竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までの龍に選ばれし赤龍帝……。

新たなる正義の味方悟菜帝!

彼は今日も地球の平和の為に戦う……。

戦え悟菜帝!負けるな悟菜帝!

地球の命運は君の手に託された!


ビーデル達を救え!赤龍帝と悟菜帝!

side悟飯

 

 

「ああぁぁああっっ!なんだ悟飯その格好はぁ!!」

 

帰ってきた僕の格好を見て、母さんが絶叫します。

 

 

「お母さん気に入らないの?」

 

そんなに変かなぁ…?カッコいいと思うんだけど……。

 

 

「まったくいくつになったと思ってるだ、悟誠もそうだが、おめえ達そういうところは父さんにそっくりだな…」

 

そ、そうなのかなぁ…。僕はただ悟誠兄さんに合わせて作ってもらっただけなんだけど……。

 

と、ここで別の声が聞こえてきました。

 

僕の弟、孫悟天です。

 

 

「母ちゃんただいまー!ん?うわぁ!にいちゃんかっこいい!」

 

 

「そうか!悟天!」

 

孫悟天、父さんがセルとの戦いの後に残していった忘れ形見です。

 

髪型は父さんそっくりです。父さんを小さくしたら悟天みたいになるんじゃないかと僕は考えてます。

 

 

 

 

______________

 

 

 

 

翌日、僕はいつもより少し遅れて家を出ていました。

 

 

「じゃあ学校行ってきまーす!」

 

 

「にいちゃんいってらっしゃい」

 

 

「悟飯、慌てずに行けよ?飛行機に気をつけるだぞ」

 

そう言って悟天と母さんが見送りに来てくれます。

 

 

「はい!」

 

僕は変身し、勢いよく空へと飛び上がるのでした。

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

side悟誠

 

悟飯転入二日目……。

 

俺は仕事で街を歩いていたんだ。

 

所謂パトロールってやつだ。

 

けど、警官って訳じゃねえから大っぴらには動けねえんだけど……。

 

そんな風でパトロールを続けていたところ、少し目を引く光景が写り込んできた。

 

 

「なんだ?事件か?」

 

騒ぎのある現場に近づくと警察が群れて何かをやっていた。

 

事情を知るために周りの人に話を聞いてみる。

 

 

「すいません、この騒ぎはいったい……」

 

 

「あぁ、なんだかバスジャックらしい、老人達が乗るバスにハイジャック犯達が乗り込んできて身代金を要求してるんだと」

 

なるほど…バスジャックねぇ…こりゃまたあのじゃじゃ馬娘がしゃしゃり出てくるかもな……。

 

とりあえず、依頼って訳でもねえし、ここは様子を見とくか……。

 

そうしてしばらく見守っていると、警官達が身代金をバスジャック犯達がに渡しているのが見えた。

 

 

『君達の要求どおり身代金は渡した!すぐに人質を解放したまえーー!!』

 

 

「ハハハハッ馬鹿めぇッ!!」

 

警官の言葉を嘲笑うように銃を乱射するハイジャック犯。

 

そのまま人質を解放することなくバスを走らさせ始めてしまう。

 

やれやれ、この街は退屈しないな……。

 

そう思いつつも俺はその場から離れて飛び上がるとバスの後を追った。

 

 

「ドライグ!久々の出番だ!いくぞ!禁手(バランス・ブレイク)!」

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』

 

 

『くぁ…漸く俺を使う気になったか、相棒』

 

変身音の後にドライグから気だるそうな返事が帰ってくる。

 

 

「あぁ、長いこと使ってなかったからな、身体慣らしといこうぜ!」

 

 

『そうだな…振るう相手に不満はあるが仕方あるまい…赤き龍帝の力、人間どもに見せてやろう!』

 

 

「ドライグ、それじゃあ悪役の親玉みたいだぞ?」

 

 

『なにっ!?』

 

と、そんなやり取りをしていると一機の飛行機がバス経距離を積めていくのが見えた。

 

 

「お!どうやらヒーローのお出ましようだぜ?」

 

 

『なんだ、また来たのかあの人間のじゃじゃ馬は……』

 

それに気づいてドライグも呆れた声を上げる……。

 

悟飯の姿はないか、仕方ない、アイツの邪魔にならない程度にない程度に援護してやるか。

 

はあぁ……まったく世話の焼ける……。

 

飛行機からバスの上に飛び乗ったある少女をみながら俺はどうするか考えるのだった。

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

side悟飯

 

 

学校を出てからしばらく飛んでいると一台の飛行機がバスに近づいているのが見えました。

 

お!あれだな?

 

ビーデルさんはどうするつもりなのかな?少し様子を見ていると、覚えのある気を感じたんです。

 

この気は…悟誠兄さん?

 

バスからもそう離れてない距離を付かず離れずの距離を保っているみたいだ……。

 

良く見るとバスに向けて光の線のようなものが時々飛んで行っていた。

 

僕は光の線が飛んできた方向に向かいました。すると……。

 

 

「よぉ、ニューヒーロー!遅かったな」

 

 

「やっぱり…」

 

そこには赤い鎧を着込んだ悟誠兄さんがいたんです。

 

 

「兄さん、こんなところで何してるんです?」

 

 

「何って、あのじゃじゃ馬の援護してんじゃねえか、あいつ一人じゃ見てて危なっかしくてよ…」

 

そう言ってまた気功弾のようなものを放つ兄さん。

 

それはバスの中で銃を構える者達の手から正確に銃を打ち緒としていました。

 

凄い!あんなことができるなんて……。

 

僕がそう思っていると、不意に兄さんが呟きます。

 

 

「あ、やべ……」

 

 

「え?」

 

何が?と聞こうとしたところで僕は目を疑いました。

 

それはバスを運転していたハイジャック犯の一人がビーデルさんにノックアウトされてしまい、人の手を離れて爆走を始めていたのです。

 

 

「まずい!このままじゃ!」

 

すると不意に浮遊感を感じて下をみると、兄さんが僕を担いでいました。

 

 

「に、兄さん?なにを?」

 

すると兄さんは笑顔で……。

 

 

「ほら、学友を助けてこい!」

 

 

【ブンッッ!】

 

そう言って僕を勢いよくぶん投げたのです!

 

 

「ちょっ!?あーもう!こうなったら!」

 

途中で武空術を発動させて直ぐ様バスとの距離を積めます。

 

そして、乗客達に衝撃が掛からないようにゆっくりとバスを受け止めるのでした。

 

 

「助けてくれてありがとう、あなたは?」

 

 

「私は!悪を許さぬ正義の使者!悟菜帝!」

 

決まった!かっこ良く決まったぞ!

 

 

「では、さらばビーデルさん」

 

そう言い残して僕はその場を飛び去るのだった。

 

兄さんに文句を言うために……。

 

 

 

 

 

_________________

 

 

 

 

「よっ!上手くやったじゃないか悟菜帝」

 

 

「よっ!じゃないですよ!いきなり人をぶん投げて!僕じゃなきゃ大惨事ですよ!」

 

まったく!さっきの兄さんには困ったものだよ……!

 

 

「ははは、悪い悪い‥にしてもお前‥ポージング下手くそだよなぁ…」

 

 

「へ?…そう?」

 

あれでも兄さんの真似してるだけなんだけど……。

 

 

「あぁ、全くなってない!あの蛙野郎以上になってない!」

 

なので!と兄さんが続ける。

 

 

「俺が特訓をつけてやる!ついでに今まで鈍り切ったその身体も鍛えてやるから覚悟しとけよ」

 

 

「え…?」

 

 

「えええぇぇぇぇええ!!」

 

広野に僕の絶叫が響き渡るのだった。

 

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!


ビーデルってやつが悟飯のことを怪しみ出したぞ!

悟飯おめえ気いつけねえとバレっちまうぞ?

次回!竜に選ばれし赤龍帝!

守り抜けるか!悟菜帝の秘密!

ぜってえ見てくれよな!

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