大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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 二兎追う者は一兎も得ず、それは欲望のままに全てを手に入れ様とする者に対する戒めの言葉であり、能力を超えた事をしようとする者に対する警告の言葉でもある。
 物事には限界があり、それを超えて掬い上げようとしても収まり切れなかった物は溢れて掌から零れ落ちる。
 救える物だけを手に良しとするのか、無茶と知りつつもそれ以上を望むのか、ある艦娘達は後者を選んだ。
 かくしてそんな愚かにも想いを曲げなかった者達の戦いが今始まった。


 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2017/04/27
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きましたorione様、皇國臣民様、リア10爆発46様、拓摩様、じゃーまん様、京勇樹様、有難う御座います、大変助かりました。


艦娘お助け課.2

「あっしが~らちゃ~ん……頼まれてたの持って来たよぉぉぉ……」

 

「あ゛ー漣ちゃんあんがとぉぉ~ って何すんごく目の下クマになっちゃってるけどぉ~」

 

「そ~言う足柄ちゃんもすんごい事になってるよぉぉぉ? 大丈夫なのぉ?」

 

「これが大丈夫に見えるぅ? もぉイッパイイッパイよぉぉ」

 

「フヘッ、漣ももぉ部屋から出るの二日振りで時間の感覚が無いのでございますわよぉぉ」

 

「ふへへへへへへへへ」

 

「おほほほほほほほほ」

 

「そこの二人変なテンションでキモい笑い上げてんじゃないっ!」

 

 

 職場環境保全課、通称艦娘お助け課の一番奥の課長席。

 

 課の長である足柄がクルイ警備府よりの相談を受件した件で、現在同課では情報収集と資料の纏めを行いつつもまるで問題を解決する為の糸口が見えてこず、今後の方針を決める為に皆が頭を抱えていた。

 

 デスクの上は例の練習巡洋艦があのコンビニで売りまくったとされる栄養ドリンクの瓶と空き箱が書類の海に飲み込まれ、僅かに空いたスペースにはPCのキーボードと冷めかけたブラックコーヒーが展開中。

 

 そんな混沌とした机の主は髪の毛ボーン状態で目の下に濃い(くま)を貼り付けた状態であり、その頭ボーンになった狼さんに依頼され情報をひっ掻き集めて同課を訪れた情報室の長である漣も狼さんに負け無い程悲惨な状態でプルプルしながらメモリースティックを差し出していた。

 

 そんなボロボロの二人は色々振り切ってしまったのか互いの有様に呆れたのか、妙なテンションでケタケタ笑っており、その様を横で見ている能代が思わず突っ込みを入れる程のおかしな雰囲気を室内に撒き散らしていた。

 

 

「あにようっさいわねぇ、こちとら二徹かまして現在三日目突入なのよ、変なテンションにもなるってーのっ!」

 

「アタタタ、そっちも何か悲惨な状況になってますねぇ~ こっちも今はフル操業でもぉなんも言えねぇぇぇって状態なんですよぉぉ」

 

「んねーっ、漣ちゃんほら見て見てっ! この薄情者は課長をほっぽいて仮眠とか休憩キッチリ取ってるモンだからほらぁぁ、お肌も艶っ艶なのよぉ? ど~思ぅ?」

 

「アンタがそんなだからもしもの為に私が備えてるんじゃないっ! まだ先は長いんだからキッチリ体調管理しなさいよっ! そんな無理してたら依頼者を助ける前にアンタが先に潰れちゃうわよっ!」

 

 

 能代の言葉に顔を歪め"んにゃ~"と口から声を吐き出しつつ机に突っ伏し、PCにメモリースティックを差し込んでデータをロードする足柄はそれでも手をフリフリしつつ問題無いと言葉を返す。

 

 山と積まれた書類は既に精査し頭の中に叩き込み、それでも出ない答えを探してモニターに映る文字に視線を走らせる様はさながら幽鬼の如く目に見えない何かをユラユラと背中に立ち昇らせていた。

 

 

「……時間が無いのよ、アンタも知ってるでしょ? 電ちゃんに相談者との会話を聞いて貰った時の結果を」

 

「『依頼者二人の表面的状態に差はあれど、どちらも重度のPTSDを発症している可能性がある』、だったかしら?」

 

「『拠ってすぐにでも然るべき処置をしないと精神不安による自傷行為、若しくは錯乱による危険行動を起こす可能性がある』、が抜けてるわよ」

 

「判ってるわよ、それでもその二人を緊急隔離しないのは向こうの基地事情が切迫してるからでしょ」

 

「そうよ……っと、ん~……愛宕とカスミンは?」

 

「霞はアンタに付き合ってたお陰でダウンしちゃったから愛宕が今仮眠室のベッドへ突っ込みに行ってるわよ、ついでだからあの子にも仮眠とんなさいって言っておいたわ」

 

 

 大きく伸びをし能代の報告に対し生返事を返す足柄は情報室から上がってきた情報に目を細め、隣で立ったまま船を漕ぎ始めた漣の尻をワシっと掴んで叩き起こす。

 

 そして妙に艶かしい声で目覚めるピンクのツインテを引き寄せて、あろう事か卓上に飲み掛けで残っていた栄養ドリンクのビンを口に捻じ込みながらメモリースティックの中身に付いてあれやこれやと質問を投げていた。

 

 吉野との打ち合わせが行われてから現在まで時間にして既に五日、案件に付いて後顧の憂いが無い事を確認した後は、即依頼者の速吸と黒潮が所属しているクルイ警備府の情報を調べる為情報室と密に連携を取り、電やハカセに依頼者である二人の艦娘について意見を聞きつつ対処のアドバイスを仰いでいた。

 

 更にそれと平行してもしもの時の為にと、クルイの二人を引き抜いた後に送れる人員は無いかと大本営と連絡を取り合ったりと、現在は下調べと処理と事前準備と言ってしまえばきりが無い程に何もかもを狼さんは同時進行で行っている。

 

 既にそんな諸々のルーチンワークは出来上がっており、一つ済ませば次が、それが済んだらまた次がの繰り返しで結局ここ二日彼女は殆ど休みを取っていない状態にあった。

 

 

「んねぇ漣ちゃ~ん、ここのほら、クルイ艦隊の出撃頻度のデータ、もうちょっと具体的に数字拾えないかしらぁ?」

 

「あ゛ー……出来ればリクエストにお応えしたい処なんですけどもぉ、現在実働員が全員出払ってましてちょちょっとムズい状況なのですよぉ?」

 

「えぇ~ マジでぇ?」

 

「マジです、『提督からの勅命で自分達はちょっと出なくてはいけなくなったのでありますっ!』ってあきっちゃんと青葉ちゃん出動しちゃったので、今はこれ以上の詳細はお待ち頂く事になっちゃうんですよねぇ」

 

「くっそあんの髭眼帯っ! こんな忙しい時に別件なんて……いやいいわ、ごめんね無理させて、それじゃ時間掛かってもいいからちょっとこれ頼んじゃってもいい?」

 

「鋭意努力しますぅ~ ではでは~」

 

「はいはいお願いねぇ~」

 

 

 ふらふらとドアから出て行くイチゴパンツの背中を手をフリフリしつつ見送った足柄は力無く椅子の背もたれに寄り掛かり、現状出揃っている情報と自分達がどう動けばいいかを頭の中で整理していく。

 

 現状依頼者である速吸と黒潮は保護という形で引き抜いて、大坂鎮守府か設備のある場所で治療を受けさせないといけない事は確定している。

 

 そして現状のクルイ警備府の状態では依頼者の二人だけに留まらず、他の艦娘もPTSDを発症していてもおかしくは無いと判断される為、二人を保護する為現地入りした時には電か天草に同行して貰い検査を実施しなくてはならないだろう。

 

 しかしそれをする為に基地機能を停止する訳にはいかず、一時的に代替の戦力を大坂鎮守府から出すにしてもそれは恒久的に行える物では無い。

 

 依頼者を救うというミニマムな目的を果すだけなら簡単であったが、その二人をどうにかしてもクルイには多くの艦娘が残される事になる、そして依頼だけを消化しただけでは残された方は今以上に環境が悪化するのは確実であった。

 

 そしてそれを放置すれば何れ基地その物が瓦解し、最終的には軍務自体に支障が出る事になる。

 

 『職場環境保全課』という看板を掲げている以上は依頼者と拠点の環境、そのどちらも正し健全な状態にしなければならない、根本的な問題の解決、それは一拠点中の全てに手を入れるという事になってしまうがそれをしなければ新たな被害者が生まれてくる、そんな事にならない様に呉から大坂へ移って来た、そしてそれを実行しなければ職場環境保全課という存在意義が無くなってしまう。

 

 

 難しい顔の足柄が机から一枚のメモを取って何かを考える。

 

 そのメモには整理した分の名前や様々な部課署の名称が書き綴られており、その殆どには黒い線が引かれ紙の白よりインクの黒が幅を利かせていた。

 

 手を尽くして集めた資料と頼れる(つて)を総動員しても問題を根本的に解決する手段には及ばず、結果的に依頼その物が停滞するという悪循環が足柄を悩ませている。

 

 

「……ちょっと足柄」

 

「ん……なぁに?」

 

「手元を使わない作業になるなら食堂に行って何か食べながらにしなさいよ」

 

「え~なんでよぉ、もぅ外に出るの面倒臭いじゃなぃ~」

 

「昨日も同じ事言って結局アンパン一個モソモソと齧っただけなんでしょアンタはっ!」

 

「ちょ待っ!? 痛い痛い何すんのよ能代!」

 

「いいから出てけ! そして飯食って来い! アンタがそんなんだとマジでぶっ倒れてこっちがケツ持たないといけなくなんのよっ! いい? ちゃんと食べてきなさいよ? 後で間宮さんにアンタが行ったかどうか確認するからねっ!」

 

「ちょっと何よオウボー! 能代オウボー! アンポンターン!」

 

「やかましいっ!!」

 

 

 こうしてボロンチョンになった狼さんは手にしたメモ一枚だけの状態で部屋から叩き出され、仕方なくトボトボと廊下を歩き、窓の外の風景に目を(しばたた)かせながら間宮へと行くのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「……うぷっ、徹夜続きの胃にカツ丼はちょっとヘビーだったかしら……」

 

 

 結局食堂入りしてからも妙案が浮ぶ訳では無く、考えを中断しヤケになってカツ丼の空母盛りを胃に詰め込んだ狼さんはそのまま執務棟に戻る気になれず、気分転換も兼ねて少しだけ歩く事にした。

 

 桜並木は葉桜へと変化し日差しが少しだけ強まった遊歩道、海上拠点特有の風がボーンした髪を()かして何故かいつもの髪型へと戻すという不思議現象を引き起こす。

 

 あ゛ーと乙女にあるまじき声を漏らしつつ肩をポキポキと手で揉み(ほぐ)しながら海へ視線を向けると、そこにはいつもの静かな風景とは掛け離れた光景が広がっていた。

 

 

 長門を筆頭に居並ぶ者達、それは恐らく鎮守府に居るであろう戦闘要員として登録されている者達。

 

 今任に就いていない全ての者が集ったのかと言う程に集結した数。

 

 ある者は艤装を背負い、またある者は戦場でしか見せる事のない貌をして、其々臨戦態勢という状態で抜錨の準備に取り掛かっていた。

 

 更に足柄の目を惹いたのはその者達の出で立ち、身に纏う制服は其々違う為にちぐはぐな色合いになる筈であったが、たった一つだけ共通する物を身に纏っていた為その者達は統一性のある色となっていた。

 

 

 風を孕み(はため)く外套、(くるぶし)程の丈であるそれは濃紺に染められ背にした海に溶け込む様な様を見せていた。

 

 そして背に施された刺繍は金に薄桃色を縁取った桜の花びらという意匠が施され、それはあたかも海に桜の花弁(はなびら)が舞っている様にも見える。

 

 

 そんな一団に興味を惹かれ、今も各艦の代表者と打ち合わせをしている長門へ近付くと、目の下に盛大な隈を貼り付けフラフラしている足柄に気付いたのだろう、その惨状に艦隊総旗艦は腰に手を当て苦笑を滲ませる。

 

 

「随分と別嬪(べっぴん)さんな(つら)なってるじゃないか足柄、例の案件、上手くいってないのか?」

 

「あ~まぁそんな感じ、お陰でも~ご覧の有様よ」

 

「ふむ、まぁ無理はするなと言える状況では無いのは判っているが、課の長がその状態では部下が不安になる、程々にしておけよ?」

 

「……ん、なるべく善処するわ、って言うか長門こそ何その格好、それに皆もこんなとこに集まっちゃって」

 

「これか? ああこれは以前から提督が頭を悩ませて考え抜いた結果皆に配布した物だ」

 

「ナニソレ?」

 

 

 足柄の前で苦笑しつつ長門は外套の左胸辺りをトントンと指差し、少し楽し気に、それと同じ程に困った色が混じった相で溜息を吐いた。

 

 その指差した位置には菊水の紋と、下に草書体で『長門』という文字が金色の糸で縫い込まれていた。

 

 

「元々海へ出る私達は雨に濡れようが波を被ろうが短時間でそれは乾くから問題は無い、だが提督はほんの数分でもズブ濡れになった艦娘は見たくないと言ってな、それにこれへ菊水を縫い込めば気を使って無理に印を体へ刻む者も出なくなるだろうと思ったそうだ」

 

「あ~……、アレね」

 

「そうだ、アレを体へ刻む者は周りに流された訳じゃなく、己で選択してそうした物だ、それでもあの人はその行為を否定しようとする」

 

 

 刺繍を手でなぞり少し物悲しそうな顔の艦隊総旗艦を見つつ、足柄は改めて周りを見渡した。

 

 そこには長門と同じく、胸に艦隊の印と名前を縫い込んだ外套を羽織る者達の姿が見える。

 

 

「ふぅん……いいんじゃない? 提督がそうしたいって言うならさせておけば、別に体へ印を刻む事を禁止してる訳じゃ無いんでしょ?」

 

「まぁそうなんだがな……」

 

「いつか提督も判る時が来るわよ、何で艦娘が提督って存在に惹かれ、固執しちゃうのかって理由を……ところで長門」

 

「うん? 何だ?」

 

「えらく周りが物騒な雰囲気なんだけど、何かあったの?」

 

 

 言葉にしても答えが出ない"仕方の無い性"の話題を途中で切り上げ、狼さんは現在周りで海へ出ようとしている一団を指して何をしようとしているのかを確かめる事に切り替えた。

 

 それに対して真面目な相に戻った長門はうむ、と一声だけ発して海の方を見る。

 

 

「提督から『特務』が下った、我々はこれから調整の為演習を行い準備を整えた後、母艦を伴って抜錨する」

 

「ちょっ!? 特務? 抜錨? どこに?」

 

「すまんがそれは秘匿事項なのでお前にも言う事は出来ない、そして将官が発令した特務は麾下に居る者ならば個では拒否が適わぬ絶対命令となる、それが意味する物は何かと言うのは足柄、お前も理解しているだろう?」

 

「……えぇそれは判ってるわ、でもいきなりこんな全力出撃染みた作戦って……一体提督は何考えているの?」

 

「これ以上は私の口からは言えん」

 

「はぁ、でしょうね、で? 提督は今どこに?」

 

「例の弓道場の陣が安定しないと言う事で龍驤が詰めているそうだが、その様子を見た後業務の引継ぎ手続きに入るそうだから、その時にお前にも何かしらの説明があるだろう」

 

「って提督も出るの!? 冗談でしょ!?」

 

 

 突然艦隊総旗艦から聞かされた艦隊の出撃という言葉と、鎮守府の長もそれに随伴するという異常事態。

 

 それは現在艦娘お助け課が関わっている案件に後ろ盾となる将官が不在となってしまうという事になる。

 

 髭眼帯は現在までこの案件に関してはほぼ足柄に任せ切りで放置状態であったが、それに関われない程の切迫した何かが起こっているのかという事に付いての焦りと、最悪今進めている案件自体が止まってしまうという危機感に足柄は思わず建設中である弓道場へ向けて駆け出そうとした。

 

 

「おい足柄」

 

「あーもう何よっ!」

 

「提督に会うつもりならそっちじゃなく執務棟へ行った方が早いと思うぞ?」

 

「なら何で弓道場の話なんてするのよっもうっ!」

 

 

 こうして昼にたらふくカツ丼を食った己の迂闊さを呪いながら、狼さんは胃もたれを無視して執務棟へ駆け出して行くのであった。

 

 

 そして息も絶え絶えに辿り着いた執務室のドアをそのままの勢いで蹴破り中へ飛び込むと、書類の整理をしているハラショーとそれを手伝う親潮が揃って首を傾げ狼さんを見ているという風景。

 

 

「あ゛ー……オエッ、て、提督……提督居るぅ?」

 

「どうしたんだい足柄、そんなヒキガエルが車に跳ねられた後ドブに突っ込んだ様な有様をして」

 

「言うに事欠いて何て例えすんのよこのフリーダムッ……オウップ」

 

「響ちゃんそれはあんまりだと思います、んと、例えるなら間宮でカツ丼空母盛りを食べた後ちょっと散歩してたけど急用が出来てここまで全力疾走してきたから吐き気で前後不覚状態になった、みたいな感じ?」

 

「親潮アンタ見てたの!? 全部見てたんでしょっ! ってグフッ……ま、まぁいいわ、それより提督どこ? ちょっと話があるのよ」

 

「ん? 司令官なら留守だよ?」

 

「留守ぅ? まだ戻ってきてないの?」

 

「ん? 君が何を言いたいのか判らないけど、さっき司令官が出掛ける時に『もう暫くしたらヒキガエルが車に跳ねられた後ドブに突っ込んだみたいな状態の足柄君が来る筈だからこれ渡しておいてね』ってこれを預かってるよ」

 

「……何これ?」

 

 

 ハラショーの淡々とした言葉と共に差し出された一枚の紙。

 

 それを怪訝な表情で見る狼さんはプルプル震えつつその紙に書かれている文字に目を通す。

 

 

 

─────────

 前略足柄様

 

 桜散り春も過ぎ去ろうとしている今日この頃、お元気でしょうか。

 

 現在提督はのっぴきならない事情によりちょっと出撃しなければいけなくなりましたので、そちらのお仕事のお手伝いは難しくなりました。

 

 つきましてはそっちの案件に関わる差配や公権発動に関しては足柄様に全権委任という事で続行をお願いします。

 

 また作戦行動中は無線封鎖を実施するので提督には連絡が付きませんので宜しくお願い致します。

 

 それではヤケになって間宮でカツ丼の空母盛りとか食してポンポンを壊すとかくれぐれも無茶をしない様、お仕事頑張って下さい。

 

 提督より。

 

 

 敬具

─────────

 

 

 「ひぃぃぃぃげぇぇぇぇがんたいいいいぃぃぃぃぃぃ!」

 

 

 

 こうして突然提督が別件で艦娘達を連れ全力出撃してしまい、残された狼さんにクルイの案件は丸投げという形で押し付け状態となり、彼女のお肌は更に美容に良く無い状態で事が進んでいってしまうのであった。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。

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