とする訳はない。
何せ艦隊という縛りとしては最も過酷と言われる艦隊をずっと差配してきたのである、自身もそういう任務に就く性質上、戦意高揚に繋がる効率的な手段も色々と心得ていた。
「てーとく、これは必要な手段であり、軍務の一環になるでちよ?」
超真面目な相のでちでちの前には大好物のおにぎりをモシャーしご満悦な
その脇には正座でチョンと順番待ちするゆーちゃんに続き、大ジョッキ片手にやはり順番待ちしつつもそろそろヘベレケになっているイヨティン、そして目のハイライトが薄くなったニムが何故か続くという待機列が完成していた。
「過酷な任務を前に戦意高揚というのは必須となるでち、まさかてーとくはその軍務を拒否するなんて言わないよね?」
「……いやそれはまぁ、えぇ……はい、でもちょっと提督疑問に思ってしまう事柄が幾つかあるのですが……」
「なんでちか?」
「うん、えっと、その……何で君達は
「これは慰労も兼ねた会食であると同時に、これから就く作戦に対しての通達と説明も含むため軍務の範疇になるでち、だから参加には制服着用は義務、そう……機能美にあふれる、てーとく指定の水着の着用は当然と言えるでち」
「確かに君達の着衣は潜水艦として行動するには機能美に溢れているかも知れませんが、それは提督が指定した訳でもないし、寧ろ居酒屋で飲み食いするという目的にはそぐわない形状をしてるのではと思うのですが」
プルプルを停止し、超真面目な表情になって髭眼帯がでち公へ正論を述べる。
と同時にカラカラと静かに障子が開かれると、ニムと同じ程に目のハイライトをOFFにした龍鳳が追加の料理を運ぶ為に個室へ入ってきた。
「……」
「……ヘンタイ」
「違うからね!? 確かに提督お呼ばれしたけどスク水の宴に何か思う処もないし! そういう類の性癖とか持ち合わせてないからっ!?」
必死に体裁を整える髭眼帯の膝からは、持ち時間を経過した
その様を口を△にして龍鳳は極ゆっくりと障子を閉めつつも最後は数センチの位置でそれを止め、ジト目で髭眼帯を睨んた後再び「ヘンタイ」と呟いて立ち去っていった。
「ほらぁっ! また提督に対する謂われなき風評被害が拡散されてるぅっ!?」
「まぁその辺りは今更だしさ、気にしなくていいんじゃないか?」
ONザ膝の待機列の反対側では、胡坐をかいた摩耶様が何故か手羽先をムシャーしつつ感想を述べている。
機能美溢れる提督指定の水着を着用して。
「……何で摩耶君までがこんな宴に参加しているのかの理由を聞いても?」
「あ? いやほら潜水艦達の護衛って事で指名されたからさ、打ち合わせと顔合わせを兼ねてって事で呼ばれたんだけど、なんか問題があったか?」
「……うんまぁそういう事なら、いやいやそれ以前にどうしてスク水着てるのよ?」
「電にジャンケンで負けたから」
「軍務に就く際の装備の選定に関わる事案にジャンケンという行為を持ち込むのは提督どうかと思います……てか、何で朝潮君もスク水で参加しているのでしょう?」
「はいっ! 朝潮も護衛として指名を受けたのですが、この会合に参加する時摩耶さんを迎えに行った際、この任務専用に設定された装備という事で電さんにこれを手渡されまして」
スク水番長の向こうでは、正座でチョンと座る朝潮が機能美溢れる提督指定の水着を装備してニコリと笑っていた。
そして髭眼帯のプルプルが再開し始めた。
「Admiral……私に対しては何も確認事項がないのでしょうか」
「えぇその辺りは何と申しますか……諸々の説明を求めても良いのかどうかの覚悟が提督正直できてません」
「いえ、このウォースパイト、大英帝国の誇りの為、そして郷に入っては郷に従えという軍の方針に則って艦隊の輪を乱す訳には参りません」
それは軍の方針ではなく日本の格言であり、行動は単にハブになってしまうのがアレだからしちゃったという行動なのではないだろうかと髭眼帯は思った。
しかし胸に「といぱすーおう」と書かれた名札を縫いつけている機能美溢れる提督指定の水着を着用する彼女を直視できず、プルプル度を増してしまう。
因みに、今日に限ってはゆーちゃんも
「はいはいお待たせしました、初鰹の刺身盛りです、ショウガ醤油かニンニクポン酢、どちらかお好みで召し上がって下さいね」
そんな機能美溢れる提督指定の水着の会合が繰り広げられる個室に、居酒屋の主である鳳翔が追加の料理を持って来る。
機能美溢れる提督指定の水着を着用して。
「……えっと、何故鳳翔君もそういう格好してるのかの理由を聞いてもいいのかなと、提督迷っています……」
「あぁ、それは何と言いますか、ごーやちゃんにお話を伺った後にですが、ウチも夏らしい何かフェスを開催した方がいいのかなと思いまして」
「……フェスぅ? 夏らしいって、今冬なのにフェスぅ?」
「はい、なんでも間宮さんのお店では夏季限定の「泊地 on ICE」というフェスが開催され、氷菓を始め涼をテーマにした催しをするとお聞きしまして」
「……それが何故スク水着用に至ってしまうのかの理由を聞いても?」
「店では季節の素材を使ったお料理を提供するのは基本です、素材の調理法、盛り方、使用する器も全てそういう思想を元に作っています」
「……それで?」
「特別意識せずに普通は季節という物を扱うのがこの店では当たり前になっているのですが、同時にそれは「普通にしている」という範疇に収まってしまっている事ではないか……と」
ズズイと機能美溢れる提督指定の水着を着用した鳳翔は正座で髭眼帯に詰め寄る。
実は余り知られていないが、鳳翔さんという艦娘は割りと着痩せする系のオカンである。
なので機能美溢れる提督指定の水着を着用した際、一部部位がそれなりに強調されてしまうというイケナイ化学変化がそこに発生してしまったりする。
「そう、龍驤に指摘されまして」
「なに無垢な女将に余計な事吹き込んじゃってるのドラゴン!」
機能美溢れる提督指定の水着の会合の中心で機能美溢れる提督指定の水着を着用したゆーちゃんを膝にonし、隣に機能美溢れる提督指定の水着を装備した番長が座り、機能美溢れる提督指定の水着で詰め寄るオカンという機能美溢れる提督指定の水着着用の者達に囲まれた髭眼帯は、思わず突っ込みを口にしてしまう。
するとどこかより、あのゴ〇ンジャイの軽快なテーマが流れてくる。
そして髭眼帯の嫌な予感メーターがピコンピコンとし始める。
この間僅か0.5秒、まるでそうなるかが当然のようにスパーンと障子が開かれ、機能美溢れる提督指定の水着を着用したドラゴンが無い胸を張りつつ名乗りを上げる。
「
「……うん、知ってた、てか今日はどうしたのドラゴン」
トコトコと無い胸を強調しつつ個室にINするドラゴン、そして予想通りそれに続く第二の戦士が無い胸を強調して個室に姿を見せた。
「
「まぁそうなるよね、ドラゴンが来るならフェニックスもセットだろうし……」
ドラゴンに続き、またしても無い胸を強調しつつトコトコと個室に入るフェニックス。
「
「うん……そっかぁ、今日のテーマは機能美溢れる提督指定の水着なのかぁ、冬にそういう格好はキツいと思うんだけど、色々と大変だねぇ君達も……」
七月と言えば南半球では冬真っ只中である、間宮と鳳翔は一時的にではあるが内地からメインとなる食材を取り寄せている関係上季節系イベントは現状そっちに合わせた物となっているが、フラット5がそれに合わせる必要性は皆無と言うか、寧ろ日本よりも寒い冬になっている西蘭で機能美溢れる提督指定の水着を着用して任にあたるというのは自殺行為ではと髭眼帯は思った。
「
「あー……今回はドイツ語チャレンジかぁ、そっかぁ、でも厚焼き玉子ってドイツにはない料理だから名称が混沌としちゃったねぇ」
髭眼帯の突っ込みに驚愕の相を浮かべつつも、機能美溢れる提督指定の水着を着用したフラットディーキーズグリルリングアイはやはり無い胸を張って個室へトコトコと入ってきた。
「
「はい、こんにちはグリーン」
もう既に予定調和なのを感じて受け答えをしていたのだが、まだフラット5的な常識に馴染みきっていないグリーンにはこの対応がそれなりのダメージへと繋がっている事を髭眼帯は知らないのであった。
「我ら航空戦隊フラット5!」
「ねぇドラゴン、確か今日って空母施設群で重要な作業があったんじゃないの?」
「ちゃうねん、確かにそっちも大事やけどこっちも大事やねん」
オカンの隣に正座へ変形しつつもシャーっとドリフトで並ぶドラゴン。
そこは二十人は入る個室ではあったが、フラット5が乱入したお陰で機能美溢れる提督指定の水着という異物が支配する魔窟へと変貌を果たしてしまった。
「社開きの儀式は明後日に控えてるんは確かやけど、ほら、ムチムチ同盟とやらの中心メンバーが大任を担うんやったら、空からも測量に協力する航空母艦であるフラット5も慰安という意味で参加せんとバランスが取れんと思うてな」
「まぁそれは……うん、常識という部分はこの際横に置いとくとしてドラゴンの言い分は理解できるよ? でも何で君達までスク水装備で会合に参加してしまったの?」
「そんなん機能美溢れる提督指定の水着、つまり司令が強く推す……言うなら司令が心から欲する装備を纏い軍務に就くのは艦娘として当然の事やないかっ!」
「さも提督がスク水推しなメンみたいに言わないっ!」
ドラゴンの言葉にフラット5はうんうんと頷き、何故かこっそりとフェニックスとディーキーズグリルリングアイが膝にONする待機列へと並ぶ。
「ふっふっふっ、確かに任務としては航空母艦と共同で海域の測量に就くのは必須でちね、しかしいいのでちか?」
「……なにがや?」
「そんな貧相な……ああいやいや薄い胸部装甲を晒してもてーとくが靡くとは思えないでち」
「はっ、何を言うかと思えば……ええか? 司令官はなぁ、ちゃんとちっぱいもOKな属性やからうちらが機能美溢れる提督指定の水着を着用しても想定どおりの効力は発揮されるんや」
「おっぱいの標高という事だけならそうかも知れないでちね、でも忘れてないでちか? ちっぱいはロリ属性にあってこそその効力は充分に発揮される、しかし発達不良のまま成長が止まってしまった者が機能美溢れる提督指定の水着を着用した場合……それは性癖をくすぐるという効力へ至る前に、痛々しさというマイナス要素に至ってしまうでちっ!」
「なっ……なんやてぇ?」
機能美溢れる提督指定の水着を装着したドラゴンはフラット5の面々を見て、次いで会合に参加する者達へと視線を巡らせる。
そして悟った、ごーやの言う痛々しさという言葉を。
「例えばイクが機能美溢れる提督指定の水着を装着した場合、ムチムチとしたバディはその威力を増して作用するのは当然として、ゆーが機能美溢れる提督指定の水着を装着しても属性が合致するからてーとくに対する慰安も完遂可能でち」
ごーやの言葉にドラゴンは目を見開いてわななく、が、それは要するに自分がそういう性癖になってしまっているという前提が艦娘の間に浸透しているという事ではないかと髭眼帯もわなないた。
そんなカオスが進行する中、またスパーンと障子が開かれ、機能美溢れる提督指定の水着の宴に誰かが乱入してきた。
「加賀……どうしたでち?」
「五航戦の子なんかと一緒にしないで」
「いやお前も機能美溢れる提督指定の水着を装着しとるやん」
異次元居酒屋の宴に乱入してきた者、それは一航戦の青いヤツ。
それも機能美溢れる提督指定の水着をピッチリ着込み、意味不明なポージングで室内を見渡しているというカオス。
なまじメイド服のようなデコは施さず、「がか」と胸の札一枚に装飾を留めた機能美溢れる提督指定の水着+いつもの黒ニーソという格好は、狙ったものなのだろうか、異彩を放つという効果をそこに発揮していた。
「航空母艦の危機となれば、やはり援護をしなければいけないでしょう?」
「仮にも一航戦を名乗っていた者達が集うのならば、負け戦になってはいけません」
そして青いのと共に赤いのも謎ポージングで並び立つ。
やはりそれは「ぎかあ」という札が胸に縫いついた機能美溢れる提督指定の水着+白ニーソという出で立ちなのは言うまでもない。
因みに会合に参加している者の内
隆盛を極め、アウトレンジという新たな戦い方を確立しつつも海に没した者達。
時勢が戦う牙を奪い、時代を逆行した有様のまま海へ散った者達。
何れにしても大日本帝国海軍の柱であった名を背負い、それでも生き様がまるで違った一航戦達。
有様はまるで違った彼女達だったが、それでも心に刻んだ一航戦という名に対しては、思うものは同じだった。
言い換えればある意味今ここに参加しているのは一航戦ドリームスターズと言えちゃったりするのかも知れない。
だが同時にそれは、機能美溢れる提督指定の水着を着装する狂ったドリームスターズと言えてしまうのだが、髭眼帯は周りを侵食する機能美溢れる提督指定の水着率にプルプルしてそれどころではなかった。
「何で加賀君や赤城君もそういう格好で徘徊してる……の……」
だがそこはやはり泊地の司令長官であり、海軍少将といったところだろうか。
事の異常性に気付き、原因を確かめようと戸口でポージングする機能美溢れる提督指定の水着+ニーソコンビに事の次第を問い質そうと視線を向けた向こうには、店内でワイワイと食事をしている機能美溢れる提督指定の水着を装着した者達の姿が見えてしまった。
「今日は機能美溢れる提督指定の水着を装着の者はお料理半額という告知がありまして」
「補給は大事」
「まぁそうなるな」
プルプルしたまま店内の惨状に物言いた気な髭眼帯は女将へ視線を移すが、そこには機能美溢れる提督指定の水着+白足袋という唯一無二のコスのままニッコリとする姿が映り、ハハハと乾いた笑いを口から漏らしたまま考えるのを止めたという。
・誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。
・誤字報告機能を使用して頂ければ本人は凄く喜びます。
・また言い回しや文面は意図している部分がありますので、日本語的におかしい事になっていない限りはそのままでいく形になる事があります、その辺りはご了承下さいませ。
それではどうか宜しくお願い致します。