お遊びとしか思えない予選に強さと正体を隠しながら挑む戦士たち。
かなりの加減をしても、余裕で高数値を叩き出し、周りからはかなり注目の的になるのであった。
side悟誠
・・・・・・まあ、案の定というかなんというか...悟天とトランクス以外のチビッ子たちは二人に適いはしなかった。アレなら余り鍛え(られ)てない俺の子でも勝てるんじゃないかと思ってしまった程だ......。
逆に、我が弟、孫悟天と、ベジータの息子のトランクスの試合は結構見応えがあったな......。
惜しいところで悟天が敗れちまったのは悔しかった...もう少し俺が鍛えてやれれば良かったんだが......
それと、父さんや俺に何故かドヤ顔を晒してくるベジータにイラッとしたり......
決勝?まで勝ち進めたトランクスがあのアフロチャンピオン...もとい格闘技の世界チャンピオンのミスター・サタンと戦って(戦うというより戯れだったが...)たりと、まあ、色々あった......。
そんなことかありつつも、現在俺達は会場の飯処にて腹ごしらえをしている。
父さんは言わずもがな、ベジータも出てくる料理にガッツいている。
「......おい、良いのか?試合前にそんなに食って」
と、ここで見兼ねたピッコロさん呆れたようにが話しかけてくる。
それに乗っかるようにして俺たちのことを見ていたクリリンさん口を開く。
「悟誠やベジータはともかく...大体死人なのに腹減るのか?」
その問いに父さんは食べる手を止めずに答える。
「ガツガツ...あの世じゃ...モグモグ...食っても食わなくてもどっちでも...ガツガツ...いいんだけど...メシは下界の方がずっとうめえや!!」
「あはは、何処に行っても父さんは父さんなんだな...」
『まあ、それがこの男らしいと言うことなんだろうよ...』
あぁ、そうだなドライグ。父さんはやっぱりこうでなくっちゃな!
そんな風にドライグと俺の中で会話していたところ、見覚えのあるグラサンに頭にタオルを巻いた男がやってきた。
そう、俺の下の弟よ悟飯だ。
後ろにはあのじゃじゃ馬娘こと、ミスター・サタンの娘であるビーデルがついている。
「ああ、やっぱりここでしたか」
「おぉ、悟飯、先に頂いてるよ」
「ん?おう、おめえの分まで頼んどいたぞ、食うだろ?」
「あ、はい、いただきます」
そうして悟飯も食事に加わり大食漢の光景が更に増え、ビーデルは唖然とそれを眺めているのであった......。
◆◇◆◇◆
「ぷはぁ〜っ!くったくったぁっ!!」
「いやぁ、かなり腹膨れたな」
「...あんたは食いすぎなんだよ」
おっと、18号から厳しい一言を貰っちまった......
気をつけようと思った矢先、俺の視界にある人物が飛び込んできた。
「「「.........」」」
ピッコロさんやベジータ、父さんですら歩みを止め、その人物を見ている。
その人物は俺達を見て声をかけてきた。
「こんにちは、あなた達が孫悟空さんと、孫悟誠さんですね?」
そう言って目の前に立つ謎の人物は俺と父さんの名前を呼びかけてくるのだった
オッス!オラ悟空!
なんだコイツ...不思議な奴が声を掛けてきやがった。
気配も不思議な感じだし、実力も全然わかんねえ...
けど、アイツも予選を通過したみてえだし、強えのは確かだろうな...
次回!龍に選ばれし赤龍帝!
正体はなんだ!?謎の戦士シン!
ぜってえ見てくれよな!