大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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 前回までのあらすじ

 友ヶ島警備府が再始動している頃、吉野達には災いが降り掛かり、大坂鎮守府の軍務方針に大きな変化が訪れる事になる。
 それは国内外が関るであろう複雑な関係も絡み、それなりに大事になるだろうという予感を関係者にさせ、実際それらは思いの他広範囲に波及する兆しを見せていた。


 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2017/09/13
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました京勇樹様、リア10爆発46様、対艦ヘリ骸龍様、有難う御座います、大変助かりました。


真なる存在と新たなる存在

 

 

「結局俺らはいい様に使われちまった感じだよな、姐御」

 

 

 場所は引き続き甘味処間宮、あれから暫くあれやこれやと茶の友とするには込み入った話題を司令長官達の会議が終わるまで続け、茶の席が解散になった現在、席には武蔵と木曾、そして長門という三人がまったりとする場があった。

 

 

「乗せられていると判った上で使われてやった(・・・・・・・)のだろう? なら別にいいんじゃないか?」

 

「まぁそれはそうなんだけどさ、どうもこう……な、しっくり来ないと言うか」

 

「ククッ、お前は特にアイツとは竹馬の友をやっていたからな、上下関係という形はお互い水に合わんのだろう」

 

 

 番茶を啜りつつニヤリと笑いを浮かべる武蔵は、今も微妙な表情の眼帯に向って意地の悪い言い回しでからかう素振りを見せる。

 

 それを判っている為に無言で睨みつつも、言われている幾らかには心当たりがあり、またこの手の舌戦では武蔵には叶わないと知っていた元第一艦隊の副官は、敢えてだんまりを決め込む事で抗議の意思を返す。

 

 

「まぁしかしそっちの様子と提督達が話していた内容を合わせると、この先やる事はかなりきな臭い事になりそうだな」

 

「ふむ、なぁ長門よ」

 

「何だ?」

 

「あの男が胡散臭いのは今に始まった訳ではあるまい? 今回の事にしても実は事前に感知していたという事も考えられんか?」

 

「む? まさか……いや、そうだな、その可能性は充分あり得るが……しかし、その為にパトロン(元老院)を巻き込むなんて事を平然とやると思うか?」

 

「あの中には経済界の重鎮も居たが中核を成す者は居なかった筈だ、そして随伴するのが親潮ならば時雨よりは護衛という面で数段劣る、だから何か不幸な事があっても(・・・・・・・・・・・)言い訳は立つ、それに襲撃に加担したのはヤツらが用意したSPなのだからな、そう考えれば今回の一件はある意味向こうに対して貸しという事になるだろう? それに……なぁ」

 

「……あぁ、今回に限って(・・・・・・)提督は武器を複数携帯していた、一応時雨が居ないからと提督は大事を採っていたと言ってはいたが、その話は余りにも都合が良過ぎたとは今は感じている、だから私はお前の言う可能性を否定する気にはならなんのだが、それでも果たしてあの提督が己の身を掛けてまでそんな非効率な博打に出るとは思えん」

 

 

 包帯まみれの髭眼帯の有様を思い出し、大坂鎮守府艦隊総旗艦は未だ晴れぬ心の内を吐露していた。

 

 そんな様を見て武蔵は含む様に笑いを噛み締め、隣の木曾に至っては武蔵の様を見た為か、それとも別に何かあるのか顔に手を当てつつ盛大な溜息を漏らす。

 

 

「……何がそんなにおかしい?」

 

「あー……いやすまない。そうだなぁ、さっき皆に聞かれた事だが、結局別の話題でついぞ語れなかった話をここでしてみるのも一興かと思ってな」

 

「ふむ? お前がそんな顔をするとなるとまたぞろ物騒な内容になりそうな気がするが、流れ的にそれは提督の話と言う事になるか」

 

「ああ、ヤツは海軍じゃそれ程目立った事をしていないがな、陸と合同でやった作戦では色々逸話を残している」

 

「ほう? あの提督がか?」

 

「そうだ、それも一人で敵をバッタバッタと倒したとかそんな類の話じゃない、例えば極限状態の敵陣を割る様に仲間割れを誘発させる甘言を流布したり、人の心理を突いたいやらしい罠を巡らせたり、時には味方を餌にして敵を炙り出したりとかな……」

 

 

 武蔵の口から出る話は考え付く限りの悪逆非道が羅列され、長門をして顔を顰める程の謀略すらも含まれるという有様であった。

 

 

「にわかには信じられない話も混じっているが、それは本当に提督がやってきた事なのか?」

 

「海軍兵学校も出ていない、軍籍はあっても扱いは将官の私兵、そんなヤツが大本営という場で生き残っていくには普通では無理な事は理解出来るだろう?」

 

「まぁ……それは、な」

 

「特務課に所属する者達はな、狂った任務であっても自ら進んでこなしていた、それはある程度勤め上げれば希望したポストへ栄転が約束されているからだ、しかしヤツは違う、どこまでやっても終わりがない、だから生き残る為には上からの信用と、捨てられない為の弱みを握る必要があった」

 

「弱み? 何だそれは」

 

「信用だけではままならんのがあの汚い世界だ、だからなるべく暗部に関わる事で自分の保身が成る状況を作り上げる、その考えは上も承知していたからな、使える間は寧ろ率先してヤバい仕事をヤツへ回していたし、何かあってヤツが敵に拘束されても上は情報流出を防ぐ為に全力で身柄を確保するのが当たり前になっていた、そんな訳で吉野三郎という情報士官は当時の組織活動という面では表も裏も熟知していたし、汚れ仕事に就く事が多かったから対人という面では存外にしぶとい」

 

「それじゃ普段訓練に付き合ってた時に見せるあのザマは、三味線を弾いていたとでも言うのか?」

 

「それは違う、確かにヤツは体力もなければ闘技を扱う技量も無い」

 

「では対人に於いて強いと言うのは……」

 

「負ける戦いには手を出さない、いや、そもそも何かをする時は負けない為の段取りをしてから手を付ける、準備を病的と言える程徹底的に済ませてから漸くご出陣というのがアイツの常套手段だからな」

 

「その辺りは今も似た様な感じと言えるが……」

 

「後な、銃器の扱いに於いては狙撃のみと本人は言っているが、全般的に技量は高いらしい」

 

「……らしい?」

 

「ああそうだ、私も実際見た事が無いから断言は出来んがな、陸のヤツらが口を揃えて言っている状況と、SP如きと言えど四人を相手に、それも警護対象を死なせずに全員始末して、そこから自分の足で鎮守府へ帰って来る程度にはヤツはやれるという事だ」

 

「只の頭でっかちに勤まる程特務ってのは甘くねぇよ、それに冗談半分でも姐御に組み敷かれて無傷で居るんだ、体力が無いなりにも立ち回りと技量はあるってのが俺達の認識なのは確かだぜ?」

 

「その部分は寧ろ私の折檻があったからこそ鍛えられたと言えるんじゃないか?」

 

「あー、まぁアイツの技量は姐御に鍛えられ、姐御の世間知らずな部分はアイツに鍛えられたって感じでいいと思うぜ?」

 

 

 呉所属時代から言えば、日々武蔵は髭眼帯の謀略に乗せられいつも何かに巻き込まれる、その度に武蔵の鉄拳制裁が髭眼帯に見舞われる。

 

 そんな救えない関係が其々の弱い部分をカバーしていた部分もあった。

 

 

 お陰で大抵髭眼帯はボコボコにされた上に吹雪から折檻の追加を喰らい、乗せられたまま奇行を繰り返す武蔵は艦隊員からはタケゾウ呼ばわりされる事になった訳だが。

 

 

「サブがロクでもない事を企んで、姐御がそれに乗せられる、そして後で吹雪さんに纏めて折檻されて、後始末なんかに俺が駆り出される、これが特務課でいつも繰り広げられていたパターンだな」

 

「ちちち違うぞ、私はアレだ、アイツが何かやらかしておかしな事にならんかと監視を兼ねてだな」

 

「まぁその辺りは何となく察した、武蔵もそんなに必死にならなくてもいいぞ」

 

「違う! 違うぞ長門! それは誤解だ!」

 

「て言うかその辺りもう一人の当事者に聞けば早いんだが、アレじゃ話は聞けねぇって言うか…… なぁアレ何だ? 長門」

 

「うん? あぁアレはな…… まぁ深く追求するのはどうかというかな、その辺り興味があるなら近くで見学してきたらどうだ?」

 

「はぁ? アレ(・・)に俺も参加しろってか? はっ、冗談だろ」

 

 

 怪訝な表情で店内の一角に視線を巡らせるキソーと受け答えをする長門の見る先には小上がりの隅があった。

 

 店内の一番奥という閉鎖空間、そこには畳敷きの一角で数名の者に囲まれる髭眼帯というカオスが見えていた。

 

 見えていた、が、その周囲は他者を寄せ付けない程の緊張感が漂っていた為、キソー達だけでなく、他の者達も注目はしつつも誰も近寄らないという異界がそこに発生していたのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 包帯塗れの髭眼帯は座椅子に鎮座し、左手で時雨のスカートを掴んでプルプルしていた。

 

 周りを見れば威圧的な空気を漂わせつつ、五人の艦娘がズラっと取り囲んでいる。

 

 

「真・フラットドラゴン!」

 

 

 いつもの大袈裟かつ獣チックなポーズで赤いのが吠える。

 

 

「フラットフェニックス・改!」

 

 

 一体何があったというのか、フェニックスはその場で軽やかにクルクルした後盛大なドヤ顔でビシリとポーズを決めた。

 

 

(ニュー)フラットクレイン!」

 

 

 これまで色々あってか吹っ切れたのだろう、今までは恥じらいが少しばかり滲む佇まいだったクレインは堂々と荒ぶる鷹のポーズをビシリと決め、髭眼帯を見下す形で動きを止める。

 

 

「フラットジャパニーズオムレット!」

 

 

 吉野は知っている、出し巻き卵を英語で何と言うのかグーグル先生にと聞くとそんな単語が返ってくると、そして相変わらず語呂が悪過ぎだろうとプルプルしつつも心の中で突っ込みを入れていた。

 

 

「フ……フラットグリーン……」

 

「あ、君だけパーソナルカラーのネーミングなんだ……」

 

「葛城は英語訳にしてもKatsuragiなんだから仕方ないでしょっ、って何見てるのよっ!」

 

 

 最後は北から来たニューフェイス、陽炎型もとい雲龍型三番艦 葛城が緑色のユニフォームを身に纏い、モジモジしつつ左端に佇んでいた。

 

 

『我ら航空戦隊フラット5!』

 

 

 ある意味まな板を中心としたアレであった。

 

 しかし今回はある意味本来のメンバーが揃った為だろう、いつもに比べ気合の入り方が明らかに違い、しかも各々の名称も変化していた。

 

 

「……うん、まぁメンバーが揃ったのはめでたいねぇ……で? もうその辺り提督に何か言う必要無いんじゃないかなぁ~って思うんだけど、今日は一体何用なのかなとか……」

 

「いやそれ、それやねん!」

 

「……何が?」

 

「ほら! 司令がめっちゃ頑張ってくれたお陰で全員揃った事やし、グリーンもメンバー入りを快諾してくれた事やし! そのお礼も兼ねて真っ先にお披露目って思てな!」

 

 

 その言葉に髭眼帯はいらん気遣いは遠慮したいとも言えず、仕方無しにプルプルしつつ葛城を見る。

 

 すると髭眼帯が何を言いたいのかを察したのだろう、フラットグリーンは涙目で弱弱しく首を左右に振り、何かを言いた気な表情で髭眼帯と同じくプルプルしていた。

 

 

「……えっとドラゴン、提督君達のプライベート面には基本踏み込まない事にしてるんだけどね、そのぉ……コミュに誘う時に無理矢理というのはさ、あんま関心しないと言うか何と言うか、寧ろユニフォーム新調したんだぁ……」

 

 

 引き続きプルプルする髭眼帯の前には相変わらずポージングをしたままの絶壁達が(そび)え立つ。

 

 それらは赤・青・黄・緑・黒とパーソナルカラーに色分けされているが、其々の胸には平仮名表記の名前が右書きで記入された、例のゼッケン的な布が胸に縫い付けられたスク水であったが、そこから更にウサミミ・シッポという付帯物が付け加えられ、只でさえアレなユニフォームがカオス方向に拍車が掛かった状態で更新されていた。

 

 

 それはスク水ウサミミバニーという新たなエネミーが甘味処へ光臨した瞬間でもあった。

 

 

「折角フルメンバーになったんやからユニフォームも新調せんとな! ええやろコレ!」

 

「ああうん……何と言うか、えぇまぁ、はい……」

 

 

 髭眼帯は思った、このパターンはいつものアレなカオスになるのは間違いないと、そしてフルメンバーになった事でその被害は今までよりも更に拡大した物になるだろうと。

 

 しかし吉野三郎という男はこれでも特務課で日々血で血を洗う日々を送ってきた男である、流石にこれだけ繰り返し被害を受けていれば、それなりの対策を立てて場に望むのはある意味当然なのである。

 

 

 クイクイと左手に掴んだスカートを引っ張る。

 

 

 今髭眼帯の横に居るのは秘書艦時雨、第二特務課発足時から共に苦難を乗り越え、互いに信頼以上の関係にある頼もしい相棒である。

 

 そしてこのパターンではいつも助けを呼ぶ際周りの者が知らない間に消えているというのが常であった為に、今回吉野は時雨のスカートを掴んでその危機を回避する事にしたのであった。

 

 

 スク水ウサミミバニー達に囲まれ、その救援にくちくかんを頼る鎮守府司令長官。

 

 

 言葉にすれば色々とおかしい単語が並んでいる様に思うが、今の髭眼帯的にはそんな事を言う余裕は皆無なのであった。

 

 そうして危機回避の一計を投じる為、掴んだスカートの裾を繰り返しクイクイする。

 

 

-・・・・() ---・-() -・--() ・-・--()

 

 

 モールス信号である。

 

 

 一体どこの海軍中将が秘書艦であるくちくかんのスカートをクイクイしてモールス信号で助けを求めると言うのだろうか。

 

 しかも緊張して最初の一文字に濁点が付いてしまい、救援要請の信号が『ボスケテ』となってしまっている。

 

 

 そんなオポンチな救難信号を受けた小さな秘書艦は凄く真面目な表情で髭眼帯を見ると、何かを察したのかすぐにニコリと表情を変化させつつ頷いた。

 

 徐に人差し指と親指を口に含む。

 

 続いてそこからはピユーィと音が響き、危機的状況にある戦場へ支援艦隊を召還させる。

 

 その様を見て流石秘書艦だ、頼りになるゼとその時髭眼帯は思ったもんだが、指笛が轟いた後に間宮の暖簾を潜って現れた増援を見て停止していたプルプルが再び始まってしまった。

 

 

 ザッシザッシと列を成して行軍してくる艦娘達。

 

 

 それはポイヌ(夕立)を筆頭に山風、江風、海風と続く白露型シスターズ、しかもそれらは全員何故か同じ形の色違いなわんこメイド服を身に纏い、やたらと胸部装甲を強調したポージングで小上がりの脇に立ち並んだ。

 

 プルプルとそれを見る髭眼帯を余所に、時雨はジャンピング脱衣して姉妹と同じくメイド服を着装、シュタッと着地するとそこには白露五姉妹が並ぶという絵面(えづら)が展開される。

 

 

「……えっと時雨君、その……」

 

「折角姉妹が増えたんだからさ、皆でおそろの服を作ってみたんだけど、どう?」

 

「え、いやうん……えっとどうと言われても……その……えぇまぁ……はい」

 

 

 髭眼帯は目の前に蔓延る狂った壁をどうにかして欲しいという意味で時雨に救援を求めたのだが、何故そこから白露型メイドフェスが同時開催という緊急事態へと発展するのだろうかと言葉を失った。

 

 

「ほっほぅ? そう言えばそっちも五人のチームになったんやったなぁ」

 

「うん、でもこっちは全員姉妹だからね、結成したてのそっちとは違ってチームワークはバッチリだよ?」

 

「なる程……それは確かにそうかも知れんなぁ、せやけどそっちは駆逐艦のみのチーム、対してこっちは航空母艦が五人や、戦力的な脅威度はこっちのが上やで?」

 

「胸囲度? 胸の大きさがどうかしたのかな?」

 

 

 時雨の言葉に驚愕の相を浮べ、フラットドラゴンはわんこメイドの白露型達を凝視する。

 

 

 白露型駆逐艦。

 

 それは友鶴事件の反省を受け、艦の構造物配置を見直し建造された初春型の改良艦である。

 

 特型駆逐艦と同等以上の技術と手間を注ぎ込みバランスを取った船体は、艦娘として受肉した彼女達の体躯にも顕著に現れ、駆逐艦としてはやや大人びた、そして均整の整ったプロポーションを持つ形として世に顕現した。

 

 暁型駆逐艦をJSとするなら白露型はJC、つまりそれはそれなりの胸部装甲を持つくちくかんと言う事になる。

 

 

 小上がりを挟んでわんこメイドの白露型姉妹、そしてスク水ウサミミバニーのフラット5。

 

 

 そしてその間に挟まれプルプルする包帯塗れの髭眼帯、正に髭眼帯の意図を大きく外れたワケワカメな異空間がそこにはあった。

 

 

 かくして北の拠点からの着任劇は航空戦隊フラット5を真なる姿へと進化させたが、それと同時に新たなるチームを誕生させるという結果を齎した。

 

 こうしてここに至る迄の諸々の出来事は様々な経緯を辿り髭眼帯のプルプル度を更に加速させていく事になるのだが、それはまた別の機会に語られる事になるのだった。

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 ただ言い回しや文面は意図している部分がありますので、日本語的におかしい事になっていない限りはそのままでいく形になる事があります、その辺りはご了承下さいませ。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。

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